ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年十一月十四日]

2008年11月14日 | fine arts
今日も温かい一日でしたね。風邪は何となく収まった様な感じですが....、どうでしょ?! 明日の調子が気になります。今日の夕空 (写真) はなかなかエキセントリックでした。

国貞・国芳・広重とその時代 幕末歌川派の栄華 (後) 於: 太田記念美術館
歌川派の名絵師、国貞氏、国芳氏、広重氏の3人にスポットを当てた展示の後期展です。残念ながら前期展は見逃してしまったのですが、この後期展は見逃がさずに良かったと思える充実した内容でした。歌川派の祖、豊春氏の門下には琳派の酒井抱一氏も居たと言うことでも、歌川派が如何に優れた浮世絵絵師集団だったことが分かりますが、そんな歌川派の黄金期、そして浮世絵版画の円熟期とも言える3名の絵師達による作品は、どれもが絵・彫・摺、全てが凝っていて素晴らしいものです。今回は、3名の作風の変遷が分かり、特に普段、あまり見ることの出来ない、それぞれの初期作品をしっかりと見ることが出来たのが興味深かったですね。歌川派は技巧派の絵師集団、いろいろなテクニックを画面の中に活かしていると、今回、歌川派門下のトップ3と言える国貞氏、国芳氏、広重氏の作品を見て、つくづく、そう感じました。

↓ 太田記念美術館 ↓
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/index.html