湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

パイパー:交響曲第3番

2005年03月14日 | その他古典等
○モントゥ指揮ACO(ACO)1969/10/30・CD

六人組+ストラヴィンスキー×アメリカのような曲。特にオネゲルとミヨーからの影響が強いように思われる。楽想には独特のものがあり決して模倣ではないのだが、音の重ねかたや弦の分厚い和声の作り方にミヨーを感じて仕方なかった。ストラヴィンスキー的という個所はそれこそ結構あるが部分部分に限られる感も強く、たとえばいきなりヴァイオリンのグリッサンドで奇異さを煽るところなどもストラヴィンスキーの硬質な手法を思わせる。散漫な楽想で後半になってくると結構わけがわからないとりとめのなさも感じるが、曲自体が短いのでそう気にはならないだろう。まあ、六人組の範疇の現代曲といった感じである。最後がなんだか変な終わり方。モントゥは無難、セルみたいな凝縮力がないぶんやや聞き応えは落ちるかもしれない。もっとも同じ曲で比較しないと意味は無いのだが。おまけで○。
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レーウ:古風な楽章

2005年03月14日 | その他古典等
○セル指揮ACO(ACO)1960/12/8・CD

なかなか聞ける現代曲。ハープの怜悧な美しさが光る前半部からマーラー的な喧騒、少し昔のテレビドラマの香りもするけど、セルの筋肉質の音作りがこうをそうし、皮相にもチャチにも散漫にもならずに十分楽しめるものとなっている。個性もあり。

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シベリウス:交響曲第2番

2005年03月14日 | シベリウス
○オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団1972/04/26

けっこう完璧な線いってるんじゃないかと思います。解釈はとてもこなれていて聞きやすいし、オケはパワーがあるし、技術的には言うことが無い。ほの暗さも肯定的な楽想に集結していくところなどこの元来明るい指揮者には向いていると思う。ただ強い個性が無いのですれっからしには若干食い足りなさを感じさせなくも無いか。○。
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シベリウス:フィンランディア(マシューズ合唱編曲)

2005年03月14日 | シベリウス
オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団1972/3/23

かなり「うるさい」演奏。シンバルあたりがやたらと叩きまくるので旋律が沈んでしまい、せっかくの国民賛歌が叙情性を煽るのではなく寧ろとっぴな印象を受けるほど。録音バランスのせいか?合唱も違和感。。無印。
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