宮城県中部から岩手県南部の旧伊達藩領には土間の大黒柱や竈近くの柱に
「カマ神さま」と呼ばれる異形の面を祀る風習がみられます。
これは、家や竈を新築したときに、大工や左官によってつくられたとされています。
材質は土製と木製に大別され、目にアワビや瀬戸物を嵌め込むなどして、恐ろしい形相につくられているのが一般的です。
魔除け・火除け・家の守り神として祀られていました。
この風習を記した最古の資料は、江戸時代後期の国学者菅江真澄の紀行文「続はしわの若葉」です。
真澄は、天明6年(1786)に仙台藩領を訪れた際に、桃生郡鹿又(石巻市)に立ち寄り、民家の柱に「かまおとこ」と称する「いかる人のつら」をみかけたと記しています。
家の繁栄を象徴する竈を神聖視する風習は全国的に見られますが、御札を貼るか、幣束を立てるのが一般的で、異形の顔を掲げるのは珍しいことなのです。
この「カマ神さま」の由来やはじめた時期、なぜ伊達藩領にのみ存在するのか、確かなことは不明です。
(出典 宮城県の歴史散歩
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