秋の夕焼け・・・

最近、雨ばかり。
毎日雨です。
植木等への散水は、楽なのはいいんだけど、鉢植えの弱弱しいものは、何となく葉が落ちていく。
今日は、少し太陽も出て、いい具合だった。
そんなとき、「春はあけぼの」を思い出した。
そのなかの、秋の部分がとてもいい。
夕方思ったことである・・・。
弱弱しい夕焼けではあったけど、やっぱり秋は夕暮れがいい。


少し前、先輩から教えていただいた、清少納言の「枕草子」。
参考まで、綴ってみたい・・・。


　春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明かりて紫だちたる雲の細くたなびきたる。
　夏は夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。蛍の多く飛び違いたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
　秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、鳥の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。
　日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
　冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。
　昼なりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

現代訳語も、やっぱり必要かな・・・。

　春は、あけぼのの頃がよい。だんだんに白くなっていく山際が、少し明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいているのが良い。
　夏は、夜が良い。満月の時期はなおさらだ。闇夜もなお良い。蛍が多く飛び交っているのが良い。
　一方、ただひとつふたつなどと、かすかに光ながら蛍が飛んでいくのも面白い。雨など降るのも趣がある。
　秋は、夕暮れの時刻が良い。夕日がさして、山の端がとても近くに見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。
　ましてや雁などが連なって飛んでいるのが小さく見えている様は、とても趣深い。
　日が沈み切って、風の音、虫の音など、聞こえてくるさまは、またいいようがない。
　冬は、朝早い頃が良い。雪の降ったのは言うまでもない。霜のとても白いのも、またそうでなくても、とても寒いのに、火を急いでつけて、炭をもって通っていくのも、とても似つかわしい。
　昼になって、寒いのがゆるくなってくる頃には、火桶の火も、白く灰になってしまい、良い感じがしない。


ちょっと難しいなぁ・・・。
でも、なんとなく趣が感じられるかなと思い、書いてみました。
オジキの心の浮き沈み、お許しください。
次回は、また写真を多く使ったブログにしたい・・・と思っています。

ほんでは、また！！