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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや海岸カウンセリングなどを研究しています

ちいさな、ちいさな、子どもたちの物語2019-じーじの旅・親子のスケッチ

2025年07月30日 | 「おとな」の親を考える

 2019年8月のブログです

     *

 道の駅で休憩をしていると、いろいろとほほえましい光景を目にします。

 今朝は、歯ブラシをくわえたお父さんのうしろを、同じように歯ブラシをくわえた小さな男の子が歩いていて、なんとなく笑えます。

 その後ろには、髪の毛をまとめながら歩いているお母さんのあとを、これまた髪の毛をまとめようと苦戦中の小さな女の子が歩いていきます。

 見ていると、親とそっくりのことをしていて、きみたちは間違いなく親子だね、と言いたくなります。

 子どもというのは、本当に親と同じことをします。

 無意識のことなのでしょうが、すごいです。

 それも親の背中を見てのことですので、油断できません。

 できれば、いい背中を見せてあげたいな、と思います。

 自分ができなかった反省をこめて…。          (2019.8 記)

     *

 2024年夏の追記です

 今年も道の駅で歯ブラシ親子(?)を見つけました。

 まずはお兄ちゃんが歯ブラシをくわえて車から登場、続いて、次男坊、三男坊が歯ブラシをくわえて下車します。

 これで終わりかな、と思っていると、末っ子の女の子が歯ブラシを加えて出てきて、4人兄妹でした。

 最後にパパとママも歯ブラシをくわえて登場して、みんなで仲良く道の駅の洗面所に向かいました。

 すごいですねぇ。    (2024.8 記)

     *

  ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事  心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所  新潟市西区

 mail     yuwa0421family@gmail.com  

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ちいさな、ちいさな、男の子とお父さんの物語-じーじの旅2018・親子のスケッチ

2025年07月28日 | 「おとな」の親を考える

 2018年8月のブログです

     *

 露天風呂から上がって、いすで涼んでいると、3歳くらいのちいさな男の子とお父さんがやってきました。

 男の子は服を脱ぐと体重計にのります。

 そして、おとうさん!たいじゅうがふえた!とお父さんに報告します。

 お父さんが、そうか!と喜ぶと、男の子は、9がいっぱいだ!といいます。

 お父さんが、9がいっぱい?と戸惑っていると、男の子は、1999だ!と自慢をします。

 男の子はさらに、きのうは2001だったんだよ、きょうは9がいっぱいで、すごい!といいます。

 お父さんは、うーん?とうなりながら、体重計のところにやってきて、○○くん、19と20はどっちがおおきいか、わかる?と聞きます。

 男の子は、わかんないけど、9があるから、19かな?とやや自信なさげに答えます。

 お父さんは、じゃあ、20までかぞえられるかな?かぞえてみよう!といいます。

 男の子が、1、2、3、4、…と数えはじめます。

 13、14、15、えーと、16、えーと、18、えーと、20、できた!とうれしそう。

 でも、お父さんが、17と19がまいごになっちゃったね、といいます。

 男の子は、まいごになっちゃった!、といいます。

 お父さんは、タオル1枚で前を隠しただけの姿だったので、じゃあ、おふろのなかでもういっかい20までかぞえてみよう、と男の子にいって、二人で露天風呂のほうに行きました。

 おおらかなお父さんと素直な男の子。

 いい町です、東川。     (2018.8 記)                 

     

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 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事  心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文 「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

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ちいさな、ちいさな、男の子の物語-じーじの旅2018・親子のスケッチ

2025年07月24日 | 「おとな」の親を考える

 2018年8月のブログです

     *

 道の駅のベンチに座って休憩をしていると、お父さんと手をつないだ3歳くらいの男の子がやってきました。

 男の子が棚のジュースを指さして、「これなーに?」と聞くと、お父さんは、「りんごジュースだよ」笑顔でと答えます。

 男の子が、となりを指さして、「これなーに?」と聞くと、お父さんは、」「オレンジジュースだよ」と普通の顔で答えます。

 男の子がさらにとなりを指さして、「これはなーに?」と聞くと、お父さんは、「あっちも面白いよ」といって、男の子の手をひいて向こうに行きます。

 少しして、同じ男の子が、こんどはお母さんとやってきて、「これなーに?」と聞きます。

 お母さんが、「これなんだと思う?」と優しく聞くと、男の子は、「わかんない」といいます。

 お母さんが、「初めてみるかな?」と聞くと、男の子は、「うーんと、このいろは、わいん!」といいます。

 お母さんが笑顔で、「ワイン!か、」と驚き、「ブドウと同じ色だものね、」というと、男の子は、「わいんじゃないの?パパがのむよ!」といいます。

 お母さんが、「そうだよね、ワインと同じ色だよね」といい、「同じ色なんだけど、これはブドウのジュースなんだよ」というと、男の子は、「そうか、ぶどうじゅーすか」といいます。

 お母さんが、「ブドウジュースはワインのお母さんなんだよ」というと、男の子は、「そうか、わいんのおかあさんか、ままみたいだね」とにっこりしていいます。

 なんとも、素敵なお母さんと、素直な子どものほほえましい会話でした。

 いい町です、東川。       (2018.8 記)

     *

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 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

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ちいさな、ちいさな、女の子の物語-じーじの旅2018・親子のスケッチ

2025年07月22日 | 「おとな」の親を考える

 2018年7月のブログです

     *

 道の駅のベンチにすわっていると、近くの花壇に3歳くらいのちいさな女の子がやってきました。

 女の子は花壇のお花を眺めていましたが、やがて花壇に落ちているお花を見つけて、自分の髪の毛に飾りました。

 その姿はとてもかわいくて、3歳のちいさな女の子でも女子にはおしゃれ心があるんだなと感心させられます。

 と、そこにお父さんがやってきて、お花をとっちゃいけないぞ、といいます。

 女の子は、おちていたんだよ、といいます。

 さらに、お母さんがやってきて、お花をとっちゃだめよ、といいます。

 女の子は、やはり、おちていたんだよ、と話します。

 女の子は気のせいか、少しだけ哀しそう。

 こんな時、ここでお母さんが(あるいは、お父さんでもいいのですが)、まあきれいなお花、わたしもさがしてみようかしら、といって、一緒にお花をさがすと、女の子は喜んで、お母さんといっしょに、花壇に落ちているお花をもっと探すでしょう。

 お母さんがお花を見つけて、女の子の髪にさらに飾ってあげれば、女の子はもっともっとうれしいお顔になるかもしれません。

 ちいさな、ちいさな、女の子とお父さん、お母さんの様子を眺めていて、ほどよい親、のあり方を考えてしまうじーじでした。

(もっとも、昔、じーじがちいさな子どもたちの親だった頃も、そんな余裕はなかったですが…。反省の日々です)     (2018.7 記)

              

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 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

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 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

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子どもが親の背中を見て育つことができるような「おとな」の親に-じーじの旅・親子のスケッチ

2025年07月21日 | 「おとな」の親を考える

 2016年8月のブログです

     *

 今年も少し長めの夏休みを取らせていただいて北海道に行ってきました。 

 東川や旭川の森の中で涼んだり、散歩をしたり、きたきつねくんやえぞりすくんらとかくれんぼなどをしたりしていました。

 そんな中、道の駅で休憩をしているといろんな親子を見かけました。

 お金持ちそうだけど、親ごさんがキリキリしている親子、少し貧乏そうだけど、家族みなさんがニコニコしていていて幸せそうな親子。

 子どもにとってはどちらが幸せなのかなと、ふと考えます。

 あるいは、携帯で大声で話しながら片手で車を運転をしている親ごさん、障がい者用の駐車場に平気で車をとめる親ごさん。

 乗っている子どもさんたちは気のせいか、あまり幸せそうではありません。

 子どもが親の背中を見て育つことができるような「おとな」の親になりたいな、と思います。

 もっとも、じーじだって子育てでは失敗の連続でした。

 ずいぶん子どもたちには迷惑をかけてしまいました。

 それでもなんとか二人とも一人前になってくれたことに感謝をしています。

 「おとな」の親になることはけっこう難しいことなのかもしれません。         (2016.  8 記)

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お父さんとお母さんが離婚をするといって揉めている時の子どもの気持ちを考える-「おとな」の親になるために

2025年05月28日 | 「おとな」の親を考える

 たぶん2014年ころのブログです

     *

 お父さんとお母さんが離婚をするといって揉めている時のことを考えてみたいと思います。

 お父さんとお母さんは何らかの縁があって結婚をし、子どもさんをもうけ、しかし、何らかの理由で離婚をするといいます。

 もっとも、冷たく言ってしまえば、二人はもともとは他人です。

 しかしながら、子どもさんにとっては、生まれた時からお父さんとお母さんがいる家庭で暮らし、お父さんとお母さんがいる家庭が、いわば、全宇宙です。

 その全宇宙が、突然壊れるだけでもショックなのに、そこで、お父さん、お母さんのどっちと一緒に暮らしたい?と聞かれても、子どもさんにとっては、正直、それに答えることは相当に難しいと思います。

 かなり強靭な精神を備えた大人であるならまだしも、10歳前後の子どもさんにそれを求めるということは、壊れた宇宙のどっちに行きたい?と聞くようなもので、不可能なことを強いているような気がします。

 子どもさんは、お母さんもお父さんも、あるいは、おじいちゃんもおばあちゃんも、みんながいる世界に育ち、みんなが大好きなのが本当のところです。

 そこから何か結論を選べ、と言われても困ってしまうのが現実でしょう。

 子どもさんの気持ちは複雑です。

 そうすると、どうすればいいのでしょうか。

 日本の法律では離婚をする際には一人の親権者を決めなければなりません。

 お父さんとお母さんが離婚をしても、子どもさんが自由に行き来をできるなら、子どもさんはかなり救われるでしょう(もっとも、夫婦の紛争が相当に激しい時には、そうはいっても、とりあえず子どもさんがどっちにいるかという監護者を決めることでも、さらに延々と揉めるケースも多いです)。

 しかし、それで困るのは、他でもない、ご両親にとって大切な子どもさんです。

 ここは、親ごさんの面子より、子どもさんの気持ちや立場や状況を優先して考えませんか(夫婦の紛争の際、子どもの幸せのため、とはいいながら、じつは親ごさんや家の面子にこだわっている親ごさんは多いです)。

 親ごさんの面子より、子どもさんのお気持ちを大切にできるような「おとなの親」が必要だと思います。

 そして、いずれにせよ、子どもさんにとっては、お父さんもお母さんも、どちらもが本当に大切な存在です。

 きちんとした面会交流を実現させることが、子どもさんのためにも、また、お父さんやお母さんの精神的な成長のためにも、ひじょうに大切なことになると思います。

 そういう貴重な機会を、周囲も協力をして、実現させてあげてほしいなと心から願っています。          (2014?記)

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 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

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道の駅でのお父さんと男の子のスケッチーじーじの2025春の北海道の旅・6

2025年04月13日 | 「おとな」の親を考える

 2025年4月のブログです

     *

 道の駅でぼーっとしていると、いろいろな人がいて、面白い。

 親子でも、いろんな親子がいて、子どもがうれしそうに親ごさんと手をつないでスキップをしているような親子がいる一方で、子どもがぎゃんぎゃん泣いているんだけれど、さっさと行っちゃう親ごさんもいたり(きっと、いろいろなご事情があるんだと思うけど…)、本当にさまざまだ。

 そんな中で、トイレで聞いた親子の会話を一つ。

 トイレの個室に入っていると、隣りのブースに親子連れが入室。

 子どもは3歳くらい(?)で、トイレをいやがっている様子。

 お父さんが、とりあえず座ってごらん、といっている。

 子どもは、いやだ、と駄々をこねているが、強制スタンバイの様子(?)。

 ここで、お父さんが、10、9、8、7、6、とカウントダウンを始める。

 すると、子どもも、5、4、3、とカウントダウン。

 そして、二人で、2、1、0、というと同時に、お父さんが、ほら、出たじゃない!と教える。

 子どもも、おぉ、出た!とびっくり、うれしそう。

 隣りで聞いているじーじも、よかった、よかった(?)。

 お父さん、すごい!

 まるで、遊戯療法を見ているみたい(見ていたんじゃなくて、聞いていたんだけど…)。  

 ここは、親ごさんが、きーっ、となってもおかしくない場面だが、おとうさんの工夫とゆとりと遊びごころがうまくマッチしたすばらしい瞬間だった。

 こういうすごいお父さんやお母さんが、あちこちにいるんだろうな、と思う。

 がんばれ、お父さん、お母さん。そして、子どもたち。         (2025.4 記)

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面会交流・コロナ・子どもたちの悲しみ-「おとな」の親になるために

2024年11月18日 | 「おとな」の親を考える

 2020年5月の日記です

     *

 夕方のニュースを見ていたら、別れた親子の面会交流がコロナのせいで、回数が減っている、という話題が出てきた。

 別れた親子の面会交流は、なかなか実現が難しいし、実現しても、月に1回とか、2か月に1回とかが多いが、最近、コロナを口実にその実施が減らされている、というものであった。

 離婚後の父母の関係が悪いままだと、面会交流は、たとえなんとか決められても、様々な理由をつけられて、実施されなく傾向がある。

 今回のコロナは、監護親にとっては、面会交流を断わるかっこうの理由になってしまっているらしい。

 もともと、面会交流を嫌う監護親は、不安の高さから面会交流に消極的なことが多いが、それにコロナが不安を煽ってしまっているのだろうと思う。

 しかし、可哀そうなのは、子どもたちである。

 こういう不安の高い時こそ、子どもたちには、監護親だけなく、別居親からも、見守られているんだ、という体験が必要であろう。

 どんな状況の時であり、お父さんとお母さんが別れたにせよ、自分たちを見守っていてくれる、という、そういう安心感が、子どもたちには大切だと思う。

 コロナに負けずに、双方の親が「おとな」の行動をしてほしい、と切に願う。          (2020.5 記)

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 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

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だんご3兄弟が家庭裁判所で大活躍をした思い出-面会交流の試行の経験から

2024年11月17日 | 「おとな」の親を考える

 2023年5月のブログです

     *

 時々、暇な時に、昔の家庭裁判所での仕事を思い出したり、考えたり、反省をしたりすることがある。

 例えば、だんご3兄弟が面会交流で大活躍をした(?)20年以上も前の思い出。

 お父さんがワンマンで暴力的ということで、子どもを連れて実家に帰ったお母さんに対して、お父さんが子どもに会わせてほしいと求めた調停。

 話し合いは難航をしたが、一度、家庭裁判所でお試しの面会交流をしてみようということになった。

 お父さんが待っているお部屋に到着した4歳と2歳の女の子たち、お母さんと一緒に部屋の隅で固まったまま。

 お父さんが、子どもたちに呼びかけても、動かない。

 お父さんが、部屋の真ん中にあるおもちゃや絵本で誘うが、見向きもしない。

 小さいなりに、女子連合の意地(?)があるらしい。

 しかし、そのうちに、2歳の女の子がおもちゃの魅力(?)に誘われて、部屋の真ん中に移動し、お父さんに背を向けて遊びだし、お姉ちゃんも一緒に遊ぶ。

 ところが、2歳の女の子がだんご3兄弟のお人形を振り回していると、おだんごが一つ外れてお父さんのほうに転がる。

 お父さんが、拾って、ほら!と女の子に渡すと、女の子は受け取り、お父さんと一緒に遊びだす。

 それを見て、お姉ちゃんも遊びに参加、お母さんが見守る中で、父子の面会交流ができるようになった。

 こういう場面を見ていると、じーじは、世の中には本当に神さまがいるのかもしれないなあ、とつくづく思ってしまう。

 面会交流では、こんな素敵な偶然がよく起こる。不思議だなあ、と感心をしてしまう。

 じーじはキリスト教徒でもイスラム教徒でもその他の教徒でもないが(?)、世の中にはきっと子どもたちを守ってくれる神さまがいるのだろうなあ、と思う。

 そして、そういう神さまに守られて、面会交流などもできるようになるのかもしれない、と思ったりする。 

 臨床のちからとはそういうことなのかもしれない。           (2023.5 記)

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 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

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父母同席による別れた親子の面会交流-別れた後のお父さんとお母さんと子どもの新たな関係づくりをめざして

2024年11月16日 | 「おとな」の親を考える

 たぶん2015年ころのブログです

     *

 いろいろなご事情により,別居や離婚することになってしまった親子の面会交流の話し合いは,かなり難航をすることが多く,時間もかかることが多いと思います。

 そんな時に第三者の援助者が間に入って,試しに別れた親子の面会交流を行なってみると,時々ですが,事態が打開できることがあります。

 じーじの経験ではそういうことは結構多いと思います。

 また,別居や離婚をした親子の面会交流の方法ややり方にはいろいろな形がありますが,じーじの場合には父母同席での経験が多く,その形や方法がかなり効果的だったと考えています.

(ただし,少なくとも,子どもさんの前では喧嘩をしないでいられるお父さんとお母さんでなければ難しいのですが,幸い,子どもさんの前でも喧嘩をしてしまうようなお父さん,お母さんは少数です。)

 じーじが別居や離婚をした親子の面会交流を同席で行なったのは,子どもさんが幼児で,同居親から離れられないケースが多かったという理由からが多かったからなのですが,結果的には父母の同席の形が良かったと今では考えています。

 そして,それは,まだ,うまく言葉にできていませんが,実は結果的だけでなく,本質的な問題を含んでいるような気もしています。

 じーじが書いて活字にしていただいた二つの論文(赤坂2006,同2011)はいずれも父母同席の面会交流の試行のケースですし,大学院の修士論文(赤坂2014)も同様です。

 そのようなケースでは,最初は面会交流を求めている別居親が子どもの同居親との同席を嫌がって,早めに別席にしてほしいと希望をするようなことも多くありますが,しかし,面会交流の試行を始めてみると,時間の経過とともにそういうこともなくなることが大半です。

 別居親は,子どもさんと楽しく遊ぶうちにそんなことが気にならなくなってしまうのだと思いますし,同居親は近くにいて,笑顔で安心をして子どもさんを眺めていられることがいいのだろうと思います。

 いずれにせよ,子どもさんが安心をしてじゅうぶんに楽しめる面会交流やその試行が一番です。

 今後もよりよい面会交流の援助活動を行なっていきたいと思います。         (2015?記)

     *

 2021年1月の追記です

 父母同席の試行の場合も、あまり介入はしないで、親子のありかたをそばで眺めているのが原則でした。

 ただし、監護親が別居親の遊びかたや行動をあまりに批判的に見ている時には、家族療法のリフレーミングの技法で、監護親に違った見方の可能性を提示してみるようなこともしていました。

 いつもとはいえませんが、たまには親ごさんの間の雰囲気が変化し、子どもを含む雰囲気が変わることもあったように思います。       (2021. 1 記)

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com  

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赤坂正人「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」2011・『遊戯療法学研究』10巻1号-面会交流を考える

2024年11月15日 | 「おとな」の親を考える

 たぶん2015年ころのブログです

     *

 じーじの二つ目に活字にしていただいた論文です。

 今から数年前のことです。

 一つ目の論文と同様,家庭裁判所での面会交流の試行の経験をもとにして考察をしました。

 紹介をさせていただいたケースは,(プライバシーの保護のために)いくつかのケースを合わせた架空のものですが、父母同席による面会交流の試行です。

 実家に戻ったお母さんが久しぶりに子どもさんに会えたものの,最初は声をかけても子どもさんに背を向けられてしまうのですが,3回目からやっと子どもさんと一緒に遊べるようになるという感動的な事例でした。

 遊ぶことのもつ力,遊ぶことに潜在している創造性,親子が二人でいてかつ一緒にいることの意味などについて,ウィニコットさんやオグデンさんなどを参考にしながら考えてみました。

 父母同席の面会交流は最初はなかなか苦労をしますが,うまくいくととても大きな変化をもたらすことが多いと思います。

 当時は全く気づいていなかったのですが,実は全国的には家庭裁判所での面会交流の試行は父母別席の形が多く,じーじの実践していた父母同席の面会交流の試行は独特な形だったようです。

 あとになってそのことに気づき、その理論化や言語化,周囲への説得に苦労をしたことを思い出します。

 いずれにせよ,父母同席による面会交流やその試行などについて,どのような配慮や工夫などが大切になるのか,これまでの経験を振り返り,考え,今後も思索を続けていきたいと思っています。          (2015?記)

     *

 2021年1月の追記です

 このケースも、前の論文のケースも、家庭裁判所での面会交流の試行を5回行なって、調停が成立し、その後はお父さんとお母さんだけで面会交流ができるようになりました。

 あとで知ったことですが、しかし、こんな例はまれで、普通、家庭裁判所での試行は1回きりが多いようで、お偉いさんからあきれられました。

 しかしながら、子どもにとっては、面会交流の試行はかなり緊張をしいられるできごとで、1回目から別れた親ごさんと遊べる子どももいれば、数回目でようやく遊べるようになる子どももいると思います。

 子どもの状態に応じた柔軟な臨床が大切になるのではないかと思います。          (2021. 1 記)

     *

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 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

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赤坂正人「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」2006・『臨床心理学』6巻3号-面会交流を考える

2024年11月14日 | 「おとな」の親を考える

 たぶん2015年ころのブログです

     *

 もう10年近く前のことになりましたが,じーじの初めて活字にしていただいた論文です。

 当時,家庭裁判所の臨床現場で苦労をしていたことや工夫をしていたことを文章にしてみました。

 その頃,『臨床心理学』誌の編集長だった河合隼雄さんが,臨床現場で忙しくて論文を書けない人でも気楽に投稿をしてください,とのお誘いを誌面でされていたことがあり,ずうずうしくも拙い文章を送ってしまいました。

 新潟の片田舎で,中央の流行も知らずにこつこつと実践してきたことを後輩に書き残したいという気持ちもありました。 

 今,読み返してみると,記述がかなり不十分な部分が目につきますが,その後も当時とやっていることはあまり変わりません。

 変わったのは少しだけ理屈や理論を言えるようになったことくらいでしょうか。

 面会交流はご存じのように家庭裁判所の調停のなかでもとくに難しい話し合いのひとつです。

 そこでいろいろな条件は必要ですが,ためしに面会交流の試行を行なってみることで,それまで頑なだった親ごさんの気持ちが和らぐことがよくあります。

 そこらへんのことをウィニコットさんを中心に精神分析の考えなどを参考に考察してみました。

 単に面会交流がうまくいくことだけではなくて,その中での子どもさんや親ごさんの成長も考えてみました。

 そして,むしろ大切なことは,そこでのお父さんとお母さんの精神的な成熟と,そこへの周囲からのいくばくかの心理的な援助のあり方なのだと思います。

 今後も力のある心理臨床家をめざして努力していきたいと思います。       (2015?記)

     *

 2021年1月の追記です

 臨床心理士として個人開業をしてからも、面会交流の相談や援助を続けています。

 臨床の形式から、別れた子どもさんと何とか会えないか、というご相談のカウンセリングが中心となっています。

 子どもに会わせてくれない監護親への攻撃心が強いクライエントさんが多く、心情は理解できますが、そのままでは面会交流が実現できないので、少しでもマイルドになるような援助が多くなります。

 監護親の大変さにも配慮できるようになると、少しは展開も違ってきそうな気がします。         (2021. 1 記)

     *   

 2024年11月の追記です

 この論文でご紹介させてもらった事例は、男の子とお父さんの試行の事例で、もう今から25年以上も前のもの。

 当時、4~5歳だった男の子も、今では30歳くらいになっているのではないでしょうか。

 その後の情報はまったく知るすべもありませんが、少なくとも男の子の名前をその後、地元の家庭裁判所の少年部で聞くようなことはなく、多難な思春期もなんとか無事に乗り越えたようです。

 おそらくは今頃、お父さんになっているであろう男の子が、いいお父さんになられてることを切に祈っているじーじです。        (2024.11 記)

     *

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 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

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「そして親になる」「親になる覚悟」-「おとな」の親になるために

2024年11月13日 | 「おとな」の親を考える

 たぶん2016年ころのブログです

     *

 「そして親になる」

 何年か前に似たような題名の映画がありましたね。

 そうだと思うのです。「親」になるには、それなりの「自覚」や「覚悟」が必要なのだと…。

 もちろん、動物学的な親には子どもが生まれればなるのですが、心理学的な「親」とか人間学的な「親」になるには、盲目的でない、しかし、無償の「愛情」とそれに加えて「自覚」や「覚悟」がいるようです。

 以前、家庭裁判所で仕事をしていた時に、子どもの調査の重要性が叫ばれたことがありました。

 子どもの意思、子どもの気持ち、子どもの本音を調査しろ、とよく言われました。

 ごもっともなことなのですが、しかし、ことは簡単ではありません。

 なぜなら、子どもは(虐待でもない限り)両親のどちらもが大好きですし、どちらもが大切な存在だから、どちらかを選ぶなんてことは困難だからです。

 子どもはできれば両方の親と一緒にいたいし、愛されたいのです。

 おとなはですから、そういう方法を可能な限り考えなければなりません。

 そしてその時にも、親には「おとなの親」としての「自覚」や「覚悟」が重要になります。

 盲目的ではない、子どものことを考えた、自己抑制的な「おとなの親」の判断が大切になります。

 それが「親になる」ということではないかと思います。

 親は子どもがいるから親なのではなく、(立場の弱い)子どものことを考え、守り抜くからこそ「親になる」のです。

 子育てはたいへんなことですが、だからこそ、親は「親になる」チャンスを与えられているのだと思います。

 感謝とともにある日々を送りたいと思います。         (2016?記)

     *

 2024年2月の追記です

 また虐待死のニュースが二つ、痛ましいことです。

 「おとな」の親になることの平凡さと難しさ、を考えさせられます。          (2024.2 記)

     *

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 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

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 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

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 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

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お父さんとお母さんのそれぞれの良さを認めることの大切さ-「おとな」の親になるために

2024年11月12日 | 「おとな」の親を考える

 たぶん2011年ころのブログです

     *

 長い間,家庭裁判所の離婚調停に立ち会ってきました。

 いろいろなケースがあり,いろいろなことを考えさせられました。

 その中で一番印象に残っていること。それは,人はどうして争いたがるのか,ということです。

 もう少しで仲直りができそうだというのに,そこでまた,どっちが親として立派なのかと,再び争ってしまう,そんな親ごさんたちをいっぱい見てきました。

 子どもさんたちにとっては,どちらも,いいお父さん,お母さん,なんだけどなあ,と思います。

 そもそも,お父さんとお母さん,どっちがいい親かなんて,誰が決められるのでしょうか?

 お父さんにはお父さんなりのよさがあり,お母さんにはお母さんなりのよさがあって,子どもさんたちにとってはどちらも大切な親ごさんで,上も下も,一位も二位もなくて,両方が必要だと思うのです。

 そして,だからこそ,子どもさんたちには離婚後もお父さんとお母さんの協力が必要になりますし,別れて暮らすことになる親ごさんとの面会交流が大切になります。

 ですから,今からでも,できるだけ早くに競争や争いはやめて,すぐにでもご両親が可能なご協力をして,子どもさんたちの面倒をできるだけ協力をして見ていくことが大切になると思います。

 子どもさんたちは,きっと,ご両親のご協力と仲直りを心から望んでいると思いますし,少なくとも子どもさんたちの前では笑顔の楽しそうなご両親の姿を楽しみにしていると思います。

 子どもさんたちのためにも,もっと「おとな」の親ごさん,そして,本当の「おとな」になりたいものだ,と思います。      (2011?記)

     *

 2021年6月の追記です

 どうしても争いを繰り返すしてしまうことの問題は、フロイトさんが反復ということで述べているように今では思います。

 人は不幸の反復を、これに気づかないと繰り返してしまうようです。

 離婚や親権争いや面会交流の問題も、反復の視点から見てみると、少しだけ違って見えてくるかもしれません。       (2021.6 記)

     *

 2024年11月の追記です

 変な例えですが、お父さんとお母さんのどっちがいい?ときくことは、みかんとりんごのどっちがいい?ときくことに似ているような気がします。

 あるいは、バナナといちごのどっちがいい?とか…。

 どちらもそれぞれにいいわけですから…。

 これって、なんか、比較する土俵が違う(?)というか、もともと比べることに無理があるような感じがします。

 ごはんとパンはどっちがいい?もそうでしょうか?

 日によって、その時によって、必要なものは違うけれど、どちらも大切なもの、という点では共通しています。

 男友達と女友達はどっちがいい?という質問もそうでしょうか?

 あるいは、恋人と親とどっちが大事?とか…。

 みんなそれぞれに大切な存在ですよねぇ。           (2024.11 記)

     *

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 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

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 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

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子どもの意思,その本音と建前のせつない言葉により添うことの大切さ-「おとな」の親になるために

2024年11月11日 | 「おとな」の親を考える

 たぶん2011年ころのブログです

     *   

 夫婦の間で不幸にして離婚の話が出てしまい, 子どもさんの親権などで揉めてしまったような時に,「子どもの意思を尊重する」という親ごさんがいらっしゃいます。

 一見,ものわかりのよい,子どものことを考えている,とても立派な親ごさんのように見えます。

 しかし,これは親ごさんの無責任の裏返しだと思うのです。

 親ごさんの都合で離婚をしようというのに,子どもに親権者を選ばせるというのは非常に残酷なことです。

 子どもの本音は,どちらかに虐待や暴力でもないかぎり,お父さんもお母さんも大好きで,できれば別れないでほしい,というのが大多数だと思うからです。

 子どもの意思を尊重する,というのなら,離婚をしてもいいかどうか,というところから「子どもの意思を尊重」しなければならないと思います。

 また,「子どもの意思」は,一応,刑法では14歳からその有責性が問われ,民法では15歳から一定の権利が認められていますが,じーじの経験では,それくらいの年齢でも,自分の選択をあとになってから悩む例を多く見ます。

 おとなが自分の選択で悩むのは仕方ありませんし,そうやって少しずつ本当の「おとな」になっていくのだと思いますが,子どもが親のせいで悩むのは酷なことです。

 できれば,親ごさんがその責任をきちんと負わなければならないと思います。

 そして,その場合,親権をもらうことだけでなく,親権を譲ることも含めて,子どもの幸せを考える責任があると思います。

 仮に,親権を譲っても,面会交流で子どもとの関わりあいは十分に可能です。

 いつも一緒にいることだけが親ごさんの愛情とは限りません。

 子どもに責任を負わせずに,真に「子どもの意思」や「気持ち」を尊重できる「おとな」,そういう「おとな」の親ごさんが大切になると思います。         (2011?記)

     * 

 2019年冬の追記です

 親ごさん同士がいつの間にか信頼できなくなっても、親子の間はまったく別物です。

 親ごさん同士の憎しみとは関係なく、子どもは虐待がない限り、親ごさんを慕っていることが多いと思います。

 面会交流で親子の間での信頼の様子を互いに見ることで、親ごさん同士の関係も少しだけ客観的に変化する可能性もあるのかもしれません。      (2019.1 記)

     *

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 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

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 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

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 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

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