湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

コープランド:交響曲第3番

2007年08月13日 | アメリカ
○バーンスタイン指揮NYP(DG)1985/12/2,5-10LIVE・CD

言われるほど旧録にくらべ落ち着いているかんじはしない。自然でスムーズ、リズムは歯切れよく、NYPの調子もいい。バンスタにしてはクリア、そこが地味かもしれないが、かなり録音操作されているかもしれない。ライブのつぎはぎで詳細不明。5日のみ全曲が別途海賊盤で出ている。コープランドと同世代を生きその使徒となったバンスタの最晩年の記録。○。
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マーラー:交響曲第1番

2007年08月11日 | マーラー
○ドラティ指揮デトロイト交響楽団(VIBRATO:CD-R)1978/3/30live

意外と重厚な演奏で、かなり音の厚みを感じる。だからしなやかなマーラー青春期の作品というイメージよりもロマン派の延長上のドイツ式交響曲をやるような感じでさばいた、といったドラティのライヴのプロフェッショナルな指揮者としての方法論というか美学を感じる。そういう意味では職人的かもしれない。だから解釈自体はぜんぜん客観主義ということではないけれども生気はあるのに乾いた感じが残る。それでも観客大喝采。たしかにマーラーを聞くという感じはしないが、稀有壮大な演奏もできたのだ、というドラティの職人性に同調することはできる。○。
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いいわけ

2007年08月10日 | Weblog
<以下特定のかたがたに向けてのコメントです>

ごめんなさい結局まったく練習してません!!!!!公私またもや色々大変だったもので、楽器を触ることすらできませんでした!!!!せめて製本だけは・・・2楽章、たぶん無理な場所が大半ですけど、もう、すいません、大目にみてください!!!!!なんでこんなにバタバタしてるんだ・・・しかも仕事のバタバタは相対的に高くないという(じゃあなんでバタバタしてるんだという話は書きません。
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ラヴェル:ピアノ三重奏曲

2007年08月09日 | ラヴェル
○プルデルマシェ(P)ジャリ(Vn)トゥムス(Vc)(EMI)CD

クラシカルなピアノトリオ編成の演奏としては珍しく、主張のし合いで衝突したり、逆に機械的に客観的態度を貫くようなこともせず、アンサンブル的なまとまりがある一方で熱気があり素直に盛り上がる。入り込み易い。フェヴリエの繊細さに溌剌とした動きとスピードをくわえたラヴェルの権威プルデルマシェールはやはりいいし、弦楽器ふたりも決していい楽器で高度な技巧を示すのではなく素直に音楽に腕をゆだねている(このヴァイオリンの音はいい音とはいえないが羊の腸の音がする。古ぼけていて「私は好き」、たぶん私の音を聴いた人はそうだろうなとか言うだろうなあ)。CDはやはりデジタル化により音が痩せて金属質になってしまうから、やや旧いアナログ録音の演奏を聴くには適さない。この音はアナログ向きだ。○。HMVだと1000円切ります。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1977437
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チャイコフスキー:交響曲第5番

2007年08月09日 | チャイコフスキー
ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(MELODIYA他)1982/11/6live・CD

生気のない演奏ぶりでどうにも面白みが見出せない。ムラヴィンスキーには解釈はそのままに痩せて弱体化してしまったようなふうの演奏がたまに聞かれるが演奏者側の都合かたまたま録音状態が悪かったのか。オケがいかにもロシアオケの悪い部分を強調したような、しかもレニフィルの良い部分が余り出ていないという、何か別の指揮者がムラヴィンを真似て振ったようなスカスカで不恰好なところが何なのか、テンポ設定もいつもどおり速いが、人工的な感じを与える「らしくない」ものとなっている。最近変な海外レーベルでCD復刻されている。無印。
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サイトのゲストブックに書き込みいただいたかたへ

2007年08月09日 | Weblog
yahooはメンテがきわめてしにくい環境のためスパマーの英文に汚され気づきませんでしたが、放置中いくつかコメントいただけていたようでした。ここで感謝と返礼のなかったことのお詫びを申し上げておきます。ありがとうございました。

とくに何故かハチャトゥリアンとカバレフスキーを勘違いして書いていた点指摘いただいたかた、私など足元にも及ばないオートグラフコレクターのかた、ありがとうございました。ミラーリング先やまとめ一覧表など修正がなかなか困難な状況にありますので記事自体しばらくあのままになってしまいますが、有名な録音ですし間違えて買わされたと怒られることもないだろうからいいかとも思ってしまいました。そのうち時間があったらやります。

では。
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ラヴェル:スペイン狂詩曲

2007年08月09日 | ラヴェル
○ストコフスキ指揮フィラデルフィア管弦楽団(PEARL他)CD

ストコはいまひとつブレイクしないが絶対に時代が来る。いやマニアにとってはもう当然の確固たる地位を占める芸人もとい解釈者である。この昭和初期の録音を聴いて目覚しい色彩を感じることができる、ソリストの異常に感傷的な節回しと楽団の凄まじいアンサンブル力、その地力がストコによって開放されている。ロマンティックに過ぎるから嫌われたのかもしれない。でも、この時代はロマンティックの表現を「未来へ向かってどうシフトさせていくか」が芸人もとい指揮者の命題でもあったのだ。それが即物主義の方向に傾きすぎてしまい、純音楽的には面白くても、それは音的に面白いだけで音楽の楽のほうをすっかり忘れてしまったようにとる人たちが快楽主義的音楽の方向に逃げてしまったのがコンサートホールの惨状なのである。これは今もって聴くとちょっと感銘を受けてしまう。独特の名演奏なのである。アメリカだ。
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シベリウス:ヴァイオリン協奏曲

2007年08月09日 | シベリウス
○シェリング(Vn)ストコフスキ指揮アメリカ交響楽団(VENEZIA)1970/11/3live・CD

シャープで無色透明の演奏をするイメージがシェリングにはあり、それが弱みにかんじることも無意思的にかんじることもある。音の線の細さもとくに大管弦楽をバックにした演奏記録では埋没するというか弱みにとれてしまう。たとえばシマノフスキの二番なんてウィウコミルスカなどに比べて弱弱しく解釈もしない、技巧的にも物足りない「優等生のよくできた回答」みたいな感じがあり余り好みではないのだが、ここでストコ・ASOというきわめて強力な布陣のもとにシベリウスを謳歌するさまはとても同じ人とは思えない・・・いや、清潔な音や技術の正確さは確かにシェリングだが・・・熱情と活気にあふれ、この厚ぼったくロマンティックでありながら非常に新しい技巧のつぎ込まれた傑作協奏曲への共感と理解がこのソリストには確かにあり、楽章間でいちいち入る拍手と最後のフラブラを除けば、もひとつ録音の弱さを除けば、私の聴いたことのある中でも最高のシベコンであり文句なしに◎にしていたところだろう。拍手したがる気持ちもわかるのだ!
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チャイコフスキー:交響曲第6番

2007年08月06日 | チャイコフスキー
○テンシュテット指揮フィラデルフィア管弦楽団(MEMORIES他)1989/1/13LIVE・CD

引き締まった大変立派な名演でフルヴェンの高精度版という感すらある。4楽章前に拍手が入るのが興醒めだが、やや遠いものの録音もいい。○。
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ブルックナー:交響曲第3番「ワグナー」(ハース版)

2007年08月05日 | ドイツ・オーストリア
○ロスバウト指揮南西ドイツ放送交響楽団(classical radio vault:CD-R)1960/12/17-22放送録音

ブルックナーのシンフォニーというと通常3番あたりからがよく聞かれるものとなる。柔らかい主題の目立つロマンティックな曲で確かにブラスの扱い等にワグナーへの露骨なオマージュが聴いてとれるが、ブルヲタ以外の人にとっての聴きやすさでは他のブルックナーの交響曲に比べてメリットがあるかもしれない。ブルヲタにはヤワすぎる曲かもしれない。ブルックナーらしい独特の転調が4番を予感させ(前半楽章がやたら長くて後半短いところも)、ロスバウトのように鮮やかに描き出されると心中になかなか響いてくるものとなる。美しく磨き抜かれた艶をもつ弦の音がまず耳を惹く。ウィーンやロンドンではない、硬派の美質で貫かれ、管打のパワーとあいまって大人のブルックナーが築きあげられる。繊細な音響バランスもロスバウトの意外と細かい配慮が光るところだ。律せられた音楽、制御されたドラマには賛否あろうが、この厳しさはクナなどには聴かれないたぐいのものであり、変な言い方だがブルックナーでいえば5番が好きな向きには向いている。縦を揃える系の演奏と言ってもロスバウドは決してスピードを失わない。ドイツ系の指揮者には珍しい「前進力」がその魅力の一つでもあり、その流れよさは曲にもあっている。さすがに「とても面白い演奏」とは言わないが、ブルックナーの本質にある意味忠実でもあり、聴いておいて損はない。○。
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ブルックナー:交響曲第2番(ハース版)

2007年08月04日 | ドイツ・オーストリア
○ロスバウト指揮南西ドイツ放送交響楽団(classical radio vault:CD-R他)1956/12/13

スタジオ録音と思われる(VOX?)。ブルックナーは最初からブルックナーだった。新しさの程度という点ではもちろん後期作品と比ぶべくもないが、少なくとも7番あたりまではほとんど同じ「目的」へのさまざまなアプローチが試みられているだけ、2番あたりでは3楽章などやや古典音楽につながる凡庸な楽想や展開もあるが、十分楽しめる。おおむねスタジオレベルのよい録音で聴くとロスバウドの主情的にはけしてならない一歩引いた立場からの引き締まった表現ではブラームスにもハイドンにもならないまさしくブルックナーそのものを聴いている気分になる。ブルックナーの交響曲のような、主情的なオケにはとくに弦あたりに「修行的なもの」を強いる単調なリズム表現をえんえん連ねる曲はかなりきつく感じられるもので、指揮者も一緒になって旋律と転調に必要以上に重点を置きロマンティックに崩す方向にいってしまいがちな曲において、プロフェッショナルな放送オケとして、またドイツの律せられた冷静なオケが担当しいてるというのは、かなりメリットとなっている。もちろんロスバウドのおかげでもあろう。○。まあ、ロスバウトくらいのレベルじゃないと聴かない曲だけど。
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めんどくさい。。

2007年08月02日 | Weblog
そういえばもう月初。MIKROKOSMOSをチェックするのをすっかり忘れていた。先月頼まなかったらメールくれなくなったので、リストが届いて気がついた。クラシック以外に聴くものが今多いので、ちょっとまあしばらくいらないかな。。競争率が上がってそれにあおられる状況もまためんどくさいし。

DAが問い合わせにまた奇妙な返答をしてきたが、ほっといたらタダで送ってくれるのだろうか。こんかい枚数が少ないので欲しいやつとネット決済方法について問い合わせたら、今作ってる最中だとだけ返ってきたけど。経緯があって二枚程度は多く支払ってる筈なのでタダ・・・てわけにもいかないだろうなあ。めんどくさい。ロスバウトのブルックナーほぼ全集がいきなり届いたのもめんどくさい。つかかんじんな後期作品はLPで持ってるのと同じみたいだし、ああめんどくさい。monkey majikばっか聴いてる。あとSOSを再度売り出すのだAVEX。新曲がCMできくより意外と「らしかった」のであんしんした。マド○ナのパクリとか言われてたしねえ。メロウで聴きやすい曲が何故か売れないのだよなあ、洋楽の場合。monkey majikは邦楽か?
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バタワース:イギリス牧歌第1番

2007年08月01日 | イギリス
○カルロス・クライバー指揮シカゴ交響楽団(MEMORIES)1983/7LIVE・CD

ワグナーを指向するような不似合いな重厚というか重い表現が強奏部できかれたりもするものの、きほんリズミカルで神経質なまでに繊細なアンサンブルの整え方のなされた演奏。イギリスによくあるタイプの小管弦楽曲だが、そのうららかな雰囲気をおおむねよくとらえている。言われるほど録音も悪くない。残響が気にはなるが。○。
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ドヴォルザーク:交響曲第8番

2007年08月01日 | 北欧・東欧
○テンシュテット指揮フィラデルフィア管弦楽団(MEMORIES)1982/11/12LIVE・CD

しっかりした演奏ぶりでオケの士気を引き出し毅然としてかつ前進的な音楽を引き出している。弛緩やギスギスしたところもなく、録音もライヴ海賊盤にしてはよい。○。
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