心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

意識についての考察(1)

2008年10月24日 | 本などからの気づき
今回も過去にHPに載せていた文章です。

世界には、クオンタム・ゼイロイドのような測定機を研究、開発している方がたくさんおられます。イギリスやドイツなどでは、それらの機器が医療現場でも使用されていて、健康保険がきくものまであるようです。

これらの機器の大部分は、体の電気の流れを測定して分析・解析しています。たとえば、人の体は、神経の伝達や細胞への栄養や水分の取り込みや代謝活動、老化現象などはすべて電気的作用によって起きています。それゆえ、人間は電気エネルギーのかたまりであると表現することもできます。

しかし、多くの研究者の研究結果の中には、電気エネルギーだけでは説明することができない、驚くべき報告をいくつか見つけることができます。そこで今回から数回、元NASAの宇宙飛行士のブライアン・オレアリー博士の実験体験や植物の意識活動を見つけたクリーブ・バクスター博士の研究をご紹介しながら、意識について考察していきたいと思います。

ブライアン・オレアリー博士は、元プリンストン大学教授。専門は惑星科学と航宙学で、NASAのアポロ計画では宇宙飛行士であり、マリナー10号では金星ー水星テレビジョン科学チームの副団長を務めました。現在は旅行、講演、著作の生活を送っています。

博士はある時、ある実験報告のデータを入手しました。彼は、このデータを手にしたことにより、常識的な理論一辺倒の懐疑的科学者から現代科学で解明できない現象もあることを認める柔軟な立場へとがらりと変わってしまったのです。

実験は、ある女性の唾液から白血球を採取し、それを水溶液の中に入れ、電極をつけて電気反応をグラフで記録できるようにするところから始めます。そして、実験室から5マイル(約8km)離れたところにいるその女性の活動を観察しました。すると、女性がパートナーとの愛の営みの最中には、グラフは激しいのこぎり状の波形を描き、二人の営みが終わったとたんグラフの活動も収まり、睡眠中の数時間はまったく変化しなっかったのです。

この実験は、博士に心の変化と白血球のあいだには、なにか神秘的なある種の関係があることを認めさせました。それに報告書上では、時間を照らし合わせてみると、距離が離れていたにもかかわらず、心の情動と記録紙の波形の変化は驚くほどぴったりと合っていたのです。

そこで、博士は、実験者であるクリーブ・バクスター博士に、ほんとうに心の変化に白血球が反応するのかどうか、そして、距離が離れていてもはたして反応するのだろうか、自分を被験者として実験してもらい、実体験でその真偽を確かめることにしました。

つづく


ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
心理や人間存在についての専門的な内容は、HPの「こころのこと」に載せていきます。



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過去にHPに載せていた文章から

2008年10月13日 | 思うこと
◎高野山でのできごと
春の足音を聞きながら、久しぶりに家族旅行に行きました。京都→高野山→熊野という順路でした。その中でも高野山は、是非とも行ってみたかったところのひとつで、それはなぜか子供の頃から弘法大師、空海さんが好きで小学生の頃に「密教入門」を読んでいたほどに興味をひかれていたからでした。(我ながら変わった子供ですね)

空海・・・そして空海が選んだ地・・・高野山。感慨深くその地へ足を踏み入れると、そこは私のイメージとは趣が異なり、お寺と街が同居した「観光地」の雰囲気を漂わせる独特の空間でした。その雰囲気に少しがっかりしながらも、金剛峰寺、奥の院など空海そのものの足跡を辿ると、さすがにそこは神聖な空気に包まれた精妙な波動の空間で、短い滞在時間ながらもその場の空気を存分に味あわせていただきました。

そして、観光の最後はお決まりのコース、おみやげ屋。できごとはそこで起こりました。
奥の院への参拝途中に白装束のお遍路さんの団体に出くわしましたが、ここでも別のその団体さんがいておみやげ品を選んでいました。私もあれこれと見ていると、その方々は我先にという感じで人を押しのけ、商品を乱雑にあつかって店員さんもあきれるような振る舞いでした。バスの時間もあったのでしょうが、それにしても・・・という感じでした。

私はその光景を目にして、あきれながらも漠然と考えていました。『宗教』『信仰』『信心』・・・って一体なんなのだろう?人は何のために信仰心を持つのだろう?空海さんがほんとうに伝えたかったのは何だったんだろう?・・・などなど色々な思いが頭の中をかけ巡りました。そしてそれらの思いは、しだいにあるひとつのところへと集約していきました。

今も世界で繰り広げられている“宗教戦争”や“経済戦争”そして“すべての戦争”。それは今ここで繰り広げられたこと、その根元にあるものの規模を大きくしただけのものではないだろうか?

そう、それは、“自分さえよければいいとい思い”、“他人のことは関係ないという思い”、“自分とは違うものを認めまいとする思い”、“憎しみ、怒り、ねたみ、嫉妬、不満、咎めの思い”etc・・・。しかし、こういう思いは程度の差こそあれ、気づいていようがいまいが、みんなが心のどこかに持っているものではないのか!だったら、“すべての戦争”は我々ひとりひとりの中(内)から始まっているのではないだろうか?

もしかして、外で起こっているとばかり思っていた“戦争”は、実は自分の内にこそあったものなのかもしれない・・・?!

自分の内に・・・!!

◎人の意識はつながっている
心理学者のユングは語っています。心理学的には、ナチスのヒットラーが台頭したのは、その当時のドイツ人全体の集合意識(人類すべてがつながっていて共有している意識層にユダヤ民族を排斥するような思い)が関与したからではないか。そしてヒットラーは、ただその思いを代表する象徴として存在したのではないかと・・・。

では、集合意識にそんなにも大きな働きがあるのであれば、逆にそこに愛とか調和などの肯定的な思いをインプットしたらいいのではないかということになります。

そのおもしろい実験を大規模で行っているグループがいます。日本でも実践者の多い「TM瞑想」を普及させている研究所が、1974年にアメリカで、その瞑想の実践者が人口の1%以上いる11の都市と立地条件が似通った実践者が1%に満たない11の都市とで犯罪の発生率を比べました。その結果は驚くべきことに、実践者が1%以上いる都市では、犯罪発生率が1年間で平均して8.2%減少していて1%に満たない都市と比べると相対的に16.5%も減少していたのです。

TM瞑想をするしないにかかわらず、深いやすらぎを感じている人が多ければ多いほど、集合意識に働き、より強く良い影響が周りに伝わるということです。研究所ではこの現象を1%効果と呼んでいます。日本でも、これと同じようなことが1953年に「百匹目の猿現象」*として起こっています。

* 宮崎県の幸島という島で一匹のメス猿が泥のついたサツマイモを洗って食べはじめました。すると4年後、同じようにイモを洗う猿が増え、その数がある臨界値を越えるとその行動は群全体だけでなく、遠く離れたまったく関係のない他の場所に生息する猿たちの間にも広がりました。その臨界値を人類学者のライアル・ワトソン博士が便宜上「百匹目」としました。

◎思いは伝わる
また別のこんな実験もあります。
1987年頃サンフランシスコの病院において、心臓発作患者に対する祈りの効果の実験が行われました。患者さんを2つのグル-プに分け、片方には「早く治りますように」と祈り、もう片方には何もしませんでした。その結果、祈りを受けたグループの方が明らかに回復が早かったのです。

さらに、きちんとした実験環境の元で祈りの効果を示す実例は130件以上もあり、その効果は人間だけでなく、細菌、真菌(カビ)、種の発芽やネズミにも影響することがわかっています。

祈りの効果を研究しているひとりで、米国国立衛生研究所のラリー・ドッセー医師は、医療現場において祈りを活用しないことは、手術で有効な治療手段をとらないことに匹敵するとまで言っています。

実は、このような効果を自分の体でわかるように簡単に実験する方法があります。この実験は3人で行った方がより明確にわかります。

まず、
①Aさんに腕を真っ直ぐ前に地面と水平にあげてもらい、Bさんがその腕を上から押し下げます。Aさんは腕が下がらないように力を入れます。Bさんはどれくらいの力で腕が下がったかを覚えておきます。

②Aさんは腕をおろして普通に立ちます。CさんはAさんの前に立ち、Aさんの目を見つめながらポーカーフェイスで(これが大事です)Aさんに30秒ほど憎しみの想いを送ります。(送りにくいでしょうが・・・)

③終わったら、Aさんはまた腕を前に上げて、Bさんが押し下げます。すると最初よりも弱い力で腕が下がるでしょう。

④また②の状態になり、CさんはAさんに今度は、しあわせになってねという幸福の思いをポーカーフェイスで30秒ほど送ります。

そして③と同じに反応を見ます。すると、今度は腕の力が強くなっていることに気づくでしょう。人の体は良い状態になると筋力が強まるのです。O-リングテストもこの原理を応用しています。(ポーカーフェイスが苦手な方は、Aさんに目をつむってもらうか離れたところから想いを送っても良いでしょう。その場合は送る時間を少し長目にして下さい。また、Cさんの役割の人が多ければ多いほど、その効果は強くなります。)

◎個から全へ
こんな簡単な実験でも体感できるように、やはり人の思いは周りに伝わって作用します。一見、とるに足らないと思われるような、人のしあわせを願う祈りや周りの人に対するやさしい(肯定的な)思いも、目には見えなくとも必ずよい影響を与えています。そして、そんな思いをたくさんの人が思えば思うほど集合意識に働きかけ、より大きな規模でより良いことが起こります。データでは、経済動向や地殻変動や交通事故率などにも影響してくるという報告もあります。

人は否定的な思いを意識してのみならず、習慣として癖として知らず知らずのうちに使っています。知らず知らず意識せずに使っていても、周りに広がっていくその影響はまったく同じなのです。

私も人類のひとりとして、この“たったひとり”の思いを大切にしていきたいと思っています。まずはじめに、たった一人の自分自身を大切にしてしあわせを感じながら・・・。

個人的には、みんながしあわせになる根元的な方法のひとつは、これだと考えています。是非、みなさんもご一緒に思いを活用してみませんか。

自分自身のために・・・。 そしてすべてのいのちのために・・・。


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