アンゲルブレシュト指揮cho&ORTF、モイザン(msp)(SLS)1963シャンゼリゼ劇場live
1964/3/19放送のina音源と、貧弱な音質的に恐らく同じものだと思われるが、データが明記されており同じプログラムの別日かもしれないので一応手を出した。ちなみにドビュッシーとの組み合わせでそちらは初出と思われる。猥雑な音に、これはベートーヴェンを始めロシア物などロマン派も得意としたアンゲルブレシュトのこと、古臭いロマンティックなスタイルでいくのかと思いきやこれがフランス的なのである。響きが明快で、でもマルティノンのような透明感はなく、録音のせいでもあるかもしれないが一貫した姿勢は最後まで「まるでドビュッシー」「まるでスクリアビン」と思わせず、ああ、これはフランスの曲だ、と感じさせる。センシティブだが迫力は失わず、行進主題もキレを重視せずにまとめ、弾けやすそうなフレーズで弾けすぎないようにしてマルティノンの派手な演奏と違う正統派を主張するような感じだ。もちろんどちらも正統だと思う、このような複雑な曲なので。拍手は普通。繰り返すが録音はあまり良くないモノラルで、オケはミスこそ無いがキッチュである。
1964/3/19放送のina音源と、貧弱な音質的に恐らく同じものだと思われるが、データが明記されており同じプログラムの別日かもしれないので一応手を出した。ちなみにドビュッシーとの組み合わせでそちらは初出と思われる。猥雑な音に、これはベートーヴェンを始めロシア物などロマン派も得意としたアンゲルブレシュトのこと、古臭いロマンティックなスタイルでいくのかと思いきやこれがフランス的なのである。響きが明快で、でもマルティノンのような透明感はなく、録音のせいでもあるかもしれないが一貫した姿勢は最後まで「まるでドビュッシー」「まるでスクリアビン」と思わせず、ああ、これはフランスの曲だ、と感じさせる。センシティブだが迫力は失わず、行進主題もキレを重視せずにまとめ、弾けやすそうなフレーズで弾けすぎないようにしてマルティノンの派手な演奏と違う正統派を主張するような感じだ。もちろんどちらも正統だと思う、このような複雑な曲なので。拍手は普通。繰り返すが録音はあまり良くないモノラルで、オケはミスこそ無いがキッチュである。