ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年十一月二十八日]

2008年11月28日 | fine arts
午後から雨も上がり、暖かくなりましたね。そんな中、新宿に行く用事があったので、花園神社の酉の市「大酉祭」三の酉前夜祭 (写真) に寄りました。熊手を扱う露店や的屋が沢山出ていて賑わっていましたよ。明日の本祭はもっと盛り上がることでしょう。

茶人のまなざし 森川如春庵の世界 (後)  於: 三井記念美術館
近代茶の湯界の重鎮、三井物産初代社長・益田孝氏 “鈍翁” と愛知県の素封家・森川勘一郎氏 “如春庵” との付き合いを通し、森川如春庵と益田鈍翁ゆかりの茶の湯にまつわる品々の後期展示でした。森川如春庵は優れた審美眼を持つ方だったそうで、10代にして本阿弥光悦氏の名碗をふたつ所有していたそうです。今回並んでいた、いろいろな品々も本当に良い佇まいの趣深いものばかりでした。特に、やはり多くの茶碗は素晴らしいかったです。森川如春庵や益田鈍翁の様な数寄者の方々が居るからこそ、芸術が育まれる訳ですね。

↓ 三井記念美術館 ↓
http://www.mitsui-museum.jp/index2.html

佐野洋平個展「花を描く絵」 於: cafeユイット/galleryユイット
ここはイイ感じのカフェに併設されているギャラリーです。カフェで待ち合わせをしていたので、展示も見ることにしました。佐野洋平氏による花を線で描いた抽象画です。白地に黒く細い線で花の輪郭が描かれ、淡い彩色がされたシムプルで素朴、ほのぼのとした作品で良い雰囲気でした。会場で配っていた作品を描く為の思考を記したメモ書きが、なかなか面白くて、それによると絵を描く (未来への) ベクトルと、その時間、花と恋を形にした作品だそうです。ファイルされていた他の作品を見ると、これがまた良い感じで、実物を見てみたいと思いました。

↓ cafeユイット/galleryユイット ↓
http://www.tokyoartbeat.com/venue/34DFEDBD