土砂降りの中をボクたちは走り続けた、
15分も走ればすっかりずぶ濡れで
着ているものもずっしり重たくなってきた
相変わらず雨の勢いはおさまることなく、顔は、痛い
すっかり身体は冷えてきたし、靴の中なんてもう、水溜りみたいに
なってる
そこまで濡れると、もう、どうでもよくなってきた
信号待ちで、ポケットからタバコをさぐって
一本火をつけた
でもタバコはすぐに濡れて吸えなくなった
「さむいー」「さむいよー」と、後ろでミカが言っていた
タバコはあきらめてゆっくりとアクセルを開いて
走り出した
あと、ほんの10分くらいで着くはずだ
ミカはボクの身体に手をしっかりとまわして、頭を背中にくっつけてしがみついていた
お互いにずぶ濡れで、冷え切っているので
体温など伝わるはずもないのだが、その時ボクは
とても暖かかった
愛だな、って思った
ミカは走っているあいだずっと
「さむいー」「さむいー」「ココアー」「ココアー」ってうたっていた
そう、得意の歌である
どうやら、帰ったらココアを作れといっているらしい
クラッチを握る手に力が入らなくなってきたけれど
ミカにココアを飲ませるために、もうちょっとだけ
スピードをあげたんだ
15分も走ればすっかりずぶ濡れで
着ているものもずっしり重たくなってきた
相変わらず雨の勢いはおさまることなく、顔は、痛い
すっかり身体は冷えてきたし、靴の中なんてもう、水溜りみたいに
なってる
そこまで濡れると、もう、どうでもよくなってきた
信号待ちで、ポケットからタバコをさぐって
一本火をつけた
でもタバコはすぐに濡れて吸えなくなった
「さむいー」「さむいよー」と、後ろでミカが言っていた
タバコはあきらめてゆっくりとアクセルを開いて
走り出した
あと、ほんの10分くらいで着くはずだ
ミカはボクの身体に手をしっかりとまわして、頭を背中にくっつけてしがみついていた
お互いにずぶ濡れで、冷え切っているので
体温など伝わるはずもないのだが、その時ボクは
とても暖かかった
愛だな、って思った
ミカは走っているあいだずっと
「さむいー」「さむいー」「ココアー」「ココアー」ってうたっていた
そう、得意の歌である
どうやら、帰ったらココアを作れといっているらしい
クラッチを握る手に力が入らなくなってきたけれど
ミカにココアを飲ませるために、もうちょっとだけ
スピードをあげたんだ
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