妻の実家にメリーさんと言う雌のシーズー犬がいて何故かピコりんに懐いていて…。
飼い主に対抗するほどなの・・・なぜか・・・。
あまり可愛がり過ぎると飼い主である婆ちゃんの視線が痛いのでなるべく可愛がらないようにしていたんだけど、何故か気がつくといつも股の間に座っている。
可愛くて可愛くて…そうゆう気持ちは態度で示さなくても犬には伝わるんだろうか?と考えていた。
昨日仕事中うっかり昼寝をしてしまってそのメリーさんの夢を見た…。
メリーさんがいつものように近付いてきてピコりんの左手を叩くの。
肩を揉んで欲しい時にピコりんにだけする仕草で、他の人にはやらないの。
そして肩を揉んでやろうとした瞬間メリーさんが煙のように手の中で消えて…目が覚めた。
メリーさんの夢は良くみるけどそんな不可解な夢は初めてで…自分が呼ばれているような気がしてならなかった・・・。
「今度会ったらちゃんと肩を揉んでやらなきゃ・・・」と思っていた。
しかしその数時間後メリーさんは死んでしまっていたようで…。
連絡を聞いて直ぐにメリーさんの元に行ったけど、既に死後硬直が始まっていて肩はカチカチで…涙が溢れそうになった。
もう肩を揉んでやることは出来ないよ。
死ぬ間際、痛みを紛らわすため爺ちゃんが懸命に体をさすってあげたお陰で、痛みは和らぎ眠りながらこの世を去ったみたい。
最期に心地よい気持ちで逝けて良かった。
手のひらに乗るくらいの頃からピコりんに懐いていて今でも全ての事を昨日の事のように思い出す。
16年間多くの人に愛された・・・・幸せな生涯だったと思う。
今日は火葬。自分の一部が無くなったようで本当に寂しい。