

宇都宮のラーメン市場に、新たな旋風を巻き起こしているお店がある






~ かぜのもり.Story。~
親戚の喫茶店の手伝いがきっかけとなり、膨らんだ夢は飲食業界。大学時代のアルバイトはすべて飲食店だったそうです。卒業後は「ステーキ宮」へ就職。調理部門はもちろん、経営、教育など様々な分野を経験し、若手のホープとして期待される中、あの一世を風靡した「風神社中」の立ち上げに係わり、見事成功を勝ち取ります。そこで出逢ったラーメン界の重鎮「河原成美氏(一風堂店主)」。すべてにおいて共感を覚えたというその生き方、考え方。立ち止まることなく、振り返ることなく、ラーメン道を突き進みます。
時は流れ、そこへ入り込んだショッキングな出来事。それは、自らが立ち上げた「風神社中(下戸祭店)」の閉店の知らせ。店を守りたい!ただその一心で、数名の仲間と供に「風の杜」として独立を決意。オープンに向け、今までとは異なる食材を相手に、試行錯誤の中で自分達の味を見つけ出し、オープンにこぎつけます。その苦労が実を結び、今では栃木県を代表する博多豚骨の店として認知度も高く、人気・実力ともトップクラスのラーメン店へと急成長を遂げました。

まずは気になるこの立て看板




店内には「風の杜の熱い想い」が語られています






照度を落とし、ラーメン屋らしからぬ雰囲気の中、調理場と対面式のカウンター席と、ボックス状のテーブル席。そして10人座れる大テーブル席が用意されています。




Q.店名の由来は?
A.”風”は、風神社中への思いも強かったので、”杜”は、同じ思いを持っている者の集まりということから合わせて「風の杜」と名付けました。
Q.ラーメンを作る上で一番こだわっているところは?
A.スピード感にこだわりを持っています。博多の麺は秒単位で変化していくので、その一瞬一瞬が勝負ですから。ただスピードを重視するあまり、接客等が雑にならないように常に心掛けています。
Q.店主にとってラーメンとは?
A.家族です。今までも、これからもずっと大切なパートナーです

Q.将来の展望は?
A.博多豚骨と看板に掲げていますが、ここは博多ではないですし、地元の人が食べやすいように多少アレンジを加えています。ですから将来的には、例えば”宇都宮豚骨”なんて名乗れたら幸せです。
Q.好きなラーメン店は?
A.高根沢にある『万起』さんの手打ちラーメン(しょうゆ味)が好きです。懐かしい感じがして、何度か足を運んでいます。
Q.店主がオススメするメニューは?
A.白風も黒風もお勧めしたいところですが、豪勢な感じを求める人には「黒風 肉多め」をお勧めします。
ではその自慢の黒風(肉多め)を作っていただきましょう


まずは自慢のチャーシューを炙るところから。店内に入ると香ばしい香りが漂っていると思いますが、犯人はこのチャーシューでした。しっかりと炙りを入れ、旨味を引き出します。次にもやしをボイルし、トッピングの準備は終了。器にかえしと、背脂を入れ、麺を茹で始めます。



数十秒という短い時間で茹で上がるため、ここからは電光石火のスピード勝負。スープを注ぎ、トッピングをし、マー油を流し込み、






黒風(肉多め)〔997円〕

茹で加減は「やわ麺」から始まり「粉落とし」まで(お勧めは「カタ麺」)、実に6段階まで設定された極細ストレートの自家製麺は、限界まで加水を抑えた本場よりの麺。しっかりとした歯応えを放ち、教科書的な絶妙なソリッド感を持つ。

豚骨のみを規格外の高火力で炊き出したスープは、油分がきめ細かに乳化し、濃厚でありつつシャープな味わいも見え隠れ。豚のインパクトを直に感じるも、嫌なしつこさはなく、どの世代にも受け入れられるよう食べやすさを追求している。

チャーシューは、程良い焦げ目が香ばしさを、厚みが肉の旨味を感じさせる。さらに味付けされた太めの木耳、ある食材を使うことにより苦味を抑えたマー油など、こだわり抜いた品々が顔を揃える。また、各テーブルに用意されたトッピングで、味の変化も楽しみたい。



Dセット〔262円〕
(チャーシューコロッケ2ヶ+小ごはん)

セットと言われる中では一番の人気メニュー。ジャガイモの持つ自然な美味しさを大切に、作り方も、仕上がりの味も家庭の味そのもの。惜しげもなく贅沢にチャーシューを使用し、オリジナリティー溢れるコロッケとなっています。もちろんソースも自家製のこだわり。
風の杜の内部を公開。スープはお店の奥の第2調理場で、しっかり炊き出されています。大きな寸胴2基を駆使しての調理で、ぐつぐつと煮えたぎる様子が伝わると思います。


さらにその奥には製麺室が設けられます。正真正銘の自家製麺です




ラーメンを食べた後、帰り際のお客様の笑顔が、私達スタッフ一同の励みになります。お近くをお通りの際は、一度暖簾をくぐってみて下さい。


休:第2火曜日
営:11:00-0:00(通し営業)
他:店内禁煙/




修:一風堂
開:2006年4月
他メニュー













※風の杜さん取材協力ありがとうございました。




しっかり麺、スープ、作っているんだ。行ってみます。
味にあまりブレがなく、いつも同じ味を提供しているのが素晴らしい。今後も博多旋風を期待します。
初コメさせていただきます。
この度は、「麺工房 風の杜」をラーメンマップと
ブログのほうに取り上げていただいてありがとうございました。
私は関係者のややと申します。どうぞよろしくお願いします。
ラーメンマップは素晴らしいですね。
E.Sさんの企画力と実行力が凄いです。
そして、ラーメンマップの本は私にとってラーメンのテキストです。
いい本をありがとうございました。
すべて修正いたしました。
今後ともよろしくお願い致します。