ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

斎藤環『家族の痕跡-いちばん最後に残るもの』2010・ちくま文庫-家族のちからを考える

2024年06月16日 | 精神療法に学ぶ

 2019年のブログです

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 斎藤環さんの『家族の痕跡-いちばん最後に残るもの』(2010・ちくま文庫)を再読しました。

 家族のちからについての鋭い考察で、良くも悪くもちからのある家族の存在を再確認させられます。

 例によって、印象に残ったことを一つ、二つ。

 一つめは、ひきこもりの家族にも見られるダブルバインドのコミュニケーション。

 言葉と表情とで違うメッセージが発せられるダブルバインドは統合失調症の家族に多いとされますが、ひきこもりの家族にも見られ、治療的にはダブルバインドをなくする方向がいいと述べられます。頷けます。

 これに関連して、コミュニケーションとは、情報の伝達ではなく、情緒を伝えること、ということも述べられます。

 二つめは、臨床家が扱う記憶というのは、事実ではなく、心的現実や幻想である、という主張。

 これも大切な視点だと思います。

 三つめは、世間というもののちから。

 こころの病いになる方に世間のちからが悪く作用しがち、と述べます。

 そして、世間の目に左右されない「自明性」はプレエディパルな二者関係の世界で形成され、思春期や成人後もその「自明性」の空間は機能し、家族はその器の一つである、と述べます。

 なかなか難しいですが、家族の大切さをうまく説明している文章だと思います。

 さらには、家族が世間の目に右往左往しない強さも必要でしょう。

 家族のちからという視点をさらに意識しながら、今後の臨床にあたりたいと思いました。      (2019.9 記)

 

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新潟のじーじのお部屋は孫娘たちも大好きなオーディオルーム(?)-遊ぶことのちから

2024年06月16日 | 遊ぶことの力を考える

 2017年、上の孫娘が6歳、下の孫娘が3歳の時のブログです

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 またまた孫娘たちが我が家に遊びに来てくれました。

 新潟のばーばは朝から孫娘たちの大好物を準備中。

 上の孫娘には甘い甘いとうもろこし、下の孫娘には甘い甘いさつまいもをたっぷりと用意しています。

 新潟のじーじはお料理ができないので、2階のお部屋で孫娘たちの遊び相手をします。

 上の孫娘はドラえもんの塗り絵。

 ずいぶん上手になりました。

 将来は美大生(?)になれるかもしれません。

 下の孫娘は最近、CDの操作を覚えました。

 「トトロ」のCDや「おかあさんといっしょ」のCDを出してはCDコンポの入れ口を操作しています。

 でも、スタートのスイッチがまだわからないらしく、リモコンを持ってきてはじーじにスタートをおねだりします。

 じーじがニコニコしながらスイッチを押すと、CDにあわせて大きな声で歌いだします。

 びっくりするのは、CDの中身といれものを間違えずに入れられること(じーじでもしょっちゅう間違えてしまいます)。

 まだ3歳なのにすごいです。

 将来は新潟大学(?)に入れるかもしれません。

 孫娘たちの成長ぶりにびっくりぽん!のじーじです。

 おやばかならぬ、じーじばか(?)の楽しい週末です。      (2017 記)

 

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