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イラク戦争批判の元米大佐 全基地撤去を主張

2008年05月12日 | スクラップ








 【沖縄】


 外交官だった2003年3月、開戦直前のイラク戦争に反対して辞表を提出し、ブッシュ政権の誤りを指摘した元米陸軍大佐のアン・ライトさん(61)を招いた講演会「イラク戦争NO!を言いつづけて」(同実行委員会主催)が11日夜、沖縄市のくすぬち平和文化館で行われた。ライトさんはイラク戦争をした米国を批判し、海外に駐留している米軍基地の全面撤去を主張した。


  ライトさんは現在、世界各地の米軍基地内外で起こる性犯罪などの問題を訴える活動に取り組んでいる。


  講演でライトさんは「(イラク戦争では)大量破壊兵器がないにもかかわらず、先制攻撃、侵略戦争をしたことは間違っていた。世界を安全にでなく、ますます危険なものにしようとしている米政府の政策に納得できず辞職した。戦争をしないために、米国にこそ憲法9条は必要だ。今の米軍は自衛の戦争でなく、侵略する戦争をしており、そのための米軍基地はすべて米本土に戻すべきだ」と訴えた。


  また「沖縄だけでなく、イタリアでも、八臼別(北海道)でも米軍基地への粘り強い反対があり、米軍は世界中の基地を全部引き揚げるべきだ」と指摘し、「ただ政府に従うのでなく、間違っていることは指摘するのが真の愛国者。反対の声を上げることで世界に伝わる」と述べ、草の根レベルの活動やマスコミの重要性を訴えた。


  米軍の性犯罪については「元陸軍将校として沖縄女性への性犯罪に心からおわび申し上げたい。米軍内でも、陸軍の女性兵士の3人に1人が性的暴行を受ける現状があり、軍は性犯罪について必要な措置を取らないばかりか、隠ぺいしている可能性がある。外国で性犯罪を起こした兵士は全米の性犯罪者リストに加えるよう要求してもらいたい」などと訴えた。

 

 

 

 

 

琉球新報 2008年5月12日




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