○ノリントン指揮LPO(DECCA)CD
表現主義的だが往年のそのように言われる指揮者にくらべ客観性が際立っており、後半は慣れるが最初は拒絶感をおぼえた。LPOのよさが殺されている、柔らかさが払拭されロマンチシズムのかけらもない音そのもののみが響いている。しかしこの曲の内面が逆に浮き彫りになる、ヒンデミット的な構造的な音楽を志向しながらも結局牧歌的な旋律とロマンティックな響きがその中身のほとんどであり、まったくヒンデミットではない代物であることがわかる。客観性の強さが最後まで気になるが、曲を音の構造物として認識する向きには向くだろう。独特ではある。○にはしておく。
表現主義的だが往年のそのように言われる指揮者にくらべ客観性が際立っており、後半は慣れるが最初は拒絶感をおぼえた。LPOのよさが殺されている、柔らかさが払拭されロマンチシズムのかけらもない音そのもののみが響いている。しかしこの曲の内面が逆に浮き彫りになる、ヒンデミット的な構造的な音楽を志向しながらも結局牧歌的な旋律とロマンティックな響きがその中身のほとんどであり、まったくヒンデミットではない代物であることがわかる。客観性の強さが最後まで気になるが、曲を音の構造物として認識する向きには向くだろう。独特ではある。○にはしておく。