の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

タイ・プアン族の出家儀式 (1)

2014年05月06日 | スコータイ
■人口の約95%が仏教徒であるタイ人にとって出家は人生における重要な通過点です。出家をしたことによって一人前の男性として認められます。出家期間は10日ぐらいから1か月以上とさまざまです。ちなみにタイの労働法でも出家休暇が規定されており、企業は最低で15日前後の有給休暇を与えているところが多いようです。
出家は村をあげてのお祝いとなり、外出するとよく出家の行列に出会います。まだ得度を済ませていない青年は白衣を纏い、楽団や村人の踊りに先導されて、生家から村中を巡回して寺院へ向かいます。最近ではピックアップトラックの荷台に腰かけて長い車列で寺院へ向かうことが多いようです。

シー・サチャナラーイのハー・シオ区域には約150年前にラオスから移住してきたタイ・プアン族が7000人以上居住しており、毎年4月6,7日に伝統的な出家の儀式が行われます。
午前10時45分にシー・サチャナラーイ遺跡近くの友人宅を後にし、シー・サチャナラーイ市街へ向かいます。

催しの案内板です。

約10分で市街へ到着しましたが、通りは普段と同じです。どこへ行けばよいのか分かずに、ゆっくり走行していると、いきなり路地から行列が出てきました。
すぐに道路わきに駐車、カメラの用意をして撮影に出かけます。午前10時56分です。
自宅のある路地から国道101号線に出てきた出家の行列です。

よく見ると、あちこちの路地から行列が現れます。

象の上に乗っているのが出家する青年です。傘蓋を捧げられ、派手な衣装を着ているのはゴータマ王子の出家を表しているそうです。
もっとも、ゴータマ王子は皆が寝静まった夜半に、足音も立てずに愛馬に乗って出城しています。

出家をする青年です。

表通りに出た行列は踊りを先頭に寺院へ向かいます。



踊りはそろっていないですが、みんな楽しそうです。

続いて村人の集団です。

行列を盛り上げる人たち。

そして楽団が続きます。














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こちらの路地からも現れて、本通りの行列に合流します。



まずは本通りで大勢を整えます。

この象はなかなか列に入ってくれません。









続々と出家者が表通りの行列に加わってきます。出家者は二十数名いるようです。

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出家の行列は「ワット・ハー・シオ」の寺門をくぐっていきます。この寺院で出家をします。



出家の儀式が執り行われる寺院へ続く参道です。

















こちらの出家者はまだ少年のようです。





■行事はまだまだ続きます。