齢仙寺雑記帳

滋賀県にある臨済宗妙心寺派のお寺、齢仙寺の日々のお話

花祭り

2012年05月16日 | お寺の行事
6日は齢仙寺の花祭りでした。

花祭りは灌仏会(かんぶつえ)や降誕会(ごうたんえ)ともいわれるお釈迦様の誕生日をお祝いする行事です。

旧暦の4月8日がお釈迦様の誕生日といわれており、齢仙寺では新暦5月8日前後に行うことにしています。

写真にあるように、誕生仏をおまつりし、甘茶をつくってお祝いしました。

誕生仏とは、花祭りの本尊です。右のひとさし指で天、左のひとさし指で地をさされています。

お釈迦様がお生まれになったとき、7歩すすまれて右手で天、左手で地を指さされ

「天上天下、唯我独尊」

といわれたと伝えられていますよね。


5月のことば 他不是吾(たはこれわれにあらず)

2012年05月06日 | 今月の言葉
今年のGWは例年になくお天気が悪かったですが、皆さまいかがお過ごしでしたか?
お日様が出て、雨が降って、の繰り返しで、齢仙寺の草たちはすくすくと大きくなりました。f(^^;)

さてさて、遅くなりましたが5月のことばです。

今月のことばは、「他不是吾(たはこれわれにあらず)」

曹洞宗の宗祖である道元禅師が、宋に渡って修行した時の典座教訓という本の中にある言葉です。

ある時、天童山でのできごとです。
太陽が照りつける日差しのもとで、年老いた典座(修行者の食事をつくる係の修行僧)が腰を折り曲げ、額に汗し、一生懸命に海藻を干していました。
道元禅師が、「何故このようなきつい仕事は部下や雇い人に任せないのか」と聞いたところ、この語が返ってきたといいます。

つまり、

他人に任せたら自分の仕事でなくなる。この仕事をすることが自分の修行なのだ。

ということなのです。

近頃は便利?になって何事も代行が流行ります。
しかし、便所へ行くのも、食事をするのも他人には代われないですし、
また、多くのことは、それを自分が行う過程で学ぶことが少なくありません。

自分のすべきこと、しっかり粛々と行じていこうではありませんか。

「他不是吾(たはこれわれにあらず)」


さて、お知らせです。

5月6日 齢仙寺 花祭り
5月12日 北仏教会 花祭り

齢仙寺の花祭りは、本日でした。
またその模様もお伝えしたいと思います。