作曲家(P)ラモーレット(Ob)デリン(Bs)(columbia/pearl他)1928-34・CD
10分あまりの小品だが、新古典主義にのっとって三楽章にきちっと収めたプーランク六人組時代の個性の粋を感じられる作品。暗く鐘の響くような序奏から突如いつもの朝っぽいプーランクのあけっぴろげな本編、そのあとは予想通りのマンネリではあるが、懐かしくも格好いい和音進行など楽しませながら、相互の絡みは少ない方だが各楽器の見せ所はそれぞれしっかり見せていき、二楽章では少し深みを、三楽章ではいつもの爽快なフィナーレを聴かせる。クラリネットのように表情のある音を持つラモーレットを中心に、まだ元気に指の回るプーランクの名技性とデリンの最適なバランス感覚により、最小限編成としてのトリオをちゃんとアンサンブルとして聴かせることができている。
10分あまりの小品だが、新古典主義にのっとって三楽章にきちっと収めたプーランク六人組時代の個性の粋を感じられる作品。暗く鐘の響くような序奏から突如いつもの朝っぽいプーランクのあけっぴろげな本編、そのあとは予想通りのマンネリではあるが、懐かしくも格好いい和音進行など楽しませながら、相互の絡みは少ない方だが各楽器の見せ所はそれぞれしっかり見せていき、二楽章では少し深みを、三楽章ではいつもの爽快なフィナーレを聴かせる。クラリネットのように表情のある音を持つラモーレットを中心に、まだ元気に指の回るプーランクの名技性とデリンの最適なバランス感覚により、最小限編成としてのトリオをちゃんとアンサンブルとして聴かせることができている。