別れは突然に

 

早々と前回の記事通りになってしまった。
三兄弟の長兄トイ君が24日風になって我が家を去って行った。

昨年末に急に体調を崩したトイ君。
獣医の見立てに反して2ヶ月近くたち、一時は元気な姿を見せてくれたが、、、
もしやこのまま回復するんじゃ無いか、と淡い期待を抱いていた。
ヤブ医者が何を言ってる、と思っていた。というか思いたかった。
しかし、残念ながら医者の診断通りトイ君は段々と体調が悪化して、一昨日静かに眠る様に息を引き取った。
まだ10歳じゃないか。早過ぎないか、トイ君。
春になったら去年の秋にたくさん植えたチューリップをなぎ倒して走り回ってくれるんじゃなかったのか、トイ君。

猛吹雪の中、病院へ連れて行ってたらもしかしたら、と悔やむ気持ちがあるけど、
正月明けに診てもらった時点で煬帝がいつ急変してもおかしくない、と言われていた。
その後、食べたり食べなかったりを繰り返していた。
普通にご飯を食べてくれる事がこんなに嬉しい事だとは。
当たり前の事が出来る事がこんなに嬉しいとは。

たわいのない平凡な毎日こそが幸せだった、という事を改めて痛感させられたよ。
それにしても10歳は早くないか、トイ君。
別れは必ず訪れる、と頭ではわかっていたつもり。
でもそれはまだ先の話、まさかこんなに早くやって来るとは思ってもいなかった。
まだまだ一緒に暮らせると思っていた。

予感はあったけれど、まさかこんなに早くやって来るとは。
獣医に言わせたら、トイ君はよく頑張ったというんだろうか。
診断ではすぐに何があってもおかしくないと言われてた。
それが2ヶ月近く頑張ってくれたのだからね。

トイ君は頑張ってくれたんだな。
別れの時を少しでも先に伸ばそうと頑張ってくれたんだな。
助からない、と言われて愕然とした僕の為に、僕に別れの気持ちの整理をさせてくれる為に、
ここまで頑張ってくれたんだな。
ありがとうトイ君。

あっという間の10年だった。いや、思い返せば色々な思い出がたくさんあるのだけれど。
でもホントにあっという間に10年が過ぎてしまった。
もう10年も経ったの？そして、、、
まだ10年しか経ってないよトイ君。

別れは何度経験しても辛い、寂しくて仕方がない。
ラムが去ってからまだ6年だよ。
やっと心穏やかにラムの事を思い出せる様になっていたのに。
ラムと一緒に写る写真を穏やかな気持ちで見られる様になっていたのに。
もうラムとトイ君の映る写真が寂しくて観られないじゃないか、トイ君。

10年はあっという間だった。楽しい毎日だったよ、トイ君。
楽しい日々はあっという間に過ぎて行くんだね。
トイ君がいない日常になれるまでどれくらいかかるかなあ。
晩年のラムはDMが発症してほとんど動けなくなっていたけど、それでも去った後は庭を見るとそこにラムの姿がある様な気がしてならなかった。
もう一年前から歩けなくなっていたのに。
トイ君は前日まで庭に出て散策していたからね。
それが翌日には、、、

言葉をどれだけ並べても、どんな気の利いた言葉が思いついても意味はない。
寂しい。トイ君がいない日常がとても寂しい。
ただそこにいてくれるだけで良いんだよ、居てくれるだけ幸せだった。
別れは必ずやって来る。避けられない。
頭では理解しているつもりだが、それでも寂しい。

いつまでもメソメソしてちゃダメだよね、トイ君。
いつも元気いっぱいで笑顔で優しくて思いやりのあるトイ君。
ラムが弱ってからはラムに代わって我が家を守ってくれたトイ君。
ありがとう。お疲れ様でした。
お前は、唯一無二の最高のナイスコーギーだ。