ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年十一月二十六日]

2008年11月26日 | fine arts
今日も良い天気、空がきれいな一日でした。写真は中原街道・多摩川に架かる丸子橋から見た夕空。

人間国宝 濱田庄司展 於: 川崎市市民ミュージアム
川崎生まれである最初の人間国宝 (重要無形文化財技術保持者) である陶工、濱田庄司氏の軌跡が分かる展示です。濱田氏が行ってきた様々な作陶を見ることが出来て興味深い作品展でした。濱田氏はやはり天才と言える方でしょう。氏が作成された陶器の数々を見ると、しっかりと陶芸の基礎を踏まえながらモダンで独創的、大胆且つ繊細、美しくものばかりです。高い創造力による、そんな素晴らしいものを産み出すことは努力だけでは無理、やはり素質だと思いますね。今回、本当に多くの趣のある素敵な作品を見ることが出来ました。特にいろいろな釉薬に彩られた大皿がずらっと並んだ様は圧巻、あと小さくて素朴なものでしたが、ひとつの丸鉢にとても惹かれましたよ

ともに生きる 欲望・矛盾・創造 於: 川崎市市民ミュージアム
同時開催されている展示も覗いてきました。こちらは現代アートを中心とした展示です。テーマは面白いと思いますが、内容がちょっと散漫な感じがしました。「ともに生きる」と言うテーマに対して「都市」・「自然」・「人」・「食」・「メディア」と言う五つのキーワードに因んだ作品が展示されています。パラモデルのプラレールを空間いっぱいに張り巡らせた「都市」のインスタレーションは迫力ものでしたが、他の現代アートに自分は、あまり関心が持てませんでしたね。それよりも数名の写真家の方々によるリアリティが写し込まれた写真作品に興味を覚えました。かなりのイムパクト、真実の力は凄いと言うことです。

↓ 川崎市市民ミュージアム ↓
http://www.kawasaki-museum.jp/