室蘭港の外防波堤の付け根にある、噴火湾に面した小さな砂浜海岸。この浜辺は釣り人が時折り
訪れる他、人の 気配がほとんどない静かな場所です。今、波打ち際から一段高くなった砂地で、ハマ
ベンケイソウや ナミキソウが可憐な花を咲かせています。
ハマベンケイソウ(浜弁慶草)の花は、釣鐘形の小さな薄青色。清々しい花に加え、蕾の淡いピンク
色と白緑色の多肉質の葉が絶妙な組み合わせを見せてくれます。
ナミキソウ(波来草)。青紫色の花を二つ並べて同じ向きに花を咲かせます。草名の由来は海岸部
に生育し、花を横から眺めると波が打ち寄せる形に似ている事からのようです。
ハマニガナ(浜苦菜)の鮮やかな黄色の花が、夏の日射しを跳ね返すように咲いています。当地で
は、群生することはなく、ポツポツと花を咲かせます。ハマニガナは、全国の海岸の砂地に生えるポピ
ュラーなキク科の海浜植物です。
度々、画像を投稿しているハマヒルガオの花です。この浜に咲くハマヒルガオは、生育環境が良い
のか、他の浜に咲くハマヒルガオに比べて瑞々しく見えます。
干潮、潮の引いた海底からコンブが現れる。この海岸一帯は昆布の自生地、漁師の方の漁業権
が及ばなければ、刈り取りたくなるような立派なコンブが波に揉まれています。