らぷんつぇる**

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ひとりごとを言ってみたり。など。

2008年の本 ベスト5

2009年01月03日 11時25分40秒 | Books
去年読んだ本は、128冊。
100冊を突破しました。
論文とか、あんまり読んでない代わりにね…。
前は小説中心だったのが、最近はノンフィクションとかエッセイとか増えてきた気がする。

1.『ねにもつタイプ』 岸本佐知子 筑摩書房
やっぱりこれがヒットかな~。
好き嫌い分かれそうな感じだけど、個人的にはかなり「わかるわかる!」ってのが多かったので。
エッセイの中ではぴかいちです。
以前書いた記事はこちら→『ねにもつタイプ』


2.『愚か者、中国をゆく』 星野博美 光文社新書
香港に留学していた著者が、中国激動の時代にアメリカ人の友人と中国貧乏旅行をしたときの話。
怖い物見たさで乗った「硬座」(鉄道の最下等の座席)が二人の関係すら変える体験になってしまうのだが…。
今はもう鉄道の切符を買うのも何時間も待たされて、ってことはなくなったみたいだけど、共産圏ムードがむんむんの失われし中国を垣間見れるのは面白い。


3.『深夜特急』 沢木耕太郎 新潮文庫
新潮文庫で読んだので、1~6巻まであります。
バックパッカーの聖書みたいな本。
疑似旅行しているみたいな気分が味わえます。
そして、無性に旅に出たくなる。
各国の空気を感じるだけでなく、著者の心境の変化も注目ポイントかも。
最後のオチは、なんともいえない…。


4.『アフリカ・レポート-壊れる国、生きる人々』 松本仁一 岩波新書
4.『反米大陸-中南米がアメリカにつきつけるNO!』 伊藤千尋 集英社新書
甲乙つけがたいので、どっちも4位。
テーマ的にはちょっと似た感じです。
どうしてもアメリカとか中国に目が行きがちだけど、世界情勢を知るためにはやっぱり知っておくべき二つの大陸、南米とアフリカ。
帝国主義・植民地主義時代の負の遺産を一身に背負っている国々の、生の姿が描かれています。
わかりやすい本なので、お勉強っぽい感じでありながら読むのは苦になりません。
結構ショッキングで、人間って救いがたいよなって感じがするのだけど。
一読の価値有り、だと思います。
『アフリカ・レポートー壊れる国、生きる人々』
『反米大陸ー中南米がアメリカにつきつけるN0!』


なんとなく、旅、とか世界、とかいうキーワードが中心のセレクションになってしまいました。
きっと現実の閉塞感に反発したい気持ちを反映しているのでしょう。
2009年が、外に開けた年になるといいです。

あ、ランクからはずしてしまいましたが、『半島を出よ』(村上龍)も読み応えがありました。
小説部門では、これが今年の一位かな。