cafe powa

ぽわわーん日記

和歌山の海

2006年07月17日 | 
powaパパの自慢は1都1道2府42県制覇してること。
powaパパは出張が多い仕事だし、
東京にいる時は帰省(福岡)せずに北の方を旅行してた親不孝な親だったので。
ん、powaちゃーん?日本には42じゃなく43県あるんじゃないの?
そうそうよくお気づきで、43県よ。
1県だけ足を踏み入れたことがない県があるんのです。
powaパパが行ったことのない最後の1県とは和歌山県。
まぁ、福岡からはわざわざ行く県じゃないもんね。
(他もそんなもんだろうけど)

powaは日本に行ったことない県はいろいろあるんだろうけど(把握してない)
和歌山県には1度訪れたことがあります。
3年前の海の日の連休にダイビングで。

なぜ?
うーん、誘われて。まぁ、誘われでもしなけりゃ一生行かないから行ってみた。
で、どうだった?
大雨で、イェ~イ!海!海!というワクワク感もなく、
海に入る前からズブ濡れ。
降りかかるのは波のしぶきなのか?雨粒なのか?という状態。
そして慣れない団体行動(それも関西人に混じり!!)で、
一応変に気をつかって中洲で鍛えたの?と思うほど
よく人のコップをチェックしてお酒をつくってみたり、普段以上に愛想振りまき、グッタリ。
慣れないことを慣れない土地で慣れない人たちの前でやってみたわけだから
疲れて当然。
(会社やコンパでこれぐらいやれば窓際OLにならないと思うのだけど・・・)

最終日には潜る元気も残ってなくチームリーダーに、
「私、今日は潜りません。」というと
「ダメ!」
(なんでよ~?チーム行動乱すから?)と心で反論し
「私、今日は潜りません。体調悪いんです。」
と高校生がプールの授業を欠席するときのような常識的な理由を言ったけど、
「ダメ!!」
この瞬間、
「行かんっていよろーがっ!!」
と昨日までの標準語でしゃべるお嬢様というイメージを覆い返しただろう
ヤクザのようにドスの効いた声でつぶやいて(?)しまった・・・・・。
場を凍らせ、何秒か経ち、一緒に行ったU子(福岡の子、団体行動苦手)
と顔を見合わせ2人だけ大笑い!!
「その博多弁スゴイ!久しぶり聞いたよ~!ハハハハハハ!!!」
周りの人たちはキョトンとしていたからますますおかしくなっちゃった。
幸か不幸か、リーダーは「ダメ!」と言い放ちその場を去っていて聞いてなかった。

和歌山の海は・・・・、結構お魚も多く、珍しい光るイソギンチャクとかも見れて
ダイビングにはおもしろい海だったと思うのだけど
和歌山=「行かんっていいよろーがっ!!」というヤクザなドスの効いた声が
強烈な印象なのね。

もちろん「ダメ」と言われても和歌山での最終日は潜らなかった。
一人でみんなを待っていたのだけど転んだってタダじゃ起きないpowaは
ちゃっかり大阪のオバチャンと仲良くなって楽しい時を過ごしたりした。
オバチャンはその時60歳で55歳からダイビングを始めて
海外のいろんな海を潜ってるそう。
パワフルでおしゃべりな楽しいオバチャンだった。
西表でもよく潜っていて今度一緒に行きましょうと約束をしてメール交換したり。

そして、何よりの収穫は後日お友達が出来たこと。
その団体の中にいたMちゃんとはその時はほとんどしゃべらなかったのだけど
その年の10月にバッタリ波照間で遭遇したのだ。
この再会がなんとも劇的で思い出しても鳥肌が立つ。
(この話は長くなるからまた今度ね。)

旅行に行くのって面倒臭い。
とくにダイビング。
荷物の準備は大変だし、行きにくい場所だったり、勝手気ままに動けなかったりだもん。
その上、海は天気次第だし。
そういう意味で和歌山はpowaのダイビングの中でも最悪だった。
でもね、後になってみれば印象に残る旅だったな~、
プラスマイナスいろいろと入り混じった思い出。
そしてこの旅以降ダイビングはなんとなく億劫になってしまった。

和歌山の海の思い出は、海底の砂が舞って濁ったあの日の海と同じような
濁った思い出だったのだけど、
3年かけて砂は沈んで、今となれば透明度の高いいい思い出になりました。
思い出って水と一緒で浄化されるんだね~。
そして今年はずっと潜ってなかった海に行きたい気になってきました。


powaパパは日本で唯一行ったことがないのが和歌山県という。
それなら同じ福岡県民のpowaも和歌山に行く機会は訪れない可能性高い県だと思う。
だけど、なんだか忘れがたい土地で台風のニュースがテレビで映る度に
「あっ、私、ココ行ったことあるんだー。」
と大雨の和歌山を懐かしく思い出しフフフと小さく笑うのです。