海岸線を抜けてようやく街に差し掛かった
あとは駅前の国道を横切り、右に勾配10%の急坂を登ればボクたちの家だ
「ミカ~っだいじょうぶかー?もうすぐ着くぞーっ」「・・・・」
そういえばさっきから歌も聴こえないし、静かだと思ったら
寒くてボクにしがみついてるのに必死だったらしい
「もう、着くからね」「寒かったんだね」ミカはボクの背中を
小さく「ばかばかばか・・・」って言いながら叩き続けていた
信号を右折して坂を登る ギアをセカンドに落としてゆっくりと(空冷にはきつい)
右手の石造りの教会を過ぎれば、あと信号ひとつだ
ようやく信号までたどり着き、信号を渡ってヴェスパを左に寄せた
「着いたよ、ミカ」「うん」バイクを降りたら二人とも、ふらふらしながら
玄関まで歩いた
鍵を開けて家の中に入ってまず、ボクたちは抱き合ってみた
冷えているうえに服は濡れていたでも、この時も何故かボクは
暖かかったんだ
とりあえず着替えて濡れた服はハンガーにかけてみた
気持ちが少し落ち着いたところでボクは、キッチンに立った
冷蔵庫から牛乳パックを取り出した
サービス券が付いている
10枚ためるともう一本もらえるやつだ
鍋にミルクを入れて生クリームをホイップして
急いでココアを作り始めた
グランマニエを入れたら温まるかな?と、思って
結構入れた、オレンジの香りがした
「ヘーゼルナッツ」のシロップでもよかったんだけどね
グランマニエのほうがすきー
「生クリームどのくらい?」「たくさん たくさん」ってミカが言う
ボクは鍋からカップにココアを注いでミカに渡しながら言った
「熱いから気を付けてね」
あとは駅前の国道を横切り、右に勾配10%の急坂を登ればボクたちの家だ
「ミカ~っだいじょうぶかー?もうすぐ着くぞーっ」「・・・・」
そういえばさっきから歌も聴こえないし、静かだと思ったら
寒くてボクにしがみついてるのに必死だったらしい
「もう、着くからね」「寒かったんだね」ミカはボクの背中を
小さく「ばかばかばか・・・」って言いながら叩き続けていた
信号を右折して坂を登る ギアをセカンドに落としてゆっくりと(空冷にはきつい)
右手の石造りの教会を過ぎれば、あと信号ひとつだ
ようやく信号までたどり着き、信号を渡ってヴェスパを左に寄せた
「着いたよ、ミカ」「うん」バイクを降りたら二人とも、ふらふらしながら
玄関まで歩いた
鍵を開けて家の中に入ってまず、ボクたちは抱き合ってみた
冷えているうえに服は濡れていたでも、この時も何故かボクは
暖かかったんだ
とりあえず着替えて濡れた服はハンガーにかけてみた
気持ちが少し落ち着いたところでボクは、キッチンに立った
冷蔵庫から牛乳パックを取り出した
サービス券が付いている
10枚ためるともう一本もらえるやつだ
鍋にミルクを入れて生クリームをホイップして
急いでココアを作り始めた
グランマニエを入れたら温まるかな?と、思って
結構入れた、オレンジの香りがした
「ヘーゼルナッツ」のシロップでもよかったんだけどね
グランマニエのほうがすきー
「生クリームどのくらい?」「たくさん たくさん」ってミカが言う
ボクは鍋からカップにココアを注いでミカに渡しながら言った
「熱いから気を付けてね」
あれはカートにしか出せない音だ
世界のすべてを観てしまったような
音、