前回の記事で書きました、私の中に気づかずにあった社会人になってからの男性社会(資本主義社会)での傷ついていた部分を癒しました。今回はそのあたりのことから感じていることをちょっと書きます。
ただし、私がいた会社が私に何かひどいことをした訳ではありません。ただ、私の所に来て下さるクライアントさんは、ほとんどが女性ですが、女性を診させて頂くことからも父親や兄弟や夫などの男性について、その役割や現代の男性の性質がよくわかるようになりました。トラウマが故に、男性社会での多くの男性たち自身の様々な対応が、心からの思いやりや優しさを含めなくなっていることがよく観えるようになりました。わかって観えてくることで、私の中でオブラートにかけていた(ある意味洗脳されていた)私自身の思いに気づきましたので、少し表現したいと思いました。
自分を癒すに当たって、まず、その頃の一番思いが残っていると感じる自分をイメージしてみようとしました。なんとなく22,23歳頃の会社にいる自分が出てきたので、その自分を客観的に見るイメージをしました。(客観視することがとても大切です)
その時の自分に近づいて手に触れてあげると、色んな出来事はありましたが、その自分からは会社への怒りなどはなく、とにかくここが重苦しくてしんどいと思っているのを感じました。仕事は給料をもらっているので、厳しさの中でも一生懸命に働くのは、まったく当たり前のことです。しかし、そこに心からの思いやりや心遣いなどの「愛」がないと、知らないうちに、心はどこかで必ず傷ついてしまいます。その時の自分からは、その中でも「何とか頑張ってやらなければならない」、「弱音を吐いてはいけない」という思いで、100%以上の力を出して一人で頑張っている思いが伝わってきました。ただただそれをわかってあげました。
そして、その若い頃の自分とまったく同じ経験をしてきたのは今の自分だけなので、「その思いがよくわかるよ。とにかくたった一人でよく頑張ってきたね」という感じで、その頃の自分の思いに共感して、言葉をかけてあげました。一番心に入ってくる(入っていく)言葉は、「たった一人でよく頑張ってきたね」というフレーズでした。
私の母が、とにかく頑張って一人で何とかしようとする人だと私は感じていたので、小さい頃からそんな感じの母を見てきていて、私の脳がモデルとしてインプットしたものは、「何かが起こっても、とにかく自分一人で、出来るだけ何とかしないといけない」という思い、観念でした。そういう自分でしたので、そのフレーズがピンポイントで心に響くものだったのです。
今まで、色んな小さい頃のチャイルドを癒していった中で、その時々に持った観念や抑圧してきた感情を解放して、生まれ直したように生きることが楽になりましたが、こんなところに、大人の自分が「一人で頑張らないといけない」という観念を持ったままでいたことに気づきました。(「一人で何とか頑張る」ことは大切なことですが、例えば、これをたくさん持っていると、周りの人にも無意識のうちに、過剰に「とにかく頑張ること」を要求してしまうようになってしまいます。人間に対する基本原則は、大人でも子供でも、まずはじめに、その人(その子)を受け入れるということなのです。まずそれがないと、「認められるための無理をした頑張り」になってしまいます)
そして、無理をして頑張っていたこの頃の自分を抱きしめて、元々一人の自分なので、今の自分がわかってあげることが出来てもう一人ではないから、今の私の胸のあたりに納めて一体にしてあげました。(これが統合です)
このチャイルド(大人の自分ですがこの自分もインナーチャイルドなのです)を癒すと気持ちよく、体がふ~っと楽になり、目を開けた時に、なんとなく新しい自分になったような感じもしました。
それから、今だからわかりますが、社長や上司たちも会社の人たちはみんな、利潤の追求が資本主義の目的ですから、とにかく業績を上げるために、認められるために、必死だったのだと思います。そして、この人たちも、例に漏れず幼少期からの親との関係で傷ついてきているのです(実は、傷ついていない人は一人もいません)。特に、男性は子供の頃から泣いてはいけないと感情を抑えることを教育されてきましたので、知らず知らずのうちに抑圧してきた感情は、女性と比べるとかなりのものがあると思います。
でも、子供の頃から、父親(男性)から「社会とはそんなものだ」ということもインプットされてきているので、てっきり「それが普通だ」と思い込んできました(これが洗脳です)。しんどいと感じてしまったら、前に進めなくなるので、社会の中では感じて、自分の思いに気づいてしまう(気づかれる)と困るのです。
ですから、今の男性主体の男性社会は、トラウマの上に乗った社会といえると思います。
しかし、本来の理想的な社会は、自分の思いがわかって自分が“心からほんとうに”したいことをしていく社会なのではないかと感じるのです。その中では、当然やらなければならないことも出てきますが、それはあくまで自分の心の深いところでしてもいいと許容できる範疇でのことです。
私は、人間が『心からほんとうにしたい』と思うその思いは、自分の魂の中に刻まれている「良心」に沿ったものだと感じています。
自分の心からの思いを感じて生きられないと、良心に触れられないので、資本主義の利潤追求の原則により社会は、「今だけ、自分だけ、お金だけ」の我欲でしかない世界にどんどんと向かって行ってしまいます。今の世の中は、かなりそのようになってしまっている部分がありますが、我々はここから、自然の一部として生かされている生き物として、人と自然と共生して生きていくというその役割を果たさなければなりません。また、それを果たさなければ、自然あるいは地球に淘汰されていくしかなくなるのだと強く感じます。
従来の男性社会・資本主義がもう形を変えなければならない時が来ているのだと感じます。
あなたが心からほんとうにしたいことがわかって、ほんとうの自分を生きられますことをお祈りいたします。
ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
ただし、私がいた会社が私に何かひどいことをした訳ではありません。ただ、私の所に来て下さるクライアントさんは、ほとんどが女性ですが、女性を診させて頂くことからも父親や兄弟や夫などの男性について、その役割や現代の男性の性質がよくわかるようになりました。トラウマが故に、男性社会での多くの男性たち自身の様々な対応が、心からの思いやりや優しさを含めなくなっていることがよく観えるようになりました。わかって観えてくることで、私の中でオブラートにかけていた(ある意味洗脳されていた)私自身の思いに気づきましたので、少し表現したいと思いました。
自分を癒すに当たって、まず、その頃の一番思いが残っていると感じる自分をイメージしてみようとしました。なんとなく22,23歳頃の会社にいる自分が出てきたので、その自分を客観的に見るイメージをしました。(客観視することがとても大切です)
その時の自分に近づいて手に触れてあげると、色んな出来事はありましたが、その自分からは会社への怒りなどはなく、とにかくここが重苦しくてしんどいと思っているのを感じました。仕事は給料をもらっているので、厳しさの中でも一生懸命に働くのは、まったく当たり前のことです。しかし、そこに心からの思いやりや心遣いなどの「愛」がないと、知らないうちに、心はどこかで必ず傷ついてしまいます。その時の自分からは、その中でも「何とか頑張ってやらなければならない」、「弱音を吐いてはいけない」という思いで、100%以上の力を出して一人で頑張っている思いが伝わってきました。ただただそれをわかってあげました。
そして、その若い頃の自分とまったく同じ経験をしてきたのは今の自分だけなので、「その思いがよくわかるよ。とにかくたった一人でよく頑張ってきたね」という感じで、その頃の自分の思いに共感して、言葉をかけてあげました。一番心に入ってくる(入っていく)言葉は、「たった一人でよく頑張ってきたね」というフレーズでした。
私の母が、とにかく頑張って一人で何とかしようとする人だと私は感じていたので、小さい頃からそんな感じの母を見てきていて、私の脳がモデルとしてインプットしたものは、「何かが起こっても、とにかく自分一人で、出来るだけ何とかしないといけない」という思い、観念でした。そういう自分でしたので、そのフレーズがピンポイントで心に響くものだったのです。
今まで、色んな小さい頃のチャイルドを癒していった中で、その時々に持った観念や抑圧してきた感情を解放して、生まれ直したように生きることが楽になりましたが、こんなところに、大人の自分が「一人で頑張らないといけない」という観念を持ったままでいたことに気づきました。(「一人で何とか頑張る」ことは大切なことですが、例えば、これをたくさん持っていると、周りの人にも無意識のうちに、過剰に「とにかく頑張ること」を要求してしまうようになってしまいます。人間に対する基本原則は、大人でも子供でも、まずはじめに、その人(その子)を受け入れるということなのです。まずそれがないと、「認められるための無理をした頑張り」になってしまいます)
そして、無理をして頑張っていたこの頃の自分を抱きしめて、元々一人の自分なので、今の自分がわかってあげることが出来てもう一人ではないから、今の私の胸のあたりに納めて一体にしてあげました。(これが統合です)
このチャイルド(大人の自分ですがこの自分もインナーチャイルドなのです)を癒すと気持ちよく、体がふ~っと楽になり、目を開けた時に、なんとなく新しい自分になったような感じもしました。
それから、今だからわかりますが、社長や上司たちも会社の人たちはみんな、利潤の追求が資本主義の目的ですから、とにかく業績を上げるために、認められるために、必死だったのだと思います。そして、この人たちも、例に漏れず幼少期からの親との関係で傷ついてきているのです(実は、傷ついていない人は一人もいません)。特に、男性は子供の頃から泣いてはいけないと感情を抑えることを教育されてきましたので、知らず知らずのうちに抑圧してきた感情は、女性と比べるとかなりのものがあると思います。
でも、子供の頃から、父親(男性)から「社会とはそんなものだ」ということもインプットされてきているので、てっきり「それが普通だ」と思い込んできました(これが洗脳です)。しんどいと感じてしまったら、前に進めなくなるので、社会の中では感じて、自分の思いに気づいてしまう(気づかれる)と困るのです。
ですから、今の男性主体の男性社会は、トラウマの上に乗った社会といえると思います。
しかし、本来の理想的な社会は、自分の思いがわかって自分が“心からほんとうに”したいことをしていく社会なのではないかと感じるのです。その中では、当然やらなければならないことも出てきますが、それはあくまで自分の心の深いところでしてもいいと許容できる範疇でのことです。
私は、人間が『心からほんとうにしたい』と思うその思いは、自分の魂の中に刻まれている「良心」に沿ったものだと感じています。
自分の心からの思いを感じて生きられないと、良心に触れられないので、資本主義の利潤追求の原則により社会は、「今だけ、自分だけ、お金だけ」の我欲でしかない世界にどんどんと向かって行ってしまいます。今の世の中は、かなりそのようになってしまっている部分がありますが、我々はここから、自然の一部として生かされている生き物として、人と自然と共生して生きていくというその役割を果たさなければなりません。また、それを果たさなければ、自然あるいは地球に淘汰されていくしかなくなるのだと強く感じます。
従来の男性社会・資本主義がもう形を変えなければならない時が来ているのだと感じます。
あなたが心からほんとうにしたいことがわかって、ほんとうの自分を生きられますことをお祈りいたします。
ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com