私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「理想の女」

2005-12-12 22:34:55 | 映画(ら・わ行)
オスカー・ワイルドの原作を映画化、1930年代のイタリアの社交界を舞台に描く。出演はスカーレット・ヨハンソン。監督はマイク・バーカー

正直言って、今ひとつ心に響かなかった。セレブの日常に興味がないせいなのか、知らないけれど、前半の淡々としたテンポがどうも物足りない。

一応、ストーリー自体は意外な展開やどんでん返しがあったりして、楽しめるものに仕上がっている。ラストの方もなかなか気がきいていて、つくりはうまい。理想の女という、原題の意味合いがうまく使われていると感じた。

しかし、これを言ってしまったら元も子もないのだけど、「だから何」という気もしないではない。つくりはうまいけど、めちゃくちゃ目新しいわけでもなく、カタルシスがあるわけでもない。
早い話、地味なのだ。舞台設定は非常に華やかなのだけど。

というわけで、個人的には可もなく不可もない映画というところである。

評価:★★★(満点は★★★★★)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「SAYURI」 | トップ | 『奔馬 豊饒の海(二)』三... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(ら・わ行)」カテゴリの最新記事