肘折温泉を出発して山を下り、最上川沿いに出た。下流に向かって走っていると右手に白糸の滝が見えた。最上川には舟下りの場所が3ヶ所くらいあるようだが、下っている舟の姿は見当たらない。


冬季になっても雪景色を見ながら下る舟もあるそうだが、そんな気にはならない。
最上川をそれて出羽三山のひとつ、羽黒山方面に向かうと柿の木が増えて来た。

昨日、山形空港をレンタカーで出発して暫くはリンゴを植えた果樹園が続いていたが、その後からは柿を見ることが多くなった。看板などに「庄内柿」と書かれているので、この地方の名産のようだ。
気になったので後で調べると、明治の中頃から栽培が始まったこの庄内柿は形が平たくで四角い、種無しの渋柿とのこと。アルコールや炭酸ガスを使って渋抜きをしてから出荷するらしい。近年の柿の生産高は、和歌山、青森に次いで山形県は全国で3番目とある。
自分が生まれた田舎では自宅に富有柿の木が2本あり、もちろんそのまま食べていた。しかし、隣家の渋柿を頂いた時(黙って)は、田んぼに積み上げられた稲わらの中に押し込み、何日間か経て蒸らされると渋が抜けて甘くなっていた。今は干し柿をたまに食べることはあるが、生柿をほとんど食べない。昔は柿も大事なおやつだったのに。
出羽三山神社に着き、随神門を抜けるとしばらくは石段を下って行くが、周囲は樹齢数百年を経た杉に囲まれている。



祓川に出て赤い神橋を渡ると右手に須賀の滝が見える。


更に進むと左奥に、ひと際大きな古杉が現れた。案内板には樹齢千年以上で、なまえは爺杉とある。10月には若狭一の宮で、やはり杉の古木を多く見たが、ここ羽黒山は杉の密度が断然高い。

間もなく、その杉木立の中に五重塔が見えた。


五重塔は仏塔として建てられたはずで、全国にも多くあるが大概は寺の中に建てられている。ここは羽黒山神社の一角で、恐らく明治初年までは神仏習合の寺もあったのだろう。寺と一緒に破却されなくて良かった。
大阪四天王寺の五重塔を見たのは11月初めだったが、あそこは確かコンクリートを使っていて、その後方にはマンションが立ち並んでいる。京都の当時にある五重塔はたびたび目にするが、西の方から新幹線で京都に近づくと五重塔と京都タワーが一緒に見える。
それはそれで良いのだけど、鬱蒼と茂る杉木立に埋もれているような羽黒山五重塔は、荘厳な雰囲気を強く感じた。自分の郷里、山口瑠璃光寺の五重塔も山裾にあり、池に映る塔が綺麗に見える時もあって、そこも素晴らしいと思う。
今年は4月末から11月末まで五重塔の特別拝観が行われていて、500円を払って内部を見学した。内部は撮影NGだったが、建物内部の構造がわかって良かった。2階からは5本の心柱を中心に建物の梁が釘などは使わずに組み合わされ、葡萄の蔓で括られていた。

特別拝観の最終4日前に来れたのはラッキーだった。
ここから羽黒山頂上の出羽三山神社まで石段が2446段あると言う。行きたい気持ちは満々なのだが、今日は鶴岡と酒田へ行きたいので時間が足らない。残念ながら割愛!


冬季になっても雪景色を見ながら下る舟もあるそうだが、そんな気にはならない。
最上川をそれて出羽三山のひとつ、羽黒山方面に向かうと柿の木が増えて来た。

昨日、山形空港をレンタカーで出発して暫くはリンゴを植えた果樹園が続いていたが、その後からは柿を見ることが多くなった。看板などに「庄内柿」と書かれているので、この地方の名産のようだ。
気になったので後で調べると、明治の中頃から栽培が始まったこの庄内柿は形が平たくで四角い、種無しの渋柿とのこと。アルコールや炭酸ガスを使って渋抜きをしてから出荷するらしい。近年の柿の生産高は、和歌山、青森に次いで山形県は全国で3番目とある。
自分が生まれた田舎では自宅に富有柿の木が2本あり、もちろんそのまま食べていた。しかし、隣家の渋柿を頂いた時(黙って)は、田んぼに積み上げられた稲わらの中に押し込み、何日間か経て蒸らされると渋が抜けて甘くなっていた。今は干し柿をたまに食べることはあるが、生柿をほとんど食べない。昔は柿も大事なおやつだったのに。
出羽三山神社に着き、随神門を抜けるとしばらくは石段を下って行くが、周囲は樹齢数百年を経た杉に囲まれている。



祓川に出て赤い神橋を渡ると右手に須賀の滝が見える。


更に進むと左奥に、ひと際大きな古杉が現れた。案内板には樹齢千年以上で、なまえは爺杉とある。10月には若狭一の宮で、やはり杉の古木を多く見たが、ここ羽黒山は杉の密度が断然高い。

間もなく、その杉木立の中に五重塔が見えた。


五重塔は仏塔として建てられたはずで、全国にも多くあるが大概は寺の中に建てられている。ここは羽黒山神社の一角で、恐らく明治初年までは神仏習合の寺もあったのだろう。寺と一緒に破却されなくて良かった。
大阪四天王寺の五重塔を見たのは11月初めだったが、あそこは確かコンクリートを使っていて、その後方にはマンションが立ち並んでいる。京都の当時にある五重塔はたびたび目にするが、西の方から新幹線で京都に近づくと五重塔と京都タワーが一緒に見える。
それはそれで良いのだけど、鬱蒼と茂る杉木立に埋もれているような羽黒山五重塔は、荘厳な雰囲気を強く感じた。自分の郷里、山口瑠璃光寺の五重塔も山裾にあり、池に映る塔が綺麗に見える時もあって、そこも素晴らしいと思う。
今年は4月末から11月末まで五重塔の特別拝観が行われていて、500円を払って内部を見学した。内部は撮影NGだったが、建物内部の構造がわかって良かった。2階からは5本の心柱を中心に建物の梁が釘などは使わずに組み合わされ、葡萄の蔓で括られていた。

特別拝観の最終4日前に来れたのはラッキーだった。
ここから羽黒山頂上の出羽三山神社まで石段が2446段あると言う。行きたい気持ちは満々なのだが、今日は鶴岡と酒田へ行きたいので時間が足らない。残念ながら割愛!