グリーンフォレスト (歳時日記)

春夏秋冬 近隣の自然が織りなす風景と
庭で育てる草花の今を発信しています。
 

地球岬の散策路に咲く山野草

2012年04月30日 | 室蘭・四季の野花&花木




 地球岬は道内を代表する景勝地。八角形の白亜の灯台は海抜131m、さらに、
展望台は海面から147mの高さ。 
 穏やかな春の海です。眼下にエメラルドグリーンの海面と、限りなく遥か遠く、太平洋
の大海原が広がる。視界を遮るものがなく水平線が湾曲して見える事が、地名の由来
です。



散策路からの眺望です。海面から、ほぼ垂直にそそり立つ馬の背は海面からの
高さ156m。
 左側の茶色の断崖と交差する位置に、微かに
見えるのが海抜147mの高さに有る
地球岬展望台です。付近一帯には、このような100mほどの海食断崖絶壁が14Km
ほどに渡り連なります。


散策路の道脇に咲く、キクザキイチゲです。冷たい海風の影響を受けてか、やや
開花は遅れ気味です。あと、一週間ほどすると
散策路の両脇には、キクザキイチゲが
、一斉に咲き誇ります。



青花キクザキイチゲ。春に咲く山野草の中で、特に清々さを感じる。白花キクザキ
イチゲより、一足早く開花を迎える。北側に面した崖で小群落を創り花を咲かせてい
ます。


初めて見る、どう見ても八重咲き。人の手が全く加わっていな、自然そのままの
森の中に咲く、八重のキクザキイチゲです。





ほんのりと、花びらと蕾を薄桃色に染める。葉の形は紛れもなくキクザキイチゲ。
ただ、花弁の形が異なる、同じような形の花は、ニリンソウの変種、緑色の花に似て
いるが、ニリンソウの開花時期はもうしばらくしてから。花名は不詳です。




コジマ エンレンソウ。赤桃色の花と緑色の葉の対比が一際鮮やかな山野草です。


オオバキスミレ(大葉黄菫)。他の菫と異なり葉が、大きな事が花名の由来です。


キジムシロ。太陽光を跳ね返すように、黄色い花弁が光沢を放す。草丈は低く地
を這うように生育する。一見、雑草のように思えるが目を凝らして見ると個性的な可憐
な花です。


キバナノアマナ(黄花甘菜)。前回も掲載した山野草ですが、この場所の環境が
適しているのか、他の場所に比べ群を成して自生しています。




散策路の終点は、チャラツナイ展望台。眼下には、大小いくつもの奇岩が点在
する一風変わった、神秘的な海の景観が広がります。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山野草の季節です

2012年04月28日 | 室蘭・四季の野花&花木


散歩道沿いの雑木林の斜面に、今年も山野草の花々が一斉に咲き始めました。
カタクリ・エゾエンゴサク・エンレインソウ・キバナアマナなどが咲き乱れ、雑木林の中
に仄な花の香が漂う。






カタクリは雑木林の中で代表的な山野草。主な花色は赤紫、株数は少ないが、
薄桃色や白花が混ざり合いながら咲いています。



 エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)の花色は、一般的には青紫色が多い。まれな事
だが、この花のような水色や白花も見かけます。
エゾエンゴサクは初夏の頃になると 地上部はすべて枯れ、来春まで地下茎で過ごす、
スプリングエフェメラ植物です。


キクザキイチゲ(菊咲一華)。春の野花の代表格。一茎に一花咲かせることから
一華。白い可憐な花が印象的な野の花です。



 キバナノアマナ(黄花甘菜)。草丈は低く、花も小さいが雑木林の中で存在感を
放しています。



 エンレイソウ(延齢草)は種類が多く、個々の判別は少々困難。大きな3枚の葉
の中央に小さな地味な花を咲かせています。

 当地は、本格的な山野草の季節を迎えています。他の自生地を廻り取材しますので
時として、記事の内容の重複や同名の山野草の画像が登場します。(お知らせまで・・)

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の庭で・・・

2012年04月27日 | 庭植え(多年草&一年草&樹木)


 チオノドクサ、青紫色の花と緑色葉の組み合わせが絶妙。花名は、和名のよう
に思えるが、ギリシャ語の学名=Chiono(雪)・doxa(輝き)の日本語読み。
本来の和名は、ユキドケユリ(雪解け百合)と美しい花名を持つ。
球根の分球は旺盛。
放置したままでも毎年 株数を増やす、育てやすい耐寒性の球根草です。




エゾムラサキツツジ(蝦夷紫躑躅)。当地では、どの躑躅より早く咲き始める躑躅
。このところの暖かさで、
蕾を膨らませ開花 まじかです。


 ヒメシャクナゲ(姫石楠花)。壺型の1cmにも満たない小さな可愛い花を咲かせ
ています。
 元々の自生地は、本州中部以北から北海道の高山帯の湿地に生育する常緑低木
です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユリワサビの花が咲く季節

2012年04月25日 | 室蘭・四季の野花&花木




 今年もユリワサビの花が咲く季節が訪れた。小さな渓流沿でアブラナ科、特有
の十字状の白い清楚な花を咲かせている。
花や葉は本ワサビに良く似ているが根は
太くならない。花と葉の緑色のコントラストが、清々しさを感じさせてくれる春の山菜で
す。




クレソン、冬の寒さにも葉を枯らすことなく茂らしたまま春を迎える。赤銅色の葉
の隙間から、若草色の新芽が萌え立ち始めています。



ミズバショウ(水芭蕉)。当地では、今が本来の花の季節です。早咲きの水芭蕉
に比べ花の痛みも少なく、生き生きとした花姿を見せてくれます。


蕗の薹は先日もUPをしていますが この時期の野山で一際 鮮やかな葉の色と形
のユニークさに。思わずカメラのシャッターを押してしまいます。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

庭の花が咲き始めました

2012年04月24日 | 庭植え(多年草&一年草&樹木)




 シラー・チューベルゲニアは、春になるとクロッカスに続き庭で咲き出す。毎年
開花を楽しみにしている花です。
 草丈は15cm程と低く、白い花弁に薄いブルーの筋模様が爽やか。今年も庭の数ヶ
所で 可憐な花を咲かせ始めました。チューベルゲニアは、耐寒性が極めて強く、手の
かからない球根草です。



 




 クロッカスの花も咲き始めています。我が家の庭では、春になると一番始めに
花を咲かせます。
昨年の11月から
約5ヶ月間、庭で咲く花は全くありませんでした。クロッカスは、当地
にも本格的な春が訪れた事を知らせてくれる花です。





コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑記 〔旅日記〕

2012年04月23日 | coffee break;(etc )








今回の旅の初めは、娘夫婦が生活するビーコンヒル能見台。横浜市の最南端に位置
する京急沿線のニュータウン。横浜の街並みは、港の周辺を除くと、どこか雑然とした
雰囲気が否めない。
 この居住地空間は、開発された時の基本理念が ボストンの街並みを模した事もあり
市内の他の街並みと異なり、時間が
緩やかに流れて行きます。











 




 次の旅の目的地は新潟県柏崎市。上越新幹線と同じ東京駅のホームに停車中の
東北新幹線。車体のサクラの花模様のラッピングが目に止まり、早々カメラに撮り込
んでみました。





 上越新幹線の車窓から眺める景色のクライマックスは、越後湯沢の山と街の風景。
全長22.2Km、とてつも長い大清水トンネルを抜けた途端に、川端康成の小説「雪
国」の序文の一説、「
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」 そのままの景色
が目に飛び込んでくる。
 雪景色には慣れているつもりだが、トンネルを出た途端に迫りくるように見える、越
後の雪を抱いた山々の光景には、一瞬、驚きの声を上げてしまう程です。




 柏崎市西山町大崎海岸。当日は水平線に春かすみが漂う。空気が澄み渡ると沖合
に浮かぶ佐渡ヶ島が眺望できる風光明媚な砂浜海岸。
また、大崎は「雪割草の里」。柏崎には度々来ているが、雪割草の里の存在はブログ
の交信を行っている方の投稿記事で、雪割草の花を見せて頂いた事がきっかけ。
 その後、興味を抱きウェブサイトを検索。
大崎が 雪割草の自生地であることを初め
て知る。
早々、レンタカーで 現地に向かったが 入園は
雪割草の保護からか3月上旬から4月
上旬頃までの季節限定。そのまま帰るのはと思い、カメラに撮り込んだ日本海を望む
大崎海岸の風景です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマオダマキの新芽と雨のしずく

2012年04月17日 | 庭植え(多年草&一年草&樹木)




 ミヤマオダマキ(深山苧環)の新芽が勢いを増している。そぼ降る霧雨の中で、
独創的な形をした葉の上に 雨の しずくを乗せる。毎年のことだが、なぜか目を引く。
 ミヤマオダマキは、本州中部以北から道内の高山地帯に自生する 高山植物
だが、
育てやすい耐寒性の多年草。秋に採取した種を庭に蒔くだけで容易に発芽し、移植
を もろともしない植物です。

       ※明日から、横浜・新潟方面に旅立ちます。次回の投稿は23日からと思っています。
          今まで通り、
お気軽に当ブログにお越しください。     

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Coffee break 〔世界最大級の自走式クレーンです〕

2012年04月15日 | coffee break;(etc )




 1200トンまで吊り上げ可能な自走式クレーン。ナンバー プレートも誇らしげに
12-00、クレーンの吊り上げ重量は世界最大級。はるばるドイツから、
国内で初め
ての導入。活躍の場は、風力発電の風車の設置を始め建設現場での威力が期待さ
れています。

 ブームは、通常でも100メートル。さらに付属品を装着すると、
195m。超高層建築の32階ほどの高さまで伸ばす。



 車体は、長さ20m・幅3m・高さ4mと全てが巨大!!
        駆動は、9本の車軸に18本のタイヤ。さらに、8輪が駆動。
            世界最大級の自走式モンスター クレーンが室蘭に上陸しました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつもの散歩沿いで・・・

2012年04月13日 | coffee break;(etc )


 散歩道沿いの北側に面した雑木林。毎年4月下旬頃から、カタクリ・ナニワズ・
エンレンソウ・シラネアオイなどの花々が、斜面を覆い隠すように乱れ咲く。
  この時期は、例年だと草々が地中から新芽を萌え立たせる。今年は未だに雪が残
花の季節は、やや遅れそうな気配です。
    
※想像が付きにくいでしょうが、斜面のすぐ上には生活道路が走り、住宅地が広がります。




 林の中の湿地。バイケイソウ(梅草)の若葉が良く目立つ瑞々しい薄緑色の
葉がとても美しい植物です。

 いかにも食せそうに見えることから、春の山菜オオバギボシ(大葉擬宝珠)と間違え
誤食。度々事故を。6月ごろになると、梅の花に似た小さな緑白花を房穂状に咲かせ
る。バイケイソウは、本州以北から北海道
にかけての冷涼な環境下で 生育する北方
系の山野草です。



フキノトウ、先日のUP時は、雪の下から姿を見せたばかり。このところの暖かさ
で、花芽を膨らませ春の陽射しにかざしています。「蕗の薹」、俳句の季語にもなるほ
ど、季節感のほとばしる山野草です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆやけ雲

2012年04月12日 | 室蘭の夕日&夜景



 今日は朝から陽射しが降り注ぐ、
       
夕刻になっても西の空は晴れ渡り、
                  春の日が
穏やかに暮れていく、
                 室蘭市崎守埠頭からの夕空の光景です。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする