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心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

ドラマ「半沢直樹」を見て思ったこと

2013年10月04日 | 思うこと
TBSテレビで放映された「半沢直樹」という番組の視聴率があまりにいいようなので最終回だけ見てみました。

「やられたらやり返す。倍返しだ!」(最終回は「100倍返し!」)という台詞が決めぜりふですが、「このやり方は間違っているぞ」というのが私の感想です。

クライマックスは、半沢が役員会議の席で、かつて父の自殺のきっかけをつくり、自分へも責任をなすりつけ陥れた常務への「100倍返し」を見事にやってのけ、ついにその常務に土下座させました。その数日後、期待に胸を膨らませ、頭取のもとへ行きますが、頭取は半沢の活躍を称えながらも、関連会社への出向を命じ、半沢は驚きの表情になり、最後は怒りに満ちた目元のアップで終わりました。原作では、続編があり、ドラマも続編が作られるかもしれません。

このことを共鳴の法則(引き寄せの法則)で説明しますと、感情や思いは目には見えないですが物質的なエネルギーですから、倍返しをするとそのエネルギーは相殺されずに、また過剰なエネルギーを創り出し、放出したことになります。すると、このエネルギーは周りに何らかの影響を与えて、作用を引き起こしますので、共鳴により、そのエネルギーは必ずまた相殺されるために自分に返ってきます。

ですから、等倍返しであればまだOKであるといえます。しかし、それももっと根源的な視点から見てみますと、発信するものがなければ何も返ってきませんので、「やられた」という感じで最初に問題が起こったということは、その時点でもう自分が出している(出した)何かのエネルギーが返ってきていることになるのです。

それを相殺して消していくためには、自分を責めることなく卑下することなく、消えようとしているそのエネルギーをただ甘んじて感謝と共に受け取るか、自分が出したものがどのような思い込みや観念か、あるいはどのような無意識の計画かに気づいて、その観念や計画と(感情もエネルギーですから)その時に抑圧してしまった感情の二つをきれいに解放することが一番効果的で大切なことだと感じます。

20世紀までは、力(パワー)やエネルギーの強さが良いことでも悪いことでも、成功や実現につながっていました。でも、21世紀はもう旧来のやり方では通用しなくなっています。今世紀からは、もっと根源的な法則に則ったやり方の方がどんどんとうまくいくようになります。

根源的な法則のキーワードは、「自分と周りへの優しさ、思いやり、愛」だと感じます。

そして、脳はコンピューターですから、子供が言葉や方言を覚える時には、原家族である親や家族の言い方や表現をそのまま真似ていくのとまったく同じように、とても多くの人が原家族から「自分と周りへの優しさ、思いやり、愛」を示すというそのやり方や表現方法を良い(理想的な)モデルとして見せてもらって体験させてもらっていません。

我々人間は、今からでも、理想的なモデルから「自分と周りへの優しさ、思いやり、愛」を見せてもらい、出来るだけ心で感じて味わって学んでいったり、さらには、インナーチャイルドを癒すことで、元々持っているそれらを表に出ないように阻害しているものを解放していくということが必要であると感じます。

「半沢直樹」が好きだった皆さん、心からのしあわせを求めるのでしたら、どうぞ「やられたらやり返す」はやめて下さいね(^_^)


ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
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