ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

吉田類『酒場詩人の流儀』2014・中公新書-類さん,北海道と新潟の魅力を語る!

2023年08月31日 | 随筆を読む

 2015年5月のブログです

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 吉田類さんのテレビ番組・酒場放浪記ならぬ新書『酒場詩人の流儀』です。

 類さんのすてきな旅紀行とお酒紀行が満載です。

 読んでいると,なんだか北海道と新潟のお話が多く,どさんこで新潟暮らしのじーじにはとてもうれしい本なのですが,よく読んでみると,新潟の地元の新聞である「新潟日報」と北海道の地元紙である「北海道新聞」に連載された記事をまとめたものとのことで,納得!

 ひいきめなしに,大自然と山と水とお酒のすばらしさがいっぱい述べられており,いい本です。

 もちろん,俳句もすばらしく,

 「グッバイを 鞄に詰めて 冬の旅」

にはしびれました。

 最近,テレビで,類さんが北海道の女子アナや新潟の女子アナと旅をしている番組を時々観ますが,こういう旅行の成果(?)もあるのでしょう。

 うらやましい!

 とにかく,楽しく読めて,読後はすがすがしい気分になれる一冊でした。 (2015.5 記)

 

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セミくんの声を聞きながらの公園カウンセリングは、こころもみんみんにぎやかになります

2023年08月30日 | カウンセリングを考える

 こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや海岸カウンセリング,里山カウンセリング,訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)で行なっています。また,面会交流の相談・援助も行なっています。

 公園カウンセリングや海岸カウンセリング,里山カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。

 料金・時間は1回50分3,000円で,隔週1回,あるいは,月1回などで行ないます。

 訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。

 料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。

 メールカウンセリングは,メールによるカウンセリングや心理相談で,1週間に1往信で行ない,1往信700円です。

 面会交流の相談・援助は,相談はご自宅などで行ない,1回50分3,000円,援助はお近くの公園や遊戯施設,あるいはご自宅などで行ない,1回60分6,000円です。

 カウンセリング,相談・援助とも土日祝日をのぞく平日の午前10時~午後3時に行なっています。

 じーじのカウンセリングは,赤ちゃんや子どもさんがご一緒でもだいじょうぶなカウンセリングですので,お気軽にご利用ください。そういう意味では,深くはないけれども,現実の生活を大切にしたカウンセリングになるのではないかと考えています。

 料金は,低めに設定させていただいていますが,月収15万円未満のかたや特別なご事情のあるかたは,さらに相談をさせていただきますので,ご遠慮なくお問い合せください。

 ちなみに,消費税には反対なのと,計算がややこしいので,いただきません。

 お問い合わせ,ご予約は,メール yuwa0421family@gmail.com までご連絡ください。

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 セミくんの声を聞きながらの公園カウンセリングは、こころもみんみんにぎやかになりますよ。

 

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樋口有介『八月の舟』1999・ハルキ文庫-高校男子のやるせなさ、切なさ、不安を描く

2023年08月30日 | 小説を読む

 2021年8月のブログです

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 樋口有介さんの『八月の舟』(1999・ハルキ文庫)を久しぶりに読みました。

 何度か読んでいるのですが、感想文は初めて。

 高校生のやるせなさや切なさ、不安などが淡い恋と一緒にうまく描かれています。

 主人公は母子家庭で育つ男子高校生。

 高校生にしてはニヒルな人生観を持っていますが、好きな女の子にラブレターをうまく書けないでいて悩むという、高校生らしさ(?)もあります。

 例によってあらあすじはあえて書きませんが、不良の親友やその女友達、その周りの同級生やおとなたちとのやりとりが、軽妙でかつ少しだけ哀しいです。

 解説の諏訪来人さんが、樋口さんの小説は、世の中の人間はすべてが努力をしても成功するわけではないが、でも悪いことばかりでもないと励ましてくれる、と述べておられますが、うまい表現だと思います。

 ここには、努力をすれば必ず報われる、という安直な人生観を否定し、しかし、頑張ればそれなりのことはある、という実直な人生観があるようです。

 そして、かなわないことへの哀しみ、やりきれなさ、失望などが避けられないことも経験します。

 これらが、硬直な人生論でなく、すてきな物語として美しく語られるところが魅力です。

 文句なしに面白く、そして、少しだけ哀しい小説です。 

 暑い夏にも、清涼な読書ができて幸せです。 (2021.8 記)

 

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池内紀編『ちいさな桃源郷-山の雑誌アルプ傑作選』2018・中公文庫-素敵な山の雑誌を楽しむ

2023年08月29日 | 随筆を読む

 2018年秋のブログです

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 池内紀さんが編集した『ちいさな桃源郷-山の雑誌アルプ傑作選』(2018・中公文庫)を読みました。

 本の帯に、山河と人と生きものを小声で語りつづけた伝説の山の雑誌「アルプ」、とあります。

 雑誌「アルプ」は登山家でエッセイストの串田孫一さんが中心となって出されていたちょっとおしゃれな山の雑誌で、解説によれば、1958年(昭和33年)から1983年(昭和58年)までの25年間に300号が発刊されています。

 じーじがまだ子どもの頃から若い頃のことで、じーじにはめずらしく勉強一筋の時期であり(?)、ライブで読んだことはなかったのですが、なぜかその後、古書店や文学資料館、郷土資料館などで何回か見た記憶があります。

 本書にも、深田久弥さんや上田哲農さん、更科源蔵さん、宮本常一さん、畦地梅太郎さん、尾崎喜八さんなど、すばらしい登山家、歴史家、詩人さんなどの文章が選ばれています。

 編者の池内さんは、優秀なドイツ文学者で、すばらしい翻訳が数多くありますが、東大の先生らしからぬ、軽妙なエッセイや紀行文で知られ、最近はご存じのように、おしゃれなじーじの本の著者として有名な人です。

 ということで、とても気持ちよく、楽しく、読むことができました。

 じーじが特に気に入ったのは、やはりどさんこの更科源蔵さんや文章が美しく、大好きな深田久弥さん、そして、今回、初めて読んだのですが、北海道東部のヤウシュベツ川のことを書いている吉田元さんという作家さんでした。

 吉田さんの文章はとても美しくて興味深いもので、こういう出会いがあるので読書はやめられません。

 久しぶりに山や川に行ってみたくなりました。(2018.10 記)

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 2023年8月の追記です

 今日のあるブログでご紹介がありましたが、北海道知床に北のアルプ美術館があります。雑誌アルプがたくさん展示されているという、小とても贅沢な美術館です。

 じーじはこの美術館の前を車で通ったことはあるのですが、いずれも時間がなくて立ち寄れませんでした。

 来年こそは、雑誌アルプの世界にゆうたりと浸りたいなあ、と思います。 (2023.8 記)

 

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加藤周一『私にとっての20世紀』2000・岩波書店-「いま,ここで」起こっていることを冷静に把握すること

2023年08月29日 | 随筆を読む

 2016年のブログです

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 加藤周一さんの『私にとっての20世紀』(2000・岩波書店)を久しぶりに読みました。

 2000年に書かれた本ですが,16年後の今年の状況をほぼ正確に予測しています。

 日米軍事同盟,安保法制,自衛隊の海外派兵,法律の拡大解釈,憲法改悪の動き,沖縄の基地問題の固定化,日の丸・君が代の強制,死刑存続,マスコミ統制,などなど。

 すごい読みだと思います。

 国家と権力の目指すところがよく見えていたのだと思います。

 時代は急速に悪化の方向をたどっているように見えます。

 つぎは徴兵制でしょうか。

 政府は徴兵制は苦役で憲法違反と今はいっていますが,その憲法が危うい状況です。

 ちなみに,じーじが加藤周一さんを初めて読んだのは大学2年の時。

 ある先生から夏休みの課題として加藤さんの『羊の歌』(岩波新書)を読むようにいわれて読みました。

 読んでびっくりしました。

 戦時中に日本の敗戦を確信していたということ。

 その明晰な分析と明晰な文章に感激をしました。

 以来,40数年,加藤さんを読み続けています。

 そういえば,司馬遼太郎さんも戦争中に戦車に乗っていて,指揮官が,国家を守るためには国民をひき殺してもいい,と述べたのを聞いて,国家に絶望をしたと書いています(沖縄戦では泣いている赤ちゃんが敵にみつかるからと殺されました。戦争は本当に人を冷酷に変えてしまいます。殺し合いですものね)。

 お二人とも,敗戦後の日本の中で,国民を戦争に追いやった国家と権力を冷静に分析した文章をお書きになりました。

 お二人とも本当に日本の人たちのことを考えていたのだと思います。

 フロイトさんはご存知のように,状況をきちんと分析をしないと事態を反復する,と述べています。

 今,じーじたちに求められているのは,精神分析が大切にしているように,「今,ここで」何が起こっているのかを冷静に把握し,冷静に理解をし,冷静に対応していくことのように思います。

 さらに勉強を深めたいと思います。(2016 記)

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 2020年10月の追記です

 学術会議の問題、また、きな臭くなってきました。(2020.10 記)

 

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村上春樹『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』2011・マガジンハウス-世間との違いを大切にすること

2023年08月28日 | 村上春樹を読む

 2011年のブログです

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 村上春樹さんの『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』(2011・マガジンハウス)を読みました。

 面白かったです。

 あまりこの欄には関係がないと思うかもしれませんが、河合隼雄さんと夢についての章もあります。

 あらためて思ったのは、村上さんの小説やエッセイに惹かれるのは、ひょっとするとじーじと趣味、嗜好が似ているのかなと思いました。

 一番頷けたのは、村上さんが気に入った店がつぶれてしまうという話。

 実はじーじもまったく同じで、うちの奥さんには、疫病神では?と言われています。

 きっと、世間一般大衆が熱狂するものと違ったものが好みなのかもしれません。

 そういえば村上さんはヤクルトファンでしたね。

 じーじは日ハムファンです。

 しかし、このことは臨床心理家にとっては大切なことかもしれません(小説家にとってはもちろんですが…)。 

 世間一般大衆と同じになれない人が、悩むわけですから…。

 でも、その悩みは実は大切なことかもしれません。

 そういったことをクライエントさんと話し合っていきたいなと思っています。(2011記)

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 2018年秋の追記です

 日ハムに金足農高の吉田くんが入りましたね。

 日ハムはあまり強くならないで、ほどほどなのが私の理想(?)なのですが…。(2018.10 記)

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 2019年12月の追記です   

 つい最近、じーじの好きなお店がまた一つ閉店してしまいました。やっぱり疫病神かも…(?)。

 吉田くんはほどほどでいい感じ(?)です。 (2019.12 記)

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 2023年夏の追記です

 ずいぶん前のブログですが、なかなかいいことを書いていますね(えっへん)。

 じーじは年とともに世間とのずれが大きくなって、たいへん。

 どんどん生きにくくなっています。

 しかし、臨床家はそれでいいのかな?とやっぱり思ったりしています。 (2023.8 記)

 

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くまさんにはまだあっていませんが、りすくんにはあえましたよ-じいじからのおてがみ

2023年08月27日 | じいじの手紙を書く

2022年7月、小6と小3の孫娘たちへのおてがみです

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さーちゃん・あーちゃん、げんきですか。

じいじはげんきです。

ばあばもたぶんげんきです(?)。

ほっかいどうにきて3しゅうかんになりますが、ことしのあさひかわのくまさんは、いつもよりおとなしいようです。

きょねんはあつくて、くまさんもかわでみずあそびをして、おおさわぎになりましたが、ことしは山であそんでいるようです。

それで、じーじのなつやすみのじゆうけんきゅうの、くまさんとのかくれんぼもまだおわっていません。

くまさんだけなく、しかさんやきつねくんもことしはまだあっていません。やまにたべものがいっぱいあるのかな?

りすくんとは1かいだけあいました。いつもいくろてんぶろの木の上からおりてきて、走りまわっていました。

さーちゃんやあーちゃんのように、すばっしっこくて、かわいかったです(!)。

のこり2しゅうかん。あとは、うさぎくんとあいたいなあ、とおもっています。

まいにち、ビールをのんで、がんばります(?)。

にいがたのじいじより

(2022.7 記)

 

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夢はなかなかかなわないと思う、でも生きていくことはできると思う-じーじのひとりごと・セレクト

2023年08月27日 | ひとりごとを書く

 2022年3月のブログです

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 朝ドラを観ていて考えた。

 夢と挫折。

 スポーツ選手のインタヴューなどで、努力をすれば、夢は必ずかなう、という人がいる。

 確かに、努力をして、メダルを取る人はすばらしいと思う。

 ただ、そういう恵まれた人は少数ではないかとも思う。

 その陰には、努力をしても夢がかなわず、別な道に進んだりする人も多いだろう。

 夢はかなうものではなく、なかなかかなわないものだと思う。

 じーじの拙い文章で、青少年の夢を奪うことは避けたいが、人生とはそういう厳しいものだ。

 挫折は人生の常だ。

 でも、挫折をしても、そこで、また新しい夢を見つけることができるのも人間だ。

 新しい夢に向かって生きていくことは誰にでもできる。

 ひょっとすると、いろいろな夢を創造できることが、イコール、生きることなのかもしれない。

 夢に挫折をして、死んだ人生を送るより、新しい夢を見つけて、生き生きと生きていきませんか。 (2022.3 記)

  

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ナキウサギくん・北海道・開発-じーじのじいじ日記・セレクト

2023年08月26日 | じいじ日記を書く

 2019年6月の日記です

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 今日のニュースを見ていたら、ナキウサギくんが出てきた。

 最近は北海道でもあまり山に行かないが、少し前までは北海道の山や湖の近くに出かけて、ナキウサギくんとよく会ったものだ。

 ウサギとはいうものの、ネズミのような大きさで、とても可愛い。

 小さいものはウサギでも人間でも可愛い(?)。

 有名なジャーナリストがナキウサギ裁判を担当した弁護士夫妻と一緒にナキウサギくんに会いにいって、会えた映像が微笑ましい。

 弁護士夫妻は昔、ナキウサギくんを原告とした山岳道路開発反対の裁判を起こしたという。そういえば、そういう話があった。

 裁判所が、ナキウサギくんには原告資格がない(?)、といって、もめていた記憶がある。

 そして、そこからナキウサギファンクラブが誕生して、ナキウサギくんの天然記念物への指定を目指しているという。

 ここまで見て、びっくり。というのは、実はじーじはナキウサギファンクラブの会員だからだ。

 最近は会費を払っていないので、もう除名されたかもしれないが…。

 天然記念物への運動は難航しているという。どうも開発がブレーキになっているらしい。

 ナキウサギくんの棲家を開発してもしようがないと思うが、観光開発という名の自然破壊が北海道では進む。北海道には開発局という名のお役所が今もあるくらいだ。

 しかし、時代はむしろ自然保護の時代だろう。

 ナキウサギくんをはじめとする貴重な自然動物が守られる時代になってほしいと切に望むところだ。 (2019.6 記)

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 2022年9月の追記です

 今朝のNHK「さわやか自然百景」を見ていたら北海道然別湖のナキウサギくんが出ていた。

 久しぶり。あいかわらず可愛い。

 来年の夏はぜひナキウサギくんに会いにいこうと思う。 (2022.9 記)

 

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じーじ、図書館でナンパをされる(?)ーじーじの2023北海道の旅

2023年08月25日 | ひとり旅で考える

 2023年8月のブログです

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 事件(?)は東川の図書館で起こってしまった。

 朝から何やらカメラを持った外国人が多いなあ、と思っていたが、東川ではよく写真コンテストがあるし、まあ、関係ないや、とじーじはパソコンを眺めながら油断をしていた(?)。

 ところが、突然、美人のアメリカ女子(たぶん)が話しかけてきた(と思う。以下は、じーじの想像である)。

 なにしろ、英語だけは大の苦手のじーじが、英語を聴き取れずに、???、と混乱をしていると、フォト、・・・、プリーズ、・・・、と続く。

 写真を撮ってもいいか、と聴いているらしい。

 写真甲子園などでは、豆腐職人のかたや農家の人の写真を見ることがあるが、年取ったよぼよぼのじーじの写真を撮ってもなあ、と、しかし、言葉も出ずに、思わず、ダメダメダメと首を横に振ってしまった(アメリカ美人ちゃん、ごめん)。

 アメリカ美人ちゃんは、ソーリー、と笑顔で去っていったが、じーじも、ソーリー、くらいはいえばよかったと反省。

 青少年諸君、英語はやはり大切だ(ドイツ語でもいいけど…)。

 もったいないことをした(?)。ナンパをされるチャンスに失敗してしまった(妄想です)。

 若い女子に声を掛けられるなんて、数十年ぶりだったので、逆上してしまった。

 新潟に帰ったら、孫娘たち相手に、女子との会話の練習に励もうと思う。 (2023.8 記)

 

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