の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

スコータイの2日目・ラーマキエン (3)

2014年02月24日 | スコータイ


スコータイへ戻る途中で、かわいいロイ・クラトンパレードが行われていました。車窓から撮影しました。


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夕暮れからスコータイ歴史公園に入ります。「ワット・チャナ・ソンクラーム」仏塔前で催されている「ラーマキエン」です。
「ラーマキエン」とはインドから伝播した叙事詩「ラーマーヤナ」のタイ版「ラーマの物語」で、ラーマ1世の勅令でタイの文化、風習を反映してタイ風に編纂されたものが、1789年に117巻、6万7千詩節の長編として完成しています。
「ラーマーヤナ」は仏教の伝播とともに東南アジアに伝わり、シュリーヴィジャヤ(6世紀から13世紀にインドネシア、マレー半島で栄えた交易国、中心がタイ南部にあった、とも言われています。)を経由してスコータイ朝が成立する前にはタイへ伝わっていました。
「ラーマーヤナ」の場面が寺院装飾、舞台劇の題材として採用されました。アユタヤ時代には仮面をつけて演ずる宮廷劇として発展しましたが、ラーマ4世のころには一般でも上演されるようになりました。
現在は物語のハイライト部分が屋外で演じられています。
『アユタヤ国のラーマ王子は妃のシーダーをランカー国の羅刹王トッサカンにさらわれました。ラーマ王子は弟のラック王子と共にシーダー妃の救出にランカー国へ向かいます。途中で猿のハヌマーン、猿軍の援軍を得て、トッサカン軍を破り、無事シーダー妃を救出し、アユタヤに凱旋、王位につきます。』
ラーマ王子、ラック王子、シーダー妃以外の出演者はそれぞれの個性ある仮面を装着します。「仮面劇・コーン」と呼ばれる所以です。語り手、楽団が舞台の袖に居て、形式化した演技と踊りがぴたりと一致しています。

神聖な神々の世界の物語ですが、登場人物の相関関係が複雑で、美人がいると相手が人妻であってもすぐに情交を重ねて子供をもうけてしまいます。ハヌマーンなんかは女とみればすぐに交わり、揚句には鳥や魚まで相手にする絶倫猿です。

■かって紹介しました「ウサー姫とバロット王子」や「カッタクマン王子の冒険」も土着化した「ラーマーヤナ」です。

ラーマ王子と猿軍です。



右の白い猿がハヌマーンです。







羅刹王トッサカンです。

ラーマ王子軍とトッサカ軍の戦いです。

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■トラパーン・トラクアン池で催された「タオ・シー・チュラ・ラックの御座船渡御」も撮影したのですがデーターが見当たりません。間違って消去したのか、異なったファイルに保存したのでしょう。見つかればアップします。


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