ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

家庭裁判所の離婚調停での経験から-黙っていても幸せを招く「まねきネコ」のような存在に

2024年06月25日 | 心理臨床を考える

 あるかたのブログを読んでいたら、まねきネコのお話が出てきました。

 まねきネコ、といえば、じーじのブログにもありましたので、再録します。

 2018年ころのブログです。

     *

 以前、家庭裁判所で離婚調停に立ち会っていた時のこと。 

 調停委員さんからたまに、調査官が立ち会ってくれると話し合いがまとまることが多い、と言ってもらうことがありました。

 もちろん、お世辞が大部分だったとは思うのですが、たまにはそういうこともあったのかもしれません。

 優秀な調査官が立ち会えば、適切なアドバイスをして、話し合いをうまく進めることも可能だと思います。

 しかし、じーじのような落ちこぼれの調査官の場合は、特に有効なアドバイスもできずに、ただ茫然と立ち会っていたような気がします。

 もっともそんなじーじでもできていたことが一つだけありました。

 それは、お父さんやお母さんがいい発言をした時には大きく頷き、あまりいい発言でない時には動かないでいる、ということでした。

 凡庸なじーじにできることはそれくらいのことで、ほとんど黙って立ち会っていることが多かったように思いますが、それでもそれなりに影響を与えていたのかもしれません。

 じーじはそういう関与の仕方を「まねきネコ」としての調査官、と自称していました(じーじの顔はあんなに可愛くはないのですが…。それでもたまに手を顔のそばに近づけて、こっそりとまねきネコのまねをしてみたりしていました)。

 いま振り返ってみると、アドバイスなどはしなくとも、ただニコニコとして、そこに存在をしていることこそが大切ではなかったかと思うのです(もっとも、深刻なお話の時に、なんで笑っているんだと怒られたこともありましたが…)。

 そしてこのことは臨床家全般にも通じそうな気がします。

 どんなに厳しく、困難な状況であっても、臨床家が多少は困っても、しかし、あまり動じずに、自然体で泰然として存在すること、このことがどれだけ多くの言葉よりもクライエントさんには重要なことではないかと今は考えています。

 拙い文章を書いてしまいましたが、今後もさらに思索を深めていきたいなと思います。      (2018?記)

 

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国家と国旗・国歌の関係、そして戦争-じーじのひとりごと

2024年06月25日 | ひとりごとを書く

 2017年のブログです

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 アメリカで国旗・国歌に対する姿勢が問題になっています。

 トランプ大統領が、彼独自の愛国観を国民全体に押し付けようとしたことが発端です。

 もちろん、国旗と国歌が国を象徴するものとして大切なのは理解できますが、力づくで従わせるようなものなのでしょうか。

 国家だって、時には間違った政策を行なうことがあります。

 いろいろ理屈をつけて他国を侵略することもあります。

 そんな時に、そういう政府に反対し、他国を侵略する軍隊への徴兵拒否や他国民を殺すことを拒否する自由は認められるべきでしょう。

 そうでないと、他国を侵略する政府が倒れるまで、国民は他国の人々の殺人を続けなければならなくなるのですから…。

 そういう意味で、国民には、今の政府や国家に反対し、異議を示す権利と自由が保障されることが、民主主義の基本となります。

 政府や国家の政策を力づくで押し付けてはならないですし、国民が反対したり、異議を唱える自由を保障しなければなりません。

 そういう民主主義の基本を理解していない政治家が偉そうにしている国はたいへんなことになります。

 日本の政治家も憲法改悪を唱える前に、民主主義の基本をもう一度勉強する必要がありそうです。

 そして、日の丸や君が代をアジアの人たちがどう感じているのか、どう思っているのかを考える必要もありそうです。     (2017.10 記)

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 2021年春の追記です

 香港やミャンマーの様子を見ていると、国家権力の横暴ということが人ごとではないな、と思い知らされます。     (2021.4 記)

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 2022年春の追記です

 ロシアがウクライナに侵攻し、悲惨な戦いが続いています。

 ロシアの若い兵隊さんの心境はどうなのでしょうか。     (2022.4 記)

 

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