湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

コープランド:「ロデオ」よりホウダウン

2018年05月13日 | Weblog
作曲家指揮ロス・フィル(naxos)1976ドロシーチャンドラーパビリオンlive・BD

ホウダウンは庶民のためのファンファーレとともにコープランドを代表する小品であり一般にも広く受容され編曲もなされてきた。ゆえに大編成オケによる原曲は小回りがきかず遅くてしゃっちょこばった印象を与えるのも仕方なく、これもコープランドの他の自作自演とまったく印象の同じ、前に向かわない演奏となっている。ただ音は明晰である。お定まりのようなブラヴォもこの曲終わりでは出なかったが、次の曲にすぐ入るせいかもしれない。
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コープランド:クラリネット協奏曲

2018年05月13日 | Weblog
ベニー・グッドマン(Cl)作曲家指揮ロス・フィル(naxos)1976ドロシーチャンドラーパビリオンlive・BD

ロマンティックな始まり方こそすれ、基本的に委嘱・初演者ベニー・グッドマンの技巧を見せつけるためにオケを付けたような硬質の音楽に帰結する。戦後作でありけしてコープランドの代表作とも言えないと思うのだがジャケには傑作と書いてあるので傑作。四角四面の構築性にこのささくれだった透明感ではオケもなかなか乗りづらそうで、ベニー・グッドマンも上手いのだがそつなく吹きこなす(万全ではない)、そこにジャズ風の面白みはない。でも、この曲の自作自演は他にもあったと思うが映像があるぶん耐えられるから、価値はあると思う。コープランドはまだまだ元気である。
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コープランド:エル・サロン・メヒコ

2018年05月13日 | Weblog
作曲家指揮ロス・フィル(naxos)1976ドロシーチャンドラーパビリオンlive・BD

ロス・フィルらしさを発揮できるごきげんな曲。ただやはりコープランドの棒は固い。達者なのだが抽象音楽志向が強く楽想の奔放さと格差を感じる。執拗な変則リズムがメインのダンスミュージックだが、ここでは踊るのではなく聴くように演奏されている。オケの技術的弱みが出ているところがあるが、ライヴだからこんなものか。映像があるからといってさほど、必要とも思えず、音だけを楽しんだ。特殊楽器くらいか。
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コープランド:庶民のためのファンファーレ

2018年05月13日 | Weblog
作曲家指揮ロス・フィル(naxos)1976ドロシーチャンドラーパビリオンlive・BD

「コープランド・コンダクツ・コープランド」の冒頭。ステレオ。ベニー・グッドマンによるクラリネット協奏曲がメインとなる自作自演映像だが、ロス・フィルがじつにコープランドの作風に合っていて、明るく軽くやや緩いところが猥雑な雰囲気を持ち込み、四角四面の棒を鞣して聴きやすくしてくれる。そう、映像だといっそうわかりやすいがコープランドの棒は余りに教科書的で明晰であり、力感の強弱はつけるが全く揺れない。ここでは序盤ということもあり押しが弱い感もある。ファンファーレらしくないが、聞きやすさはある。
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