長岡京市観光協会のブログ

長岡京市の出来事を紹介します。

「長岡京はどこにありますか?」

2016年08月21日 | 日記
観光協会では、つぎのような質問をよくいただきます。

「長岡京はどこにありますか?」

そこでおこたえするのが、長岡京の都の中心は向日市なんです、ということ。

長岡京市も、その名のとおり長岡京なのですが、

市場があったところになり、都人で賑わっていました。

帝が政務を行った大極殿は向日市鶏冠井町だと考えられています。

けれども、JR長岡京駅西口すぐには、

「長岡京発見の碑」という石碑が立っています。



これはどういうことでしょう?

秘密は、長岡京の発見者、中山修一先生にありました。

石碑のあたりは、もともと中山修一先生の土地でした。

戦後、ここに引っ越してきて、

このあたりの畑は間隔が長いなあ、と思ったそうです。

もともとは農家だった先生は、畑の大きさが骨身にしみていたのですね。

以前住んでいたところよりも、どうも畑が長いぞ、と気づいたのです。

そこから、ピンとひらめいたのです。

これは、正式な都であることを示す「条坊制」の名残りではないか…?と。

それまで、長岡京は「条里制」だと考えられてきました。

条里制は間隔が短く、仮の都であることを示します。

長岡京は10年しか存在しなかったため、

正式でない条里制の未完の都だと考えられてきました。

そうではない、長岡京は仮の都なんかじゃない、

条坊制の本格的な都だったのだ―――

そこから、生涯をかけて長岡京の発掘に携わり、

見事長岡京の実在を証明しました。

いまは、長岡京の実在は当たり前の事実になって、

教科書にも載っていますね。

大発見にいたる信念は、長岡京市のこの場所から生まれました。

きっかけは、この土地から――ということで、石碑が立っています。

※長岡京跡についてはこちらもどうぞ(向日市HP)