湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ディーリアス:ピアノ協奏曲

2008年07月25日 | イギリス
モイセイヴィチ(P)サージェント指揮BBC交響楽団(Guild)1955/9/13プロムスlive・CD

僅かに旋律や和声に工夫を加えた偽グリーグと言ってもいい三流ロマン派ピアノ協奏曲。ディーリアスを聴くには物足りなさこの上無い古臭い脂肪のついた重い楽曲だ。短い単一楽章であることが救いか、いや物足りなさに拍車をかけるか。モイセイヴィチの演奏は無難。なんか書くことが思いつかない。録音悪。無印。

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クレンペラー:メリー・ワルツ

2008年07月25日 | ドイツ・オーストリア
ストコフスキ指揮ニュー・フィル(imp,carlton,BBC他)1974/5/4クレンペラー追悼live・CD

最近のものはともかく、昔の録音は自作自演とこれくらいしか知られていないと思うのだが、クレンペラーはウィーンが好きだったんだなあと思わせる楽想で、同時にマーラー時代のシュトラウス演奏を知っている世代なのだなあとも思わせる雰囲気をもつ。しかし何せストコだ。演奏は拡散的で、ぐずぐずとまでは言わないが締まりはなく、ワルツに聞こえない。鋭いリズムの打ち出しにくいブラスを中心としてリズムが構成されている楽曲自体の問題もあるにせよ、ストコはオケのブラスを必要以上にブカブカ吹かせるので、曲の悪い部分が更に浮き立ってしまう。仄暗い雰囲気や旋律の魅力をちゃんと引き出しているとは言えない。無印。

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ワグナー:歌劇「マイスタージンガー」1幕への前奏曲

2008年07月25日 | ドイツ・オーストリア
○モントゥ指揮ボストン交響楽団?(DA:CD-R)1962/8/11live

この史上最強の完璧な構造物に対しモントゥの施していく立体的な彫刻はじつにぴたりとあう。完全に組み上がったパズルが、モントゥの独壇場とも言える軽やかで明瞭なリズムと律動によって盛り上げられ、この曲の聞かせどころである対位的書法の何とも言えないスリリングな表現ぶりは最高。明るく愉悦的な雰囲気満点である。ただ軽さが軽薄さと捉えられる向きもあろう。ナチが歪めた民族主義的イメージと楽曲の格調というかガチガチ感から違和感を感じる向きもあるかもしれない。だが内容的には軽い曲なわけで、まあここまで軽いと何だか別のラテン舞曲のようだけれども、録音のせいという気もしないでもないし許されるのではないか。放送ライヴなりではあるがステレオ。○。

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