この記事の①で、植物のことを書くとお伝えしていました。大変遅くなってしまいましたが記していきたいと思います。
まず、最初のエピソードは、ずっと以前に書いた記事だったのですが物語的に書いた文章でしたので、書き直してご紹介しますね。2009年11月初旬に起こった出来事でした。
私は岡山県で生まれてから父の転勤に伴い、すぐに千葉県へと引っ越して3歳まで住んでいました。そして父の死とともに4歳からまた岡山に戻り、それからずっと他県に住んだことがありませんでした。そのため、大人になってから一度他県で暮らしたいと思い立ち、選んだのが神戸でした。
2006年から3年間住みました。神戸でもありがたいことに、関西方面だけでなく関東など遠方のお客様も来て下さって相変わらず忙しかったのですが、さらに岡山でのクライアントさんのフォローと岡山で口コミで聞いた方々が神戸にもお越し下さるようになり、次第に猛烈な忙しさになっていきました。
もうこのような忙しさの中でこれ以上やっていると、完全に寿命が縮まってしまうと感じるぐらいに、すごく疲弊していました(これはこの当時、私の自己管理が成っていなかったことがすべての原因です)。
住んでいた場所は神戸の北区で自然も割りとあるところでしたが、もっと自然が多くて畑もあるところで田舎暮らしをしたいと強く思い、3年住んだ神戸から岡山県の美咲町に引っ越しをしました。
(当初、岡山に戻る気はなく、まったく別なところばかりを探していたのですが、不思議なことが度々起こり、まったく予想だにせず、連れて行かれるように美咲町へ引っ越しました。そこは、35歳の若さで亡くなった私の父の郷里の津山市のすぐ近くで、父方の先祖のお墓も割りと近くにあったのです)
それは、かなり広い畑のある築90年の古民家でした。家をリフォームして、庭は今後ガーデニングをしていくために、庭の整理で木の剪定をしたり、申し訳ないけれど必要のない木は切ろうと思い立ちました。
切るに当たって妻から、『切っていいかどうかを木に聞いてみてね』と言われて、それまでそんな風に意識を向けたことがほとんどありませんでしたので、戸惑いながらもやってみました。
まず1本目の木は、前に住んでいた人が上の方を中途半端に切って見栄えがよくなくなったモミジの木でした。心の中で『切ってもいいですか?』と聞いてみました。・・・けれど、何の反応もありません。
ということは・・・、この木はOKだと感じて(そう決めて)、申し訳ないけど心の中で謝りながら切らせてもらいました。
次には、何の木かわからない、私の背丈の倍近くある根本の方から二本に分かれた枯れかかったような木がありました。後でわかったのは、これは花蘇芳(ハナズオウ)という木でした。
この木も切ろうとして、聞いてみました。すると、モミジの木の時には感じなかった何かを感じるのです。
意識を向けてみて伝わって来たのは、『キラナイデ・・・、キラナイデ・・・』という言葉というか、波動といえばいいのか、そういう感覚が明らかに伝わって来ました。
驚くことに、「木(植物)も、はっきりとメッセージを送って来るんだ」ということがわかった瞬間でした。
聞いてしまったので、、、もう切れません。
この木は、下の方の枝分かれしている小さな枝だけを切って、形を整えて残してあげることにしました。
その夜のこと・・・・・・。
いつものように、2階でベッドのベッドボードにもたれて(※) 庭を背にした状態で、本を読んでいると、なんだか外から、明らかに強く、何かが流れてくるというか、伝わって来るのです。
(※)余談ですが、このベッドの所では、このブログにもどこかに書きましたが、2011年の東日本大震災の1~2ヶ月前に2度ほど、背後に「もう逃れられない身震いするような真っ黒な深い闇」が広がっているのを感じました。ここでくつろいで脳波が下がっている時に、迫り来るものを感じた(拾った)のだと思います。
これは後で気づいたのですが、こうやって結果的に東日本大震災発生を予知的な感覚で拾ったのは、私がそれに巻き込まれないからだと感じました。私が巻き込まれる時には、事前に感じる(拾う)ことはないのだと思います。それは事前に感じると、必ず回避してしまうので、直接的に大きく巻き込まれる時には強く感じないのだと思います。私自身が過去2度大きな怪我をしましたが、その時も事前に察知することなく、青天の霹靂のように起こりました。これは経験からのまったくの私的見解ですが、多くの場合そういうものなんだと確信しています。『災害は忘れた頃にやって来る』という言葉の通りだと思います。
『何だろう?!』と思い意識を向けてみると、すぐにわかったのは『アリガトウ』という感謝の思い、波動でした。
『アリガトウ!アリガトウ!アリガトウ!アリガトウ!アリガトウ!アリガトウ!・・・・・・・・・』と、ものすごくヒシヒシと波が寄せるように伝わってくるのです。
もう外は真っ暗で見えないので、伝わってくるその先を感じてみると、それはあの切らなかった「ハナズオウ」からだとわかりました。
『あ~~、切らなかったことをこんなにも喜んでくれているんだ!』と、植物はこんなにもメッセージを伝えてくることを驚きとともに感じて、私も喜びを感じながらその余韻の中で眠りにつきました。
次の日のこと・・・・・・。
ハナズオウは4月に花をつけて、それが落ちた後、実の小さな枝豆のような豆果(〈とうか〉マメ科の植物に特有の果実)をつけて、秋から冬にかけてそれは黒褐色に熟していきます。
11月でしたから、枯れているのかと思うぐらい黒褐色の豆果がたくさんついていて、剪定の時もおもしろいものがつくんだなあと思っていましたが、朝、庭に出て何となくハナズオウを見てみると、なんと、なんと、かわいいピンク色の花が4~5個咲いていました!! それも、10時間足らずの内にです(◎o◎)
下の画像が実際のものです。(大きな画像がなくなってしまい、小さなもので見にくいのですが)
そして、その翌日にはその花も増えていて、小さな緑の新しい葉っぱが二枚出ていました!
ただただ・・・、驚きでした。
「植物にも思い(意識)がある」ということは、色んな本には書いているので頭ではわかっていましたが、実体験として強烈に気づいた最初の出来事でした。
次のエピソードも美咲町でのことです。その前に、話がかなり脱線しますがお許し下さい。
畑の野菜作りは妻が担当してくれていました。畑は広かったので、その1/4くらいを使っていました。空いている他の1/4の部分は、家のトイレをコンポストトイレ(カナダ製)にしていましたので、ウンチ(堆肥)やオシッコ(液肥)の処理や諸々の手入れは私が毎日していました。
微生物で発酵させるのですが、その環境の管理が大切です。色々使ってみましたが、最終的には「えひめAI-1」(えひめあいいち)という微生物資材が良くて、これを使っていました。サトウキビから採れた精糖蜜を栄養源に、パン酵母・ヨーグルト用乳酸菌・納豆菌を培養した微生物資材です。自分でも作ることが出来るので最後の方は作っていました。
製造元の東洋殖産株式会社のホームページです。→http://www.toyoshokusan.co.jp/business/bus_009.html
オイルを使う暮らしでも配管きれい「えひめAI」を作ってみよう!→https://around-india.com/ehime-ai/
ただ、私が買ったコンポストトイレではタンク内の温度を上げられないので、微生物を十分に活性させるにはちょっと難しいところがありました。それでも、微生物は分解を進めてくれて、臭いは消えませんがあの臭さはなくなり、気にならない状態になりました。それらを畑の1/4の部分に堆肥として埋め、液肥も流していました。この場所は、何年かしてから利用しようと考えていました。
それは昔から言われていることですが、未完熟堆肥で野菜を作ってはダメなのです。昔からある肥壷(こえつぼ)も糞尿をそのまま入れて雨水が入らないように屋根を作って、何年も寝かせて発酵させてから、肥料として与えていました。
奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんもおっしゃっていますが、未完熟堆肥で野菜を作ると野菜に硝酸態窒素がたくさん含まれるようになります。この物質は、多くの病気の根源とも言われている恐ろしいもののようです。
木村さんは2015年にイタリアでスローフード協会が主催した農業関係者の集いに招待された時に、「安心、安全な農業を復活させよう」というスピーチを行った後、多くの農業に従事している外国人の若者に、「日本では硝酸態窒素が多く含まれた野菜をいまだに売っていると聞いているが、なぜ日本人はそんなに無防備なのか?」、「日本の食材は本当に安全なのか?」と吊るし上げを食らったそうです。
この辺りを『「日本農業再生論~〈自然栽培〉革命で日本は世界一になる!」木村秋則、高野誠鮮 共著 講談社』からちょっと引用します。
〈引用開始〉-------------------------------
今から60年ほど前のアメリカで、ある母親が赤ん坊に裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊が口からカニのように泡を吹き、顔が紫色になったかと思うと30分もしないうちに息絶えてしまう悲しい出来事がありました。ブルーベビー症候群と呼ばれるものです。
牛や豚、鶏などの糞尿を肥料として与えたホウレンソウの中に硝酸態窒素が残留していたんです。硝酸態窒素は体内に入るとか硝酸態窒素という有害物質に変わり、血液中のヘモグロビンの活動を阻害するので酸欠を起こし、最悪の場合死に至ってしまう。また、発がん性物質のもとになったり、糖尿病を誘発すると言われている恐ろしいものなんです。
家畜の糞尿は有機栽培でも使われますが、堆肥を十分に完熟させてから施せば問題はありません。しかし未完熟の堆肥を使うと、特に葉ものには硝酸態窒素が残ってしまうので危ないのです。
さらに危ないのは化学肥料を施しすぎた野菜で、要注意です。
このような事件がその後も多発したために、ヨーロッパでは硝酸態窒素に対して厳しい規制があり、 EU の基準値は現在およそ3,000ppm と決められています。それを超える野菜は市場に出してはならない。汚染野菜として扱われるのです。ところが日本にはその基準がなく野放し。農林水産省が不問に付しているからです。
スーパーで売られているチンゲンサイを調べたら硝酸態窒素、いくらあったと思いますか?16,000ppm だよ!米はどうか?最低でも12,000ppm 。高い方は・・・・・・とんでもない数値でした。ここには書けません。皆さん、パニックになってしまうから。
それに比べて自然栽培農家の作った小松菜は、わずか3.4ppm でした。
農薬も問題です。
日本は、農薬の使用量がとりわけ高い。平成22(2010)年までのデータによると上から中国、日本、韓国、オランダ、イタリア、フランスの順で、単位面積あたりの農薬使用量は、アメリカの約7倍もあります。
残留農薬の野菜を食べ続けると体内に蓄積されていって、目まいや吐き気、皮膚のかぶれや発熱を引き起こすなど、人体に悪影響を及ぼすとされています。
日本の食材は世界から見ると信頼度は非常に低く、下の下、問題外。もう日本人だけなの。日本の食材が安全だと思っているのは。
ヨーロッパの知り合いから聞いた話ですが、日本に渡航する際、このようなパンフレットを渡されたそうです。
「日本へ旅行する皆さんへ。日本は農薬の使用量が極めて多いので、旅行した際にはできるだけ野菜を食べないようにして下さい。あなたの健康を害する恐れがあります」
(中略)
平成21(2009)年、アメリカ海洋大気庁(NOAA)が、地球温暖化の新たな原因について発表しました。
NOAAが原因として指摘したのは、農薬や化学肥料、家畜の排泄物などに含まれる亜酸化窒素ガスです。このガスの増加によって、オゾン層の破壊が進み、地球温暖化に拍車をかけているため、早急に排出削減に向けて、これらを使わない栽培を研究開発することが急務であるとホームページに掲載されたのです。
亜酸化窒素ガスは地球温暖化の原因の一つと言われる二酸化炭素の310倍の温室効果があるという驚きの報告もありました。
私は30年ほど前から自然栽培の指導と合わせて農薬や化学肥料の危険性、そして硝酸態窒素の危険性を訴えてきたのですが、耳を傾ける人がほとんどいませんでした。
イタリアで20人の大柄な若者たちに吊るし上げを食らった時も、自分でもとうにわかってることを指摘されたのだからこれほど情けないことはなかった。
震える思いでいたら、一人の若者がさらにこう加えたのです。
「2020年は東京でオリンピックが開催されますね。けれど選手団のために自国の野菜を持っていった方がいいのではないかと、皆で話し合っているんです」
〈引用終わり〉-------------------------------
私たちには、やることがたくさんあります。
それは特に、「(自分たち人間のことだけしか考えない発展、成長という名の洗脳的妄想から抜けだし)いかに自然環境と調和するか」こそ、第一にやるべきことだと感じています。人間的活動はその土台があってからのことだと思います。
自然と調和した状態になって初めて、人間の活動も自然環境とだけでなく、自分自身とも調和した本来のよりよいものとなるのではないでしょうか。
そのための入り口として、まず誰もがやりやすいのは、「自然」に意識を向けて「自然」と触れ合い、繋がることだと思います。
植物も「意識」を持っています。メッセージもしっかりと発します。そして何よりも、「無条件の愛」を持っています。自然の中でリラックスし、この無条件の愛に周波数を合わせられれば、私たちの波動も上がります。
この辺りのことをさらに、私自身のいくつかの実体験を紹介しながらお伝えしていきたいと思います。
つづく