10年後
こんな寒さが続いたら間違いなく西日本は壊滅してしまうであろう「例年並み」の寒い毎日です。今朝も−8℃ですよ。ウェザーニュース見たらここら辺だけ色が違ってるといういつものことですが、......
1年前の記事にも書いたことだけれど、冬になると本当にこれからのこの街の行く末が心配になる。
冬の雪がこの街にどれだけハンディになるのか、を昨日もうちのアホウどもの散歩で実感させられた。
寒いのはまあ慣れるというか、寒いことは寒いが気温の変動が少ないので真冬に体調を崩すことはあまりない。
体調を崩すのは急に気温が変化した時だ。秋と春。気温変化に体がついていかなくて体調を崩す。
問題は何度も書くが冬の雪だ。「雪」と書くとなんか優しい感じがするけれどね。名前の「雪」「ユキ」に荒々しい勇ましい女性を感じる人はいるまい。
雪は儚い物に思いがちだが、とんでもない。雪は最初だけが淡いがすぐに牙をむいて襲いかかる非常に凶悪なシロモノだ。
雪はすぐに押されて氷になってしまうのだ。これが厄介。屋根の雪下ろし、と書くけれど実際にはほとんど氷に近い。
降ったばかりの雪は柔らかくて片付けるのも楽だが、一晩経つともう別なものになってしまう。
東京でも危険なのは降った翌日だ。降った雪が溶けてそのあと凍って氷になってしまう。これが非常に危険。
カチンカチンの氷の上ではスパイクでもなければ滑ってしまう。この雪が氷になって歩道をスケートリンクにしてしまうのでまともに歩くことができない。
昨日散歩に出てすぐに、しまったと後悔したが後の祭り。歩道が見事にツルツルのテカテカ状態になっていたのだ。
普通に歩くのもやっとなのにアホウどもがガンガン引っ張るものだから危なくてしょうがない。転んだら間違いなく病院行きだ。
冬の雪道は老化を測るバロメーターになる、と医者が言っていたが、それは本当の高齢者には何の気休めにもならん。
つまりは冬道を歩けなくなったら高齢化が進んだ印で、もうアウトだということになるではないか。じゃあどうするのだ?
もう冬になったら外に出ないという選択肢があるのか?ホームヘルパーに全部面倒見てもらって春まで外に出ない選択肢があるのか?
何が言いたいかというと、歩道の除雪ぐらいやれよという話。車道だけじゃなく歩道も除雪が必要だという事が分かってないんじゃないか?
地元紙を見たら移住を促進だとかふざけた見出しが躍っていたが、移住して高齢化したらどうすればいいのだ?
高齢者になったらまた東京にお引き取り願うのか?元気時だけしか住めない町に誰が移住などするのだ?
住みやすい街、暮らしやすい街というのがどういう街なのかを考えないとイカンでしょうが。
自分がだんだんと年を重ねるにつれて、この街がいかに高齢者に不便で住みづらい街かということが身にしみて実感できるようになってきた。
その問題のほとんどすべてが冬季間の生活に関してだ。特に雪。この雪の除雪作業がすべてと言って過言じゃない。
だからね、逆に考えたらこの冬の除雪さえちゃんとやってくれたらこの街で住む事に何のハンディも無いという事なんだよ。
オレは文句ばっかり書いてるように見えるかもしれないが、生活に関してのクレームはすべて冬の雪に関してだけだ。
それ以外の事に不便や不満が無い、わけでは無いけれど、冬の除雪に比べたら些細な事でしか無い。
しかし、冬の除雪はもう切実な問題だ。これだけでこの街に住めない事になるわけだからね。
行政はどこ見てるんだか、台湾から観光客呼び込むとか電通とかのコンサルにいいように食い物にされて、2,000万もかけて2分の動画を作ってる始末。
バカじゃねえの?本当にバカじゃねえの?大事なことだから2回書くけどね。
本当にこの街にとって必要なことが何かを、というかこれはきっと雪国全部に言えることだと思うけどね。冬の除雪問題は。
2年前だか陛下がそのことを心配されて、冬の雪国の除雪作業が高齢化が進む地域では大きな負担になってる事を取り上げられたが、馬の耳にナントカってヤツだな。
陛下の御心を忖度する自治体などどこにもない。ましてこの街などではない。
今はまだ凍った歩道をなんとか歩けるけれど、10年後に今と同じように歩けるかどうか。歩けなくなったらどうすればいいのだ?
東京なら雪の降った日は家でおとなしくするという選択があるが、この街ではそれが4ヶ月続くからね。
この街に戻ってきて早20年近くが経つが、インフラの整備は全くダメだな。道路ばっかりいくら作ってもダメだということが全くわかっていない。
800億の片側一車線の高速道路もどきを作るぐらいだったら融雪道を作った方がはるかに街の未来には有益だったろうに。
高速道路があっても冬に雪でまともに歩けない歩道ばっかりの街に、家の前の除雪が自力でできなかったら、屋根の雪下ろしが自力でできなかったら住めなくなる街に
どんな未来があるのだ?