ここ数日顔作りの練習をしていました。
箱人形を作っていても複製の仕上げ作業に過ぎず、それだけやっていると感覚が鈍るわけです。
なので顔の練習のように粘土もいじるようにしているんです。
今回の顔の練習はツイッターやフェイスブックに上げたものです。
下の写真は女性顔の練習。
なんというのか・・・いつものような感じで悪くは無いんですが、張り切って作った割にはいつもの顔で・・・
うまく説明できないんですが何かが足りないんです。
人形作家5年もやっていると、もうダメ出しなんてしてくれる人もいないので、自分でダメ出ししながらやるしかないです。
で、そんな事を考え悩んでいたら「男を作ってみると良い」とアドバイスをうけたんです。
どうゆう事かというと、急に作るものが変わるので今までの感覚的な慣れでは作れなくなる。
理論的な思考に切り替えないと作れないので思い込みが払拭できるというわけです。
女性顔を作るとどうしても今までの経験が邪魔をします。
一方、男性は作った事が無いので一からの構築になる。
凝り固まった手癖がいくらかリセットされるのではないかと期待し作りました。
やっぱりいきなり男顔はひどい出来です。
でも作っている時はひどい顔なんておもってないんですよ。
ぼく男顔もいけるじゃん!!って思っていたんですよね・・・。
作っている時は、それしか見えていないので珠玉の逸品を作っていると勘違いしがちですが、客観的に見るとクソ人形。
人形作家あるあるですよね?
意外とこの罠に落ちたままってことも多いので、ここが最大の注意点です。
にしても男性人形はまだ作る気ないので、これ以上追及するのは時間が勿体ないのでやめます。
でもなにか手応えは感じたので、再び女性顔を作ってみました。
最初に作った人形と同じように作ったのですが、男性顔の要素がわずかに入ってきて表情に深みが出たように感じます。
まぁ、これが良いのか悪いのか疑う余地は多分にありますが、以前の顔の何か足りない感じではなくなった。
しかめっ面を緩和させ最終的にはこんな感じで練習終わり。
何か自分が変われる方法が見えてきたような気がします。
ここからもう少し詰めていって人形を作りたいのですが、練習ばかりもしていられないので再び箱人形制作に入ります。
箱人形はただいまこんな感じ・・・いつもと同じ様子です。頑張ります。