心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

世界はすぐに、あらゆる分野においてよりよく変化できるのだが・・・

2015年03月04日 | メタンハイドレート
私は、心理療法、心の癒しの分野において最近いつも思っています。丸18年かけての長年の現場での私の経験、研究から心を根源から癒していく原理はもうはっきりとわかりました。そして、その技術も明らかになりました。この手法が広がってゆけば、心の分野において、日本は劇的によりよく変化していきます。

しかし、ある方面からは、「そのようなものが広がっていくと、病院にかかる人が減ってしまうし、薬が売れなくなってしまう」という表現も耳にすることもあります。

それから、私の実体験で、これを使っていればかなりの確率で病気になりにくくなるだろうと実感している治療機器が二つほどあります。しかし、これも最近になって薬事法が変わり、その制限を受けている部分があるといいます。また、これらとは別のある治療機器は、既得権益を持っている団体からあからさまにかなり強い攻撃を受けたということをその開発者から直接聞いたことがあります。

既得権益とは、『過去の経緯において取得し、維持している、利益を伴う権利』、『ある社会的集団が歴史的経緯により維持している権益』、『国や地域・組織などが、法的根拠に基づき、以前から獲得している権利と利益』、『特定の個人・団体が既に得ている権益。特に法令や制度によって保護されている場合に使用される。あらゆる改革の障害とみなされ、それらを破壊することが国益につながると、多くの人たちが信じている。例えば、政治家が既得権益者の利益代表となるケースなども多い』などと説明されています。

海外でも、医療の分野やエネルギーの分野や様々な分野において、既得権益にかかわるところからの圧力により闇に葬られた研究、発明がたくさんあることがわかっています。しかし、幸いにも、闇に葬られたものがありながらも、残っていた研究資料などから研究を次がれた方々もたくさんおられますし、新たに発見された方々もたくさんおられます。

メタンハイドレートをはじめとして、あらゆる分野において、世界がよりよく変革するものや技術はもうすでにあります。あとは、それらが表に出てきさえすればいいだけなのですが、やはり既得権益を持った従来の立場やシステムの中にいる人や団体、組織からの妨害は存在するようです。

既得権益を持つ方々が考えを変えられて、よりよい日本、世界が創られるといいなあと思います。私も微力ながら、そのために全力でお手伝いさせて頂く志はいつも持っています。

前回、ご紹介しましたメタンハイドレートにつきましても、やはりこの既得権益からの妨害がかなりあるようです。

以下では、『「ぼくらの祖国」青山繁晴著 扶桑社』より、メタンハイドレートに関する既得権益の部分をご紹介します。

< >は、私の注釈です

引用開始---------------------------------------------------------------------------------------

<青山さんと奥さんである青山千春博士は、私費を投じた調査で、日本海でメタンハイドレートを確実に発見し続けました。船を使った調査は一日一千万円かかるそうです>

ぼくたちは「日本の初めての本物の自前資源」という大いなる可能性を感じたが、このままでは資金の枯渇でどうにも基礎調査すら続けられない。
危機のなか、ようやく年間わずか一千万円の調査予算が内定すると、それが「著名学者の反対」(経産省高官の直接証言。証言には実名が示されていた)によって、それがさらに削られ、三百万円の予算になった。
ぼくは正直、底知れぬ悪意を感じた。なぜなら、研究船を出す時に傭船料や油代、人件費などで最低でも片道三百万円はかかるからだ。片道の予算しか出さない、つまり行くなということではないかと懸念した。

<中略>

そして、さらに結晶状のメタンハイドレートの実物を採掘すると、むしろ逆に予算がゼロになるという信じがたい苦難に直面した。
太平洋側では、年間およそ五十億円、十年で総額およそ五百億円の予算が投じられ、明確なメタンハイドレートの採掘は未だにないことと対照的である。
ぼくたちは、ただの一度も太平洋の調査を止めよと提唱したことはない。逆である。

太平洋側の南海トラフなどは、日本海と違って前述したように、メタンハイドレートが砂と分子レベルで結びついている。だから実用化に時間がかかるが、しかしいずれは実用化できる可能性がある。
だから五百億円の予算を投じたことも決して無駄ではない。日本海側と平行して続ければいいだけの話しである。

これを経産省高官に問うと、彼はこう応えた。「青山さん。まずいんだよ、こちらは五百億円で実際の成果は今のところゼロ、そちらはただ同然でメタンハイドレートの分かりやすい塊がごろごろなんだから」

ぼくは、彼の率直な言葉をむしろ評価し、こう言った。「あなたは、官僚としてここまで登り詰めた。ここまでは出世欲が原動力であっても、おかしくない。しかし、このあとは死ぬまでの間、ただ祖国に尽くすだけではないか。資源小国であったために、負けるとわかっていた日米戦争まで起こした祖国が、建国から二千数百年を経て初めて自前の自然を持ち、日本海側と太平洋側を合わせれば、資源大国になる希望まである。なぜ目の前のことばかり囚われるのですか」

だが日本のよいところは、どんな組織にも良心派の動きがあり、良心的な人材がいることだ。彼は実際、良心のある人だった。
やがてその彼も動いて、経産省が太平洋側のコンソーシアムの会議の場に、わたしたちの出席を認め、青山千春博士が日本海の海底に露出したメタンハイドレートの動画を、会議室の壁に映し出した。

すると出席していたガス会社と石油会社それぞれの若手研究員が「あぁー」と大きな声を出した。「これはメタンハイドレートそのものじゃないですか。なぜ、ここ(日本海側)をやらないんですか」とも問うた。
これらの若手の研究員は、まだ既得権益に絡めとられているところが少なく、ありのままに感じたことを問うたのだろうと、ぼくは考えた。純粋な研究者としては、当たり前の感想であるからだ。

すると「独立総合研究所のかたがたは、ここまでです。出てください」と言われた。<独立総合研究所=青山さんが社長をしている、いかなる組織や団体からも独立し、いかなる補助金の類も受けず、完全なる公平・客観の立場から、企業、社会、祖国、世界に寄与する調査研究を行うという趣旨で立ち上げられたシンクタンク>
それでも、ぼくは「こうやって明白な事実が提示されれば、健全な判断へ前進するだろう」と考えた。これは、まったく甘かった。

<そして、青山さんは共同通信政治部の記者からの人脈で、すでに党のトップを務めた人や後に閣僚になった人も含めた良心的な衆参両院議員で「日本海のメタンハイドレートを活かす会」を立ち上げ、初会合に資源エネルギー庁の高級官僚が出席して説明することになりましたが、ドタキャンされました>

みな、この官僚の土壇場のキャンセルに憤激するとともに日本海側のメタンハイドレートがどんなアンフェアな扱いを受けているか、それが誇張でも何でもなかったことを実感したとそれぞれに語った。
それにしても、この官僚は、国会議員たちの怒りを重々、予測できるのに、あえてドタキャンを選んだ。日本海側のメタンハイドレートを活かさず、封じ込めようとする既得権益の力がいかに大きいかが伺える。
政治家たちと、資源エネルギーをめぐる既得権益の側、その両方ともやっかいだと官僚は思うなかで、官僚らしく、より恐ろしいものの側についたのである。

<これは東日本大震災より前のことでした>

さて、このような状況は福島電子力災害の発生後に変わったのだろうか。

メタンハイドレートの注目度は明らかに上がった。だから「いよいよ日本海側のメタンハイドレートも実用化に進むでしょうね」と話してくれる人は多い。
ところが真逆である。青山千春博士を研究船に乗せない動きが初めて出てきたり、圧力は一段と強まっている。

<中略>

大手石油会社の社長はぼくに「青山さん、日本は戦争に負けたんだ。勝ったアメリカの言う通りに、資源は海外から買う。それで世界秩序も、われわれ日本の経済もうまく廻っている。日本海のメタンハイドレートは実用性が高いからこそ、それを覆す恐れがある。だから我が社もできない」と、これも率直に語ってくれた。

ぼくは、こう応えた。
「実はその米国とも、資源のない国として輸入路を封鎖されたから、戦わざるを得なくなりましたね。二度と負ける戦争をしないためにも、既得権益を脱しませんか。あなたも数万人の石油会社の社員も、ぼくとわずか二十人前後の独研の社員も、百年経ったら誰もいない。命は自分のことだけ考えるのなら意味はない。子々孫々に受け継いでこそ命は輝く。日本を自立できる資源大国に換えて子々孫々に渡しませんか」

社長は、エレベーターのところへぼくを送ってくれた。途中でふと。秘書さんに「おまえは、ここでいい」と言って止め、エレベーターの扉の前では、二人だけになった。

「青山さん、われわれは今の商売をやめられない。毎年、確実に総額では五十億円の予算をいただいて、目立った成果がなくても、メタンハイドレートが一粒も出なくても、国会で一度も質問されたこともない。メディアに書かれたこともない。日本は資源のない国だと決まっているし、資源のない国でいなきゃいけないからですよ。だから、こんなに利益の上がる商売はやめられない。しかしね・・・・・・」

ぼくは黙って眼を見ていた。

「あなたの言った命のこと、命の意味のこと、それだけは考えてみようと思うよ」

ぼくは、ずっと年上のこの社長に、深々と頭を下げた。世代を超えて話を聴いてくれ、立場を超えてむしろ正直に、真実を話してくれたことに、こころから感謝していた。今も感謝している。

引用終わり---------------------------------------------------------------------------------------

ここに出ているエネルギー関係者、官僚だけでなく、政治家、医療関係者、金融・経済関係者、教育関係者等々・・・、置かれている「立場」が個人としての思いを押さえつけてしまうことはあることだと理解することはできます。特に、たくさんのものを抱えられている人ほど、それは強くなることは想像することができます。

しかし、事実、やり方を変えていくことで、もうすぐに世界をよりよく変化させていくことができるのです。

私自身を含めすべての人が、我欲ではなく大欲、私欲ではなく公欲で生きられるようになることを心より願います。


人々が共に手をとって、よりよい未来を作り上げて行く志、思いが強まっていくことを祈り、願います。


ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
心理や人間存在についての専門的な内容は、HPの「こころのこと」に載せていきます。



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