7月12日、長岡京市埋蔵文化財センターが
第59回文化財講演会を催しました。
今回のテーマは「幻の靹岡廃寺に迫る」で
暑い中、多くの方々が参加され、熱心に
聞き入っていました。
靹岡廃寺は、7世紀~8世紀半頃の創建とされています。
昨年、埋蔵文化財センターの調査したところ、
大量の瓦が出土したそうです。
靹岡廃寺は出土した瓦の特徴から、飛鳥時代末から、
長岡京期、そして嵯峨朝頃まで存続したと考えられています。
当初は豪族(田辺氏)の氏寺でしたが、長岡京期には
その頃すでに存在した丹波街道と西国街道の交わる要所に
位置していたこともあり、官寺化され政治利用されるように
なったそうです。
これまであまり知る事のできなかった
靹岡廃寺を紐解く、大変興味深い講演会でした。
鞆岡廃寺推定域から出土した瓦は
市埋蔵文化財センターでを展示されています
展示している瓦には軒丸瓦・軒平瓦・鬼瓦・文字瓦があり、
地元の方が採集された寄贈品も多くあります。
展示期間:平成26年6月11日から平成26年10月頃(予定)
展示内容:鞆岡廃寺推定域から出土した瓦21点を展示
ぜひ、足を運んでみてください