大変久しぶりの投稿になります。私は日々穏やかに過ごしています。
今日でセラピストの仕事を始めてから丸25年が経ちました。25周年の記念日となりました。
私にとって元々、周りの人に対するケアや癒しというのはまるで趣味のように自然に行っていたことでしたので、仕事としてこのような形で行うことは考えたことがありませんでした。今こうして25周年を迎えて感慨深く、また不思議な感覚を感じています。
この年月、驚くほどたくさんの方々にセッションを受けて頂きました。それにより、それまでは考えも及ばなかったり、見ること感じることも出来なかった様々なことが手に取るようによくわかるようになりました。特に人の内側を感じることにおいてはそれが顕著になりました。
セッションを受けて下さいました皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
今、時代は大きな転換期へと入りました。一つの側面として簡単に言いますと、第二次大戦後のシステムが壊れて新しいシステムが立ち上がる時を迎えたということです。そのために、急速に多岐にわたる様々なものが大きく形を変えていくことになるでしょう。
長年続いてきた流れが大きく転換する時には、人間の心のことでいいますと、心の奥に隠していたものに焦点が当たりそれが浮き上がってきてしまいます。それは一言で言うと「不安と怖れ」という感情です。この「不安と怖れ」は誰をも心の内側に隠し持っています。そしてこれは「トラウマ(心が傷つく体験)」から誘発された(発生した)感情です。
この感情により、自然な生物学的反応によって生存本能がONになります。そうすると、「不安と怖れ」を感じないように、自分の身を守ることが生きるための大前提になってしまいます。自分でも気がつかないうちに、とにかく心が不安にならないようにするための思考にはまり、そのための行動パターンを取るようになります。
これが世界にいじめや差別、犯罪、争い、しいては戦争が存在する根本原因です。
この人の心の内側に巣くっている(ただ体験して統合する予定のはずだった)「不安と怖れ」を癒し、解放していくものは、それとは対極に位置する感情である「深い安心感」です。
「深い安心感」は、自分の内側にある見たくないもの、否定したいもの、認めたくないもの、闇と感じるもの、悪と感じるもの、そのすべてをありのまま受け入れた時、そう、自分自身のありのまますべてを無条件に受け入れた時に、不思議に自然に心の奥底から湧き上がってきます。
そしてこの「深い安心感」を一人でも多くの人が感じられれば感じられるほど、私たち人類が共有する集合意識にそれが浸透(蓄積)していって、それがある一定数を超えると、他の人々が何もしないのに自然に集合意識にある「深い安心感」にアクセスして、心の内にそれが芽生え始めます。というか、元々人間の心の奥底にあったものなので発露すると言った方がいいでしょう。
心理学者のユングさんが言われてるように、人間の意識というのはそのように奥底で繋がり合って共有しているのです。私はそれを今までのセッション現場の中で実体験として、たくさん垣間見させて頂いてきました。
クライアントさんが自分のすべてをありのまま受け入れ「深い安心感」を感じていくと、長年会っても話してもいなかった絶縁状態の親から急に連絡があり、その親がよりよく変わってしまっていたり、そばにいる子どもや家族、パートナーがよりよく変わってしまったという実例は枚挙にいとまがありません。
こういった実例をたくさん見させて頂いてきたことで私は、これから世界を本当の意味で変え救っていくものは、一人一人の「深い安心感」の発露(同時に過剰に働いている生存本能をOFFにすること)だと確信しています。
私は人がこの「深い安心感」を発露してもらうためのサポートを長年させて頂いてきました。そしてこれからも、それを粛々とさせて頂こうと思っています。それが私が生まれてきた一つの目的だと感じています。
人と社会、日本と世界、地球全体がよりよくなり、すべての生命が調和し共生した地上天国が実現されますように。
ホリスティック・セラピー研究所 https://holistic-ti.com