(1)、(2)は数年前にHPに載せていたものでしたが、今回はリアルタイムに書いています。
バクスター博士は、植物を使った同様の実験で有名です。また機会があればその内容を紹介していきたいと思います。
私も人の意識に関しては、間接的な体験をいくつかしています。それは心理療法のセッションの中での出来事でした。
ある人は子供の頃からずっと愛情をかけてくれなかった母親に持っていた感情をたくさん解放していくと、自然にあれだけ憎いと思っていた母親のことがほんとうは好きだったことがわかり、心から許すことが出来て帰ってゆかれました。
数日してから、その人から驚いた感じで電話があり、『こんなことがあるのでしょうか。家に来ることなどほとんどない母親が急に家に来て、突然に「今までずっと大事にしてあげられなくてすまなかった」と頭を下げてくれたのです』とお伝え下さいました。
またある人は、セッションの中で、まったく愛情をくれなかった母親を同じような感じで許すことが出来てから数日後、『もう何年も話していなかった母親から突然電話がかかってきて「お前今まですまなかった。これから一生かけて償うから」といわれたんです』ととても興奮して知らせてくれました。
ちょっと違った感じでは、嫁姑の仲がかなり悪いお嫁さんが、セッションの中で姑との関係が出てきてその姑さんへのため込んできた思いを解放していくと、自然にこの人も大変でかわいそうな人だったんだと思うことが出来て帰られてから、『なんとあれだけ仲の悪かった姑がこれをあげるよと、100万円くれたんですよ』とだいぶたってから教えてくれました。
実は、このような例が他にもいくつかあるのです。
それらの中には、相手の人を許せたのでその人と話している話し方が自然にやさしくなって、その雰囲気が伝わって相手の対応が変わったという人もいるとも思いますが、そんなに話していないのに突然にそういわれたという人もおられます。
このことも、ユングの集合意識という概念からも説明がつくと思います。ある人が他の人に強く持った思いは、距離は関係なくまったく接触していなくても集合意識から伝わってその人に届くとユングは主張しています。
これについて私の直接的な実体験では、これは多くの人が経験していると思いますが、しばらく来られていないクライアントさんや気づいてみるとかなり長く来られていないクライアントさんがふと気になる時があります。あの人はどうしているのだろうか、お元気にされているのだろうかと思っていると、かなりの確率でその人からメールが来たり、電話がかかってきたりします。
ある時などは、突然クライアントのある人のイメージが頻繁に浮かんできて、何でこの人が急に浮かんでくるのだろうかと思っていると、数日中に必ずその人から連絡が来ます。
このようなことをユングは共時性(シンクロニシティ)と表現していますが、意識が伝搬して相手の人に伝わっていっているのです。
とても変わった体験では、初めて大勢の前で講演会をした日の夜に、とりあえず無事に終わり、今日はよかったなあと寝る前にほってしていると、周りに何人もの人がいて私の方に意識を向けている感じが、その日の余韻としてではなくとてもリアルに感じられてびっくりしました。
初めてのことなので、なんだこの感じは、この人たちは誰だろうと、探ってみると、今日講演会を聞いてくれた人たちのような感じがしました。
コンサートで大勢の人の前に立つことの多い妻に、こんな感じがするんだと伝えてみると、「それってよくあるわ。今日の話はよかったなあと思い出してくれている人の思いが来ているのよ」といいました。
「ああ、やっぱりそうか」と、とても不思議だけど、こんな風なこともあるのだなあと実感した出来事でした。
スピリチュアル的な表現をすれば、これが生き霊なのでしょう。私が好きな表現では、人の意識。意識のエネルギーです。
セッションではいつもお話しますが、「感情は見えないですがそこにちゃんと存在する物質的なものなのです。見えないから半物質といえますね」といいます。だから、解放しなければいつまでもそこに残り続けるし、解放すると完全に消えてなくなるのです。
人の意識や思いはエネルギーです。見えないですが、そこにはっきりと存在しているのです。そしてそれは、時間や空間にも関係なく、あらゆる方向へと広げてゆくことが出来るものなのです。
つづく
ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
心理や人間存在についての専門的な内容は、HPの「こころのこと」に載せていきます。
バクスター博士は、植物を使った同様の実験で有名です。また機会があればその内容を紹介していきたいと思います。
私も人の意識に関しては、間接的な体験をいくつかしています。それは心理療法のセッションの中での出来事でした。
ある人は子供の頃からずっと愛情をかけてくれなかった母親に持っていた感情をたくさん解放していくと、自然にあれだけ憎いと思っていた母親のことがほんとうは好きだったことがわかり、心から許すことが出来て帰ってゆかれました。
数日してから、その人から驚いた感じで電話があり、『こんなことがあるのでしょうか。家に来ることなどほとんどない母親が急に家に来て、突然に「今までずっと大事にしてあげられなくてすまなかった」と頭を下げてくれたのです』とお伝え下さいました。
またある人は、セッションの中で、まったく愛情をくれなかった母親を同じような感じで許すことが出来てから数日後、『もう何年も話していなかった母親から突然電話がかかってきて「お前今まですまなかった。これから一生かけて償うから」といわれたんです』ととても興奮して知らせてくれました。
ちょっと違った感じでは、嫁姑の仲がかなり悪いお嫁さんが、セッションの中で姑との関係が出てきてその姑さんへのため込んできた思いを解放していくと、自然にこの人も大変でかわいそうな人だったんだと思うことが出来て帰られてから、『なんとあれだけ仲の悪かった姑がこれをあげるよと、100万円くれたんですよ』とだいぶたってから教えてくれました。
実は、このような例が他にもいくつかあるのです。
それらの中には、相手の人を許せたのでその人と話している話し方が自然にやさしくなって、その雰囲気が伝わって相手の対応が変わったという人もいるとも思いますが、そんなに話していないのに突然にそういわれたという人もおられます。
このことも、ユングの集合意識という概念からも説明がつくと思います。ある人が他の人に強く持った思いは、距離は関係なくまったく接触していなくても集合意識から伝わってその人に届くとユングは主張しています。
これについて私の直接的な実体験では、これは多くの人が経験していると思いますが、しばらく来られていないクライアントさんや気づいてみるとかなり長く来られていないクライアントさんがふと気になる時があります。あの人はどうしているのだろうか、お元気にされているのだろうかと思っていると、かなりの確率でその人からメールが来たり、電話がかかってきたりします。
ある時などは、突然クライアントのある人のイメージが頻繁に浮かんできて、何でこの人が急に浮かんでくるのだろうかと思っていると、数日中に必ずその人から連絡が来ます。
このようなことをユングは共時性(シンクロニシティ)と表現していますが、意識が伝搬して相手の人に伝わっていっているのです。
とても変わった体験では、初めて大勢の前で講演会をした日の夜に、とりあえず無事に終わり、今日はよかったなあと寝る前にほってしていると、周りに何人もの人がいて私の方に意識を向けている感じが、その日の余韻としてではなくとてもリアルに感じられてびっくりしました。
初めてのことなので、なんだこの感じは、この人たちは誰だろうと、探ってみると、今日講演会を聞いてくれた人たちのような感じがしました。
コンサートで大勢の人の前に立つことの多い妻に、こんな感じがするんだと伝えてみると、「それってよくあるわ。今日の話はよかったなあと思い出してくれている人の思いが来ているのよ」といいました。
「ああ、やっぱりそうか」と、とても不思議だけど、こんな風なこともあるのだなあと実感した出来事でした。
スピリチュアル的な表現をすれば、これが生き霊なのでしょう。私が好きな表現では、人の意識。意識のエネルギーです。
セッションではいつもお話しますが、「感情は見えないですがそこにちゃんと存在する物質的なものなのです。見えないから半物質といえますね」といいます。だから、解放しなければいつまでもそこに残り続けるし、解放すると完全に消えてなくなるのです。
人の意識や思いはエネルギーです。見えないですが、そこにはっきりと存在しているのです。そしてそれは、時間や空間にも関係なく、あらゆる方向へと広げてゆくことが出来るものなのです。
つづく
ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com
心理や人間存在についての専門的な内容は、HPの「こころのこと」に載せていきます。