心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

この人の言葉(2)立花大敬さんの言葉

2009年10月26日 | この人の言葉
以前、このブログでも紹介しましたが、私は立花大敬さんという方が好きです。

今日は、この方の言葉を紹介します。

大敬さんは禅の修行を若いときからされていました。その体験から何冊もの本を書かれています。その一冊の中の文章です。

『さて、つつしんで参玄(道に参ずる)人に申しあげます。
(禅)は勉強ではありません。技術でもありません。知力でも能力でもありません。
必要なのはただひとつの覚悟です。
<自分を殺し、人を生かす>、
この覚悟がすべてです。それさえあれば、必要なものは必要なときに必ずやってくる、あるいは自らのうちから湧き出してきます。知力でも能力でも体力でもそうなのです。
これをどうぞ、お忘れなく。』

<自分を殺す>とは、小欲を殺して、大欲に生きることだと思います。

小さな自分に執着しているのではなく、もっと大きな視点で誰かのために生きるときに、人はほんとうに強くなります。そうすれば、自分という枠がはずれ、自分の限界を超えて、どんな環境の中でも、がんばれるようになるのだと思います。

私も、サラリーマンをしている頃、そのような体験をしたことがありますから、すこしだけその感覚がわかります。

このような意味で、自分を殺して大欲に生きた方が、マザー・テレサです。マザーは自分のためにではなく、貧しい人々のために彼女の大欲である「愛」を示すために生きられました。マザーも私が好きな、尊敬する方の一人です。

このような境地になるには、二つの入り口があると感じます。

ひとつは、文字どおり、自分を殺して自分を無くし切って、覚悟を決めて完全に人のために没頭すること。
もうひとつは、まず自分を愛すること。そして、その自分を愛するエネルギーで周りの人を照らし、生かしてゆくこと。

私は個人的には、後者のやり方が完全に出来るようになりたいなあとこころから思っています。


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今までの時代、これからの時代

2009年10月21日 | 思うこと
田舎に引っ越してきたときに、電気工事をしてもらう50代後半のおじさんが、お客さんである妻の話も聞こうとせずに、「女が何を言っている」という感じで、勝手に取り付ける電気製品を決めようとしていました。

都会でもそうですが、地方の方が昔ながらの「男尊女卑」の思想が強いように感じます。

仏教や神道などでも女性は不浄なものと扱われていました。これは、女性の力を抑え男性が権力を握るために、不浄というレッテルを貼ったとしか思えません。こうやって、今までの時代は男性主導の社会でした。

でも、人間は女性から生まれてくるのですから、その女性を下と見なす社会は、自分自身の存在を否定しているのと同じということを多くの男性がわかっていません。

今の若い女性が男性っぽく振る舞うのは、男尊女卑を生きてきた彼女らの母親や祖母たちの抑圧された生き方を見てきた世代の反発、反動のようにも感じます。そうやって、今度は自分たちが同年代の男性を支配しコントロールしようとしているように見えるのです。

これからの時代は、女性が本来の力を発揮して、反動としてのコントロールではなく、自然な形で元気にしあわせにならなければなりません。妻がしあわせになると、家族として夫もしあわせを感じますし、特に母がしあわせそうにしていると、子供はそれだけでもううれしいものなのです。

子供が、安心を感じながら素直に育てば、次の世代の日本は自然に安定したよい国となることでしょう。


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この人の言葉(1)パッチ・アダムスさんの言葉

2009年10月13日 | この人の言葉
これから気が向いたときに、私の心に響いた言葉を紹介していきたいと思います。

今日は、この人の言葉を紹介します。

映画にもなりましたが、パッチ・アダムスというお医者さんです。

お金儲け優先の医療のあり方に疑問を持ち、愛とユーモアを根底において、人に優しい医療を目指して、アメリカで診療費無料の治療にあたられています。

質問を投げかけられると、パッチ・アダムスさんはこう質問を切り返すことがあったそうです。

「君の問題は何?」
    ↓
「それがなくなるとほんとうにうれしい?」
    ↓
「では、その問題をなくすためにあなたは何かした?」

パッチさんは、『「したい」って言ってるうちは何も起こらない、夢を実現するために必要なのは「する」って言うことなんだよ』といわれます。

う~ん。み、耳が痛い f(^_^;)

私にも、仕事での夢、プライベートの夢、社会全体への夢など色んな夢や思いがあります。でも、明日があるからと行動を遅らすことがよくあります。

「そうなったらいいな」から「そうしよう」に変えて、力を温存しようとせずに出し切って進んでゆかないと・・・と思っています。


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好かれようとすると

2009年10月09日 | ひとりごと
不思議なことに、人から好かれようとすると、うまく好きになってもらえない。

好かれなくてもいいやと、周りを気にせずに、ただありのままの自分でいようとすると、なぜか人は好いてくれる。

人は、人の不自然さや思惑には、無意識のうちでも敏感に反応する。

それは、自分が傷つかないようにするために、自分を傷つけない信頼できる人を選ぼうとするからである。


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生き方

2009年10月02日 | この人の言葉
神戸に住んでいる頃、テレビを見ていて青山繁晴さんというコメンテーターを知りました。社会情勢をその人なりの着眼点でわかりやすく話す人だなあと時々聞いていました。

今日ネットを見ていて、関西圏を離れて久しぶりに動画でこの人のお話を聞きました。そこで改めて、どのような人なのか興味を持ち、少し検索してみました。

深い部分でどのような流れをくんできている方なのかはわかりませんでしたが、あるサイトのプロフィールで「日本を背負う若者へのメッセージ」という一文があり、純粋にいい表現だなあと感銘を受けましたので、載せてみます。

『相手と向き合うとき、その相手の眼の中、心の中、魂の中に宿る、そのひとがいちばん深く願っていること、その願いと、そのひとの一番良いところに、さらりと真っすぐ向き合うようにしてほしい。そうすれば、考え方や生き方がどれほど違っていても、そのひとのことが、あぁ分かるなぁと感じることができます。それが積み重なっていけば、自分のためだけに生きるのではなく他人のために生きよう、そしていずれは公のために生きようと思うようになると信じるのです。まずは相手の眼の奥、相手の心の中、そのひとの一番根っこの願いに、ちょっとだけでも触るような生き方をしてほしいと思います。』


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