いつのまにかすっかりとボクは
寝入ってしまったようだ
夢の中でもミカのうたはずっと聴こえていたけれど
ミカの姿が見えない
真っ暗闇にボクはいた、周りを見回すが、闇が、あるだけだった
「ミカ」「ミカ?」と今度はボクが不安になって
名前を呼んでみた、でも、うたは聴こえるんだけど
ミカがいない・・・
ヴェスパ、唸るエンジン、ボクは右手でアクセルを
何故か開け続けていたそのうち暗闇の中に一本の
細く白いラインが見えた、不思議と惹きつけられる・・白い線
何かの境界線だと直感した
ミカのうたがふいに、「行くな」って聴こえだした
気付くと、その白い線の両端には何かがうごいていた
暗い中でボクは目を凝らすと・・・「あれ?」
「あれって・・・・天使?」
幻覚でも見ていることにして、ボクは目を閉じた
そこまでだった
遠くでミカの声がする「なこ、大丈夫、大丈夫よ」
安堵の気持ちがボクを満たし、意識は遠くに出かけてしまったようだ
今は、ボクのことを「なこ」って呼んでいたが、それはミカがつけた
名前だ。ミカはボクにたくさんの名前をつけていた
寝入ってしまったようだ
夢の中でもミカのうたはずっと聴こえていたけれど
ミカの姿が見えない
真っ暗闇にボクはいた、周りを見回すが、闇が、あるだけだった
「ミカ」「ミカ?」と今度はボクが不安になって
名前を呼んでみた、でも、うたは聴こえるんだけど
ミカがいない・・・
ヴェスパ、唸るエンジン、ボクは右手でアクセルを
何故か開け続けていたそのうち暗闇の中に一本の
細く白いラインが見えた、不思議と惹きつけられる・・白い線
何かの境界線だと直感した
ミカのうたがふいに、「行くな」って聴こえだした
気付くと、その白い線の両端には何かがうごいていた
暗い中でボクは目を凝らすと・・・「あれ?」
「あれって・・・・天使?」
幻覚でも見ていることにして、ボクは目を閉じた
そこまでだった
遠くでミカの声がする「なこ、大丈夫、大丈夫よ」
安堵の気持ちがボクを満たし、意識は遠くに出かけてしまったようだ
今は、ボクのことを「なこ」って呼んでいたが、それはミカがつけた
名前だ。ミカはボクにたくさんの名前をつけていた