たぶん2016年ころのブログです
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「そして親になる」
何年か前に似たような題名の映画がありましたね。
そうだと思うのです。「親」になるには、それなりの「自覚」や「覚悟」が必要なのだと…。
もちろん、動物学的な親には子どもが生まれればなるのですが、心理学的な「親」とか人間学的な「親」になるには、盲目的でない、しかし、無償の「愛情」とそれに加えて「自覚」や「覚悟」がいるようです。
以前、家庭裁判所で仕事をしていた時に、子どもの調査の重要性が叫ばれたことがありました。
子どもの意思、子どもの気持ち、子どもの本音を調査しろ、とよく言われました。
ごもっともなことなのですが、しかし、ことは簡単ではありません。
なぜなら、子どもは(虐待でもない限り)両親のどちらもが大好きですし、どちらもが大切な存在だから、どちらかを選ぶなんてことは困難だからです。
子どもはできれば両方の親と一緒にいたいし、愛されたいのです。
おとなはですから、そういう方法を可能な限り考えなければなりません。
そしてその時にも、親には「おとなの親」としての「自覚」や「覚悟」が重要になります。
盲目的ではない、子どものことを考えた、自己抑制的な「おとなの親」の判断が大切になります。
それが「親になる」ということではないかと思います。
親は子どもがいるから親なのではなく、(立場の弱い)子どものことを考え、守り抜くからこそ「親になる」のです。
子育てはたいへんなことですが、だからこそ、親は「親になる」チャンスを与えられているのだと思います。
感謝とともにある日々を送りたいと思います。 (2016?記)
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2024年2月の追記です
また虐待死のニュースが二つ、痛ましいことです。
「おとな」の親になることの平凡さと難しさ、を考えさせられます。 (2024.2 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴
1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。
1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通う。
1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事する。
1995年頃、調査官でも落ちこぼれ、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。
2014年、定年間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com
簡単になれますが・・・
離婚問題などで、
人間としての親は難しいですね。
子供の人権や幸福を最優先して
考えなければならないでしょう。
DVその他、
離婚のいざこざが増えていますね。
妊娠中に離婚とか・・・
結構、こういう例もありますよ。
一人で育てる・・・
なんて殊勝なことを言う妊婦もいますが、
実の親や社会の援助がなければ、
いずれ、そういうのは破綻ですね。
中には
産んだらすぐに乳児院に預けるなんて
親としての責務を放棄する女性もいます。
とでもない時代です。
子どもを守るためなら、親はたくさんの力が出ますし、そうすることで本物の親になるのだろうと思います。