らむ茶の独り言

ロックとノンアルコールビールと田舎暮らしを愛するガーディニング野郎の勝手な独り言。

自然な状態

2011年07月31日 12時30分54秒 | ガーディニング
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カラカラ天気が続いたあとドシャ降りが来て、どうやら秋風が吹き始めた様な感じ。前半が暑過ぎたからね。トータルでは例年並みなる、というオレの理論ではもう北東北の夏もピークは過ぎたという事かな。

暑いやら雨やら何やらでこの一ヶ月は放置状態の庭はもうエラい状態になってしまった。なるべく自然のままに、というコンセプト?であるがままにしていたら歩く隙間も無いぐらいに花や雑草が入り乱れて収拾がつかん。ただの野原だ。アホウどもも歩くのがたいへんみたい。晴れ間を見てカメラを持出すも雑草などの障害物が多過ぎてそちらにピントを持って行かれてしまってまったくダメだ。涼しくなったら手入れをしようと思っていたんだが、こういうのはまとめてやろうとしてもダメだね。毎日少しずつでも手入れしておかないと。

鳥や風が運んできて芽を出して花が咲くものもある。そういうのは買って来てまいたタネと違ってやたらに丈夫で、あっという間に広がってしまう。タンポポなんかそうだね。放っておいたらすぐにタンポポ畑になってしまう。一昨年近所の人からもらったクロタネ草は今年爆発的に増えた。1株が一体どれだけになったんだろう。今年もたくさんのタネを付けている。これがまた来年もっと広がる、、、ワケでもないんだな。植物もドジョウにじゃない土壌に左右されてどこでも繁殖するわけじゃないからね。去年塀の裏側にたまたま咲いていたピンクのホリホックのタネはまったく芽を出さなかった。本体は近所のオヤジが雑草と一緒に刈り取ってしまった。無粋なオヤジだぜ、まったく。

このオヤジはウチの庭の桜まで切りやがった。おふくろが頼んだと言うんだが、いくら何でももう少しナントカ切り様があっただろうというぐらいにヒドイ切り方だった。どうせなら庭師に頼めよ。土建屋上がりの隣のオヤジには桜の木も住宅建材も同じに見えるんだろう。それでしばらくおふくろと険悪な状態になる。せっかく自然ないい感じの枝振りになって来たなあと思ってたのに丸裸にしやがって。そのおやじの庭には草木一本も生えていない。ただのジャリの庭。要するにそういうものに興味が無いんだな。彼には桜も花も雑草もみんな一緒で、要するに邪魔だという事だ。興味の無いものにはその良さが判らない。オレにはその草木一本生えていない庭のどこが良いのかワカランが、その親父にはトトロの森みたいなうちの庭はどこが良いのかワカランのだろう。除草剤まけば一発だぞ、とかぬかしやがる。

もっとも除草剤を使わないで庭を管理するのは難しい。無農薬の農業がほとんど成り立たないのは雑草が農作物に対して強過ぎるからだ。農薬を使わないと雑草駆除にほとんどの農作業の時間を費やされる。稲作が簡単なのは田んぼに農薬をドッサリまくからだ。このため雑草はほとんど生えて来ないが田んぼにいた生物もすべて死んでしまった。夕焼け空一面の赤トンボはもはやこの東北でもおそらく極一部でしか見られないのではないか。我が町でもこの数年はもう絶滅した様な感じがする。見ても数匹だ。子供の頃は一面に赤トンボがいたんだが。ホタルもいたからね。いまの子供達には信じられない話だろう。

水が奇麗じゃないと棲まないという珍しい魚イトヨも近所の川にいたのだ。それも今ではドブ川だ。少しまとまった雨が降ると濁流になって川の形が変わる。土砂で一杯になった川にはいたるとことに雑木が生えてそれが洪水で流されて、の繰り返しでもはや昔の渓流の面影は無い。財政難からだろうが河川はまったくの放置状態で、だんだん川底が土砂で上がって来て大雨が降ると氾濫する様になる。川もマメに管理していないとダメだという事だ。近くの川の2カ所の堰は完全に土砂で埋まってしまった。

もうかなり前だけど、東京に住んでた時に河川工事をやってるのを見た事がある。確か江戸川だったと思ったが、橋脚をかなり下まで掘り下げていた。そんなに掘って大丈夫かと心配ほど深く川底を掘り下げていた。実は逆で、驚くほど川底が上がって来ていたのだ。それで東京都だか千葉県だかが防災の為に川底の土砂を取り除く工事をしていたわけだ。今回の大雨でいたるところで堤防が決壊したり氾濫したりした様子。ウチの近所の川も普段はドブ川だけど少しの大雨であっという間に水位が上がって氾濫しそうになる。もし時間あたり100ミリとかの豪雨になればこの一帯はあっという間に腰の高さぐらいまで水没する。

オレが言いたいのは、そういう被害が出ると判ってるなら早く手を打てよ、という事。川底を掘り下げるなり川幅を拡げるなりいくらでも方法があるだろう。公共事業削減のあおりからか河川の整備工事はまったくやらなくなった。川底は毎年確実に土砂で少しずつ上がって来る。もしちゃんと川底を掘っておけば。堤防もいいが川底を下げる方が簡単で安上がりじゃないか?それじゃうま味が無いってか。山に木を植えるとかね。まあこれも植えっ放しだとウチの庭みたいになってしまうからマメに手入れをしないといけない。自然なんて実は美しいもんでも何でもないわけだよ。美しいと思うのは手を加えてるからだ。雑木林を見て美しいと思う人がいるかな。

そういう意味では今のウチの庭は実に自然だ。混然とした状態で足の踏み場も無い。放っておくと生命力の強い雑草に花が駆逐される。それに、殺虫剤を使わないと害虫が増えまくり。せっかく花が咲いたコスモスにアブラムシがびっしりついてやがった。忌々しい。かといってアースジェットを使うとアブラムシもろともてんとう虫やカマキリ、蝶、ミツバチまで殺してしまう。何とも悩ましい所だ。最近おふくろが餌付けしてるスズメがまたふざけた野郎で恩を見事に仇で返しやがる。エサが無いとエサを探して庭のいたるところを掘り返す。植えた野菜の種を掘り返して食べてしまうのだ。おまけに咲き始めたコスモスを全部折りやがった。

サルだのクマだのイノシシだの可哀想ってのは判るんだが実際にこういうマネされるとね。駆除しろ、という農家の人の気持がわかるワケですよ。人間に都合の良い自然なんてありゃしません。我々が見てる自然は人工的なもので本当の自然じゃない。手を加えないとあっという間に雑草だらけになるうちの庭こそが自然の状態と言うわけですな。しかし、そろそろその自然に手を加えないとイカン。雑草だらけにしておくと害虫も発生するしね。せっかくの花がみんな消されてしまうし。そういうわけで、コンクリートで全部固めてしまえば一番簡単だという事かも知れないね。手間要らずで。いわゆる美しい自然というみんなが思ってる状態はやたらに手間がかかる。ホンのわずかのうちの庭すら管理がたいへんだからね。というかただオレがズボラなだけか。

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