湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」より四つの海の間奏曲

2006年08月10日 | イギリス
○シルヴェストリ指揮ボーンマス交響楽団(bbc,img)1966/11/26live・CD

アングロサクソンってこういう響きが好きだよなあ。いかにもブリテンらしいテイストの、わかりやすい音楽でそれほど描写的でもない。むしろ娯楽的な世俗音楽のテイストを感じる。どちらかといえば吹奏楽器に重きが置かれているが細かい音符を刻む弦楽器があってはじめてのいかにもイギリスといった音楽になる。即ちフランス印象派などとは違った「薄さ」と「即物性」がある。この演奏は輪郭がくっきりとしてわかりやすい。録音がやや弱いが一つ一つの声部が際立っている。四つの海の形象が抽象化された音楽の中で、いっそう抽象化を進めた純音楽的な指向が感じられる。リアルだ。○。
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チャイコフスキー:交響曲第2番

2006年08月10日 | チャイコフスキー
○シルヴェストリ指揮ボーンマス交響楽団(BBC、IMG)1966/11/12放送LIVE・CD

愉悦感に満ちた楽しい演奏で、手堅くも緊張感にあふれこのまとまりにくい「国民楽派のチャイコフスキー」の代表作をローカルな野暮さから救っている。踊りの音楽だ、深刻さなどたいしていらない。響きの軽さはオケの特性でもあり、四楽章の軽やかさ(アゴーギグのきつさはある。派手な箇所は強烈)に違和感のある向きもあろう。リズム感はいいがテンポがやや「ユルい」と私も思う。旋律の叙情性のほうを重くとったのだろう。録音は正規と思えぬほど悪い。放送雑音のような音が終始ジリジリキンキンと聞こえている。モノラル。

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