三重県のカスタムナイフメーカー田中秀和氏の2インチナイフ、Type Aです。
仕様
全長:136.5mm
刃体長:50.5mm
ハンドル長:86mm
刃厚:3mm
ハンドル厚:約10.5mm(スタッグのため、厚みは不成型。)
鋼材:VG-10
ヒルト:ニッケルシルバー
ハンドル材:スタッグ
シース:カイデックス
重さ:48g(シース含む68g)
刃体長は、オリジナルナイフSとほぼ同じですが、ハンドル長は、オリジナルナイフMより少し長く、全体の大きさの印象は、オリジナルナイフMとほぼ同じです。
刃は、オリジナルナイフSと長さや形状が似ていますが、オリジナルナイフではベベルストップをハンドル近くまで持ってきて、リカッソをほとんどなくしている分、カッティングエッジは、オリジナルナイフSの方が長いです。
鋼材は、VG-10です。ATS-34が主流ですが、ATS-34はきちんと焼入れしないともろくなることがあるらしく、田中氏は、VG-10を好んで使っていらっしゃるそうです。
ハンドルの形状は、オリジナルナイフでは、ハンドルを包み込むようにするために、ハンドルの後ろをやや太く、エンドを丸くデザインしましたが、このナイフは後ろが細くなっていて、小指がかかりやすくなっています。
ハンドルの長さは、これぐらいがちょうど良いように思います。
また、ハンドルのやや前方にくぼみがあるので、中指がかかりやすいです。これは奈良定氏のPETITS EORKERも同じです。
ハンドル材は、初のスタッグです。マイカルタ仕様もあり、重さはマイカルタの方が軽いのですが、同じモデルでも、刃の傾きやハンドルの曲線が微妙に異なり、見た目のかっこよさもあって、スタッグハンドルにしました。
タングは、フルテーパードタングです。
ハンドルの後ろに行くにしたがってタングを薄く削ってあり、軽量化と強度、重量バランスをうまく取っています。
シースは、オリジナルでは革シース(写真1)でしたが、カイデックスで作っていだきました(写真2)。
手巻き寿司のように包み込んであり、ビス止めはしていません。その分とても細く仕上がっています。
かっこいいかといわれると疑問ですが、小型でとても実用的だと思います。
ベルトループも付いています。(写真3)
1 2 3
全体にスマートで、洗練されたデザインのナイフで、カイデックスシースも実用的です。
このナイフは、既存のナイフにカイデックスシースを追加注文しましたが、これとは別に、同じデザインで、チタンヒルト、チタンボルト、カーボンハンドル仕様を注文しています。
10月の関刃物祭りの頃に仕上がってくる予定です。楽しみっ。
仕様
全長:136.5mm
刃体長:50.5mm
ハンドル長:86mm
刃厚:3mm
ハンドル厚:約10.5mm(スタッグのため、厚みは不成型。)
鋼材:VG-10
ヒルト:ニッケルシルバー
ハンドル材:スタッグ
シース:カイデックス
重さ:48g(シース含む68g)
刃体長は、オリジナルナイフSとほぼ同じですが、ハンドル長は、オリジナルナイフMより少し長く、全体の大きさの印象は、オリジナルナイフMとほぼ同じです。
刃は、オリジナルナイフSと長さや形状が似ていますが、オリジナルナイフではベベルストップをハンドル近くまで持ってきて、リカッソをほとんどなくしている分、カッティングエッジは、オリジナルナイフSの方が長いです。
鋼材は、VG-10です。ATS-34が主流ですが、ATS-34はきちんと焼入れしないともろくなることがあるらしく、田中氏は、VG-10を好んで使っていらっしゃるそうです。
ハンドルの形状は、オリジナルナイフでは、ハンドルを包み込むようにするために、ハンドルの後ろをやや太く、エンドを丸くデザインしましたが、このナイフは後ろが細くなっていて、小指がかかりやすくなっています。
ハンドルの長さは、これぐらいがちょうど良いように思います。
また、ハンドルのやや前方にくぼみがあるので、中指がかかりやすいです。これは奈良定氏のPETITS EORKERも同じです。
ハンドル材は、初のスタッグです。マイカルタ仕様もあり、重さはマイカルタの方が軽いのですが、同じモデルでも、刃の傾きやハンドルの曲線が微妙に異なり、見た目のかっこよさもあって、スタッグハンドルにしました。
タングは、フルテーパードタングです。
ハンドルの後ろに行くにしたがってタングを薄く削ってあり、軽量化と強度、重量バランスをうまく取っています。
シースは、オリジナルでは革シース(写真1)でしたが、カイデックスで作っていだきました(写真2)。
手巻き寿司のように包み込んであり、ビス止めはしていません。その分とても細く仕上がっています。
かっこいいかといわれると疑問ですが、小型でとても実用的だと思います。
ベルトループも付いています。(写真3)
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全体にスマートで、洗練されたデザインのナイフで、カイデックスシースも実用的です。
このナイフは、既存のナイフにカイデックスシースを追加注文しましたが、これとは別に、同じデザインで、チタンヒルト、チタンボルト、カーボンハンドル仕様を注文しています。
10月の関刃物祭りの頃に仕上がってくる予定です。楽しみっ。
シースもオリジナリティーにあふれ、細身でかさばらず、大量生産品とは異なる手づくり高給品の感があります。シースのお値段だけで、ナイフが買えそうです。田中秀和さんをどうやって見つけたのでしょうか? ナイフマガジン、ナイフ展示会・・?
差し支えなかったら、お教えくださいませんか?
美しいナイフです。
シースは、カイデックスシースを追加注文しても値段は変わらずでした。
フルタイムメーカーではなくほかに本業をお持ちですので、儲けよりナイフがお好きなんでしょうね。
田中秀和さんは、以前ナイフショーで知りました。
ホームページやEメールはなく、連絡はFAXや電話ですが、電話で直接やり取りするのは、メールにはない人間味を感じます。
「ダーク・グリーンのマイカルタ製握りには指が吸いつくような見事な
カーブが丹念に磨きだされていた。
石のようにかたい乾燥芋は、
日立ATS34鋼の刃のしたでバターのように
なめらかに削げた。」
五木寛之著「風の王国」新潮社
五木寛之さんは、かなりのナイフ通のようですね。
これを読んで、岡安鋼材の岡安さんが書いた、牛殺し100回を思い出しました。
実際に牛を殺すのではなく、牛を殺せるほど堅い木という意味ですが、その木を100回削っても切れ味抜群というわけです。