心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

トイレそうじ

2008年07月24日 | 自分の体験からの気づき
本屋で立ち読みをしていると、ある本にトイレ掃除のことが書かれていました。

この著者は、素手でトイレ掃除をすると運気が上がったり、いいことがあるというがなぜよいかというと、「汚いものを認める」からそのような効果が出てくるのだとおっしゃっていました。

実は、私にもトイレ掃除に関しての劇的な体験があります。

私が若い頃、まだトイレ掃除がいいなんていわれていない頃だったと思いますが、お家のクリーニングを専門にする某会社のアルバイトをしたことがあります。

あるお家に行き、そこのトイレ掃除をまかされました。この時には、当然素手ではありませんでしたが、わりと汚れている水洗便器を掃除しました。

専門の会社ですから、扱っている洗剤が一般のものよりも強いので、みるみるきれいになって行くのですが、それでもとれない便器の奥や端の頑固な汚れは、目の細かいサンドペーパーなどできれいにするのです。

私は、物事をまじめに没頭してする職人タイプですので、かなり時間をかけて、マニュアルではなくて自分自身が納得するまで見えないところまで、とことんぴっかぴかにしていました。

そうすると、思いもしなかったことに、なんだかだんだん心が不思議な感じで高揚してくるのです。表現が難しいのですが、うれしいような楽しいような、心の奥がぶわ~っと光りながら広がってゆくような感じでした。

あまりにも、意外な反応が私の心の中で勝手に湧き上がってきたので、たいへん驚いたことを今でもよく覚えています。

この私の実体験からの感覚で、トイレ掃除がなぜよいのかを説明させていただくとすれば、私の場合は「汚いものを認める」というのは以前からわりと認められていたと思うのでその感覚は少しだけで、それは「汚いものを無になって、ただ一生懸命にきれいにする」ことがとてもいいのだと感じました。

昔から仏教では、家の中の色々なところにも神仏がおられるといいますが、トイレの神仏は、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)という仏様だそうです。

変な表現になりますが、私のトイレ掃除での劇的な体験は、無心に一生懸命向き合うことで、そこにおられる仏様が持たれているきれいな光が心の奥に入って来たと表現するのが一番ぴったりとくるなあと思っています。


ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
コメント
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