マリス・ヤンソンス指揮RCO(RCO)2003/6/6live・CD
かなり編集が入っており、音場が遠く広めに聞こえる。拍手も消されている。
1楽章、録音が柔らかいせいか薄味。案外冷静で美にてっしている。音のキレはいいし部分的に独特のテヌート表現など入れてくるが、基本的に「現代の新世界」というかんじだ。マリスのイメージにある意味沿っている。オケが案外弱いことにも気づかされる。個性が薄い。
2楽章になるととたんに感情的になる。といっても沈潜するほうの感情だ。1楽章に比べいきなりヴァイオリンのパートソロが大きく聞こえたりするところなど、録音の音量操作を疑わざるをえない。いずれヴァイオリンが薄い感じは否めない。
3楽章はテンポ的に落ち着いてはいるがアゴーギグがやや強め。もとより分析的な棒だが、ここでは分裂症的なドヴォルザークを抉ったごとくマーラーっぽさがある。相対的にはロマンティックか。
4楽章は良く言えば威厳がある。悪く言えば落ち着き過ぎ。整えた演奏、という感じ。スケールが大きく感じるのはレンジが広いだけで解釈のためではないかも。遅い方にルバートしがちなのは、この人の癖なのだろう。そこらへん遅速弱音への拘りは晩年のスヴェトラぽい。それにしても音色がニュートラル過ぎだなあ・・・
フィナーレ前のテンポ設定はかっこいい。マエストーソって言いたくなる。マーラー並の雄大さだ。ただ、最後はもっとアッチェルしてもいいと思うのだが。譜面に忠実に音を伸ばしておしまい。無印。
かなり編集が入っており、音場が遠く広めに聞こえる。拍手も消されている。
1楽章、録音が柔らかいせいか薄味。案外冷静で美にてっしている。音のキレはいいし部分的に独特のテヌート表現など入れてくるが、基本的に「現代の新世界」というかんじだ。マリスのイメージにある意味沿っている。オケが案外弱いことにも気づかされる。個性が薄い。
2楽章になるととたんに感情的になる。といっても沈潜するほうの感情だ。1楽章に比べいきなりヴァイオリンのパートソロが大きく聞こえたりするところなど、録音の音量操作を疑わざるをえない。いずれヴァイオリンが薄い感じは否めない。
3楽章はテンポ的に落ち着いてはいるがアゴーギグがやや強め。もとより分析的な棒だが、ここでは分裂症的なドヴォルザークを抉ったごとくマーラーっぽさがある。相対的にはロマンティックか。
4楽章は良く言えば威厳がある。悪く言えば落ち着き過ぎ。整えた演奏、という感じ。スケールが大きく感じるのはレンジが広いだけで解釈のためではないかも。遅い方にルバートしがちなのは、この人の癖なのだろう。そこらへん遅速弱音への拘りは晩年のスヴェトラぽい。それにしても音色がニュートラル過ぎだなあ・・・
フィナーレ前のテンポ設定はかっこいい。マエストーソって言いたくなる。マーラー並の雄大さだ。ただ、最後はもっとアッチェルしてもいいと思うのだが。譜面に忠実に音を伸ばしておしまい。無印。